2026年1月25日(日)、第38回介護福祉士国家試験が全国35都道府県で実施されました。試験終了直後からSNS上では「午後の問題が難しかった」「過去問と傾向が違った」という声が相次ぎ、一時「介護福祉士国家試験」がトレンド入りする事態となりました。
本記事では、受験された皆様の不安を少しでも和らげるため、試験の難易度分析から各社の解答速報、合格点予想、過去の合格ライン比較まで、徹底的にまとめていきます。
第38回介護福祉士国家試験の基本情報
まずは今年の試験の基本情報を整理しておきましょう。
試験日程
- 筆記試験:2026年1月25日(日)
- 午前の部:10:00~11:45(105分間)
- 午後の部:13:40~15:35(115分間)
問題構成
- 総問題数:125問(1問1点)
- 午前の部(Aパート):60問
- 午後の部(Bパート):45問
- 午後の部(Cパート):20問
合格基準
- 総得点125点の約60%程度(難易度による補正あり)
- 11科目群すべてで1点以上の得点があること
- 今回から導入された「パート合格制度」により、不合格でもA・B・Cの各パートごとに合否判定
合格発表日
- 2026年3月16日(月)14:00
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページにて公開
今年から新たに導入された「パート合格制度」は、試験を3つのパートに分割し、合格したパートは翌年・翌々年まで受験が免除されるという画期的な制度です。仮に総合で不合格となった場合でも、合格基準を満たしたパートは次回以降の受験時に免除されるため、受験者にとっては大きな救済措置となります。
試験直後のSNS・ネット上の反応
試験終了直後から、Xやその他のSNSでは受験者の感想が多数投稿されました。全体的な傾向として、以下のような声が目立っています。
午前の部(Aパート)について
- 「午前は比較的解きやすかった」
- 「基本的な問題が多く、過去問対策が生きた」
- 「人間の尊厳と自立、社会の理解は標準的な難易度」
- 「生活支援技術は例年通りの出題傾向」
午後の部(B・Cパート)について
- 「午後から急に難しくなった」
- 「過去問にない形式の問題が出た」
- 「医療的ケアの問題で迷った」
- 「総合問題の事例が複雑だった」
- 「認知症の理解で見慣れない選択肢があった」
特に午後の問題については、「午前で手応えがあっただけに落差を感じた」「時間配分を見誤った」という声も多く見受けられました。介護系インフルエンサーや予備校講師からも「今年は午後の問題がやや難化している印象」というコメントが出ています。
領域別難易度分析
第38回試験の各領域について、SNSの声や予備校の分析を総合して難易度を評価していきます。
Aパート(午前の部):60問
①人間の尊厳と自立・介護の基本 難易度:★★☆☆☆(やや易しい)
基本的な倫理観や介護福祉士としての姿勢を問う問題が中心でした。アドボカシーやノーマライゼーションなど、定番のテーマからの出題が多く、過去問対策をしっかり行っていた受験者には解きやすい内容だったと考えられます。
②社会の理解 難易度:★★★☆☆(標準)
介護保険制度、障害者総合支援法、生活保護制度などからの出題がありました。制度の細かい数字や要件を問う問題もあり、暗記が不十分だと苦戦した可能性があります。
③人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術 難易度:★★☆☆☆(やや易しい)
傾聴や共感的理解、チームマネジメントに関する問題が出題されました。実務経験がある受験者にとっては、経験と照らし合わせながら解答できる内容だったと思われます。
④生活支援技術 難易度:★★★☆☆(標準)
移動、食事、入浴、排泄など、日常的な介護技術に関する問題が幅広く出題されました。事例形式の問題も含まれており、具体的な場面を想像しながら適切な対応を選ぶ必要がありました。
Bパート(午後の部前半):45問
⑤こころとからだのしくみ 難易度:★★★★☆(やや難しい)
人体の構造や機能に関する問題で、医学的な知識が問われました。特に今年は、バイタルサインや疾患に関連した詳細な知識を求める問題があり、難しいと感じた受験者が多かったようです。
⑥発達と老化の理解 難易度:★★★☆☆(標準)
高齢者の心身の変化、発達段階に関する問題が出題されました。老化に伴う身体機能の低下や心理的変化についての基本的な理解が求められる内容でした。
⑦認知症の理解 難易度:★★★★☆(やや難しい)
認知症の種類や症状、対応方法に関する問題が出題されました。今年は特に、BPSDへの具体的な対応や、認知症の進行段階に応じたケアについて、より深い理解を求める問題があったという声があります。
⑧障害の理解 難易度:★★★☆☆(標準)
身体障害、知的障害、精神障害など、各障害の特性とそれに応じた支援方法についての問題でした。ICFの概念を活用した問題も出題されました。
⑨医療的ケア 難易度:★★★★☆(やや難しい)
喀痰吸引や経管栄養に関する問題が出題されました。安全な実施手順や緊急時の対応について、具体的な知識が問われる問題があり、実務経験がない受験者にはやや難しい内容だったかもしれません。
Cパート(午後の部後半):20問
⑩介護過程 難易度:★★★★☆(やや難しい)
アセスメントから評価までの一連のプロセスについて、事例を通じて問われました。情報収集、課題抽出、計画立案の各段階での適切な判断力が求められる内容でした。
⑪総合問題 難易度:★★★★★(難しい)
4領域の知識を横断的に問う事例問題が出題されました。今年は特に、複雑な家庭環境や複数の疾患を抱える利用者の事例が出題され、多角的な視点からの考察が求められました。SNS上でも「総合問題が一番難しかった」という声が多数見られます。
各社解答速報リンク一覧
自己採点を行う際は、複数の解答速報を参考にすることをお勧めします。各社で解答が異なる場合もありますので、複数のソースを確認しましょう。
主要な解答速報サイト
カイゴジョブアカデミー/ウェルミージョブ
- URL:https://www.kaigojob.com/magazine/job-qualification/certified-careworker-exam20260125
- 特徴:自己採点ツールが充実しており、回答者全体の平均点もリアルタイムで確認可能。介護系インフルエンサーによる生配信解説も実施。
三幸福祉カレッジ
- URL:https://www.sanko-fukushi.com/news/202601cwsokuhou/
- 特徴:長年の実績がある大手予備校。自己採点サービスで各パートごとの点数を自動計算。17:00頃から公開開始。
ケア人材バンク
- URL:https://www.carejinzaibank.com/column/careworker/cw_register/
- 特徴:過去の合格ライン推移データも掲載されており、比較参考に便利。
湘南国際アカデミー
- URL:https://si-academy.jp/column/national-caregiver-exam-answer-key/
- 特徴:パートごとに分かりやすく解答を掲載。介護福祉士受験対策講座の実績が豊富。
中央法規(けあサポ)
- URL:https://www.caresapo.jp/juken/kaigo/26
- 特徴:介護福祉士試験対策テキストの老舗出版社。信頼性の高い解答速報を提供。
資格の大原
- URL:https://www.o-hara.jp/course/kaigo_fukushishi/fuk_answer_flash
- 特徴:大手資格予備校による解答速報。独自の分析に基づく解答を提供。
自己採点のポイント
自己採点を行う際は、以下の点に注意してください。
- 複数の解答速報で解答が割れている問題は、正式発表まで確定しない
- 各社の予想解答であり、公式解答ではない
- 正式な合格基準点と正答は、2026年3月16日(月)の合格発表時に公開される
- 1〜2点の差は誤差の範囲として考慮する
合格点・合格ライン予想
合格基準の仕組み
介護福祉士国家試験の合格基準は、以下の2つの条件を両方満たす必要があります。
条件1:総得点の基準 総得点125点の約60%程度を基準とし、問題の難易度によって補正した点数以上であること
条件2:各科目群の得点 11科目群すべてで得点があること(1科目でも0点があると不合格)
今年の合格点予想
過去の傾向と今年の難易度を考慮すると、第38回試験の合格点は以下のように予想されます。
予想合格点:70点〜75点前後
今年は午後の問題がやや難化しているという声が多いことから、難易度補正により合格点が下方修正される可能性があります。第36回試験(2024年実施)では難易度が高かったため、合格点は67点まで下がりました。今年も同様の傾向があれば、70点台前半、場合によっては70点を下回る可能性も考えられます。
ただし、各予備校や専門サイトの最終的な予想は、自己採点ツールの平均点データが集まってから発表されることが多いため、今後の情報に注目してください。
過去の合格点・合格率一覧
過去10回分の合格点と合格率を一覧にまとめました。今年の結果を予測する参考にしてください。
| 回 | 実施年 | 合格点 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第37回 | 2025年 | 70点 | 78.3% | 75,387人 | 58,992人 |
| 第36回 | 2024年 | 67点 | 82.8% | 74,595人 | 61,747人 |
| 第35回 | 2023年 | 75点 | 84.3% | 79,151人 | 66,711人 |
| 第34回 | 2022年 | 78点 | 72.3% | 83,082人 | 60,099人 |
| 第33回 | 2021年 | 75点 | 71.0% | 84,483人 | 59,975人 |
| 第32回 | 2020年 | 77点 | 69.9% | 84,032人 | 58,745人 |
| 第31回 | 2019年 | 72点 | 73.7% | 94,610人 | 69,736人 |
| 第30回 | 2018年 | 77点 | 70.8% | 92,654人 | 65,574人 |
| 第29回 | 2017年 | 75点 | 72.1% | 76,323人 | 55,031人 |
| 第28回 | 2016年 | 71点 | 57.9% | 152,573人 | 88,300人 |
出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」
注目ポイント
過去10回の傾向を見ると、以下のことがわかります。
合格点の幅
- 最高:78点(第34回)
- 最低:67点(第36回)
- 平均:約74点前後
難易度補正の例 第36回(2024年実施)は問題の難易度が高かったため、合格点が67点まで下がりました。正答率53.6%で基準の60%を大きく下回ったことが、この補正につながっています。今年も午後の難化傾向が確認されれば、同様の下方補正が入る可能性があります。
合格率の傾向 近年は70〜80%台で推移しており、第35回では過去最高の84.3%を記録しました。第37回では78.3%とやや低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。
自己採点別・合格可能性の目安
自己採点の結果別に、合格可能性の目安をまとめました。あくまで過去のデータと今年の難易度予想に基づく目安ですので、参考程度にご覧ください。
80点以上の方
合格可能性:非常に高い(ほぼ確実)
過去10年間で合格点が80点を超えた年はありません。80点以上を取得できていれば、難易度補正がどの程度行われても合格圏内と考えてよいでしょう。安心して合格発表を待ちましょう。
75〜79点の方
合格可能性:高い(合格圏内)
過去の合格点の平均が74点前後であることを考えると、75点以上であればほぼ合格圏内と言えます。今年の難易度が高いと判断されれば、さらに余裕を持った状態で合格できる可能性があります。
70〜74点の方
合格可能性:やや高い(補正次第で十分に可能性あり)
今年の午後の難化傾向を考慮すると、70点台前半でも合格の可能性は十分にあります。第36回(2024年)では67点が合格点でしたので、難易度補正の幅によっては合格できる可能性があります。
65〜69点の方
合格可能性:五分五分(補正により可能性あり)
このボーダーゾーンの方は、今年の難易度補正がどの程度行われるかによって結果が変わります。第36回のように67点まで下がれば合格の可能性がありますが、標準的な補正であれば厳しい状況かもしれません。パート合格制度により、一部のパートが合格している可能性もあるため、結果発表を待ちましょう。
64点以下の方
合格可能性:低い(ただしパート合格の可能性あり)
総合での合格は厳しい状況ですが、今年から導入されたパート合格制度により、基準を満たしたパートについては次回以降の受験が免除されます。11科目群すべてで得点があれば、パート合格の可能性を確認してください。
重要な注意点
0点科目がないかの確認
いくら総得点が高くても、11科目群のうち1科目でも0点があると不合格となります。自己採点の際は、総得点だけでなく各科目群の得点も必ず確認してください。
特に問題数が少ない科目群(人間の尊厳と自立:2問、医療的ケア:5問など)は、わずかなミスで0点になるリスクがあるため注意が必要です。
結果発表までの過ごし方
合格発表は2026年3月16日(月)14:00です。約2ヶ月間の待機期間をどう過ごすか、アドバイスをまとめました。
合格見込みの方へ
資格登録の準備を始める
合格後は、介護福祉士の資格登録申請が必要です。以下の書類が必要になりますので、事前に準備しておくとスムーズです。
- 登録申請書
- 登録免許税(収入印紙9,000円分)
- 登録手数料(3,320円)
- 戸籍の個人事項証明書または戸籍抄本の原本、もしくは本籍地記載の住民票の原本
キャリアアップの検討
介護福祉士資格取得後のキャリアパスについて考える良い機会です。ケアマネジャー(介護支援専門員)への挑戦や、認定介護福祉士などの上位資格取得、管理職への道など、様々な選択肢があります。
ボーダーライン付近の方へ
結果を気にしすぎない
自己採点はあくまで予想解答に基づくものです。正式発表まで確定しませんので、必要以上に不安にならないようにしましょう。
次回に向けた準備も視野に
万が一の結果に備えて、苦手分野の復習を少しずつ始めておくのも一つの方法です。今回の試験で難しいと感じた領域を中心に、学習計画を立てておきましょう。
合格が厳しそうな方へ
パート合格制度を活用する
今年から導入されたパート合格制度により、総合で不合格でも、基準を満たしたパートは翌年・翌々年まで受験免除となります。次回の受験では、不合格だったパートに集中して学習できるため、効率的に合格を目指すことができます。
再挑戦のメリット
介護福祉士試験は年に1回の実施ですが、合格率は70〜80%台と比較的高い試験です。しっかりと対策すれば、次回は合格できる可能性が高いです。
また、実務経験を積みながらの受験であれば、現場での経験が試験対策にも生きてきます。特に事例問題や実践的な知識を問う問題では、実務経験が大きなアドバンテージとなります。
合格発表の確認方法
2026年3月16日(月)14:00の合格発表は、以下の方法で確認できます。
インターネットでの確認 公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページにて、合格者の受験番号が掲載されます。
URL:https://www.sssc.or.jp/
※合格発表当日はアクセスが集中するため、つながりにくくなる可能性があります。時間をおいて再度アクセスしてみてください。
結果通知の郵送 受験者全員に合否の結果通知が郵送されます。通知には、合否結果だけでなく、筆記試験の総得点と各科目群の得点も記載されています。発送予定は2026年3月19日(木)です。
まとめ
第38回介護福祉士国家試験は、午後の問題がやや難化していたという声が多く聞かれます。SNS上でも「難しかった」という声が相次いでおり、試験直後の不安を感じている方も多いことでしょう。
しかし、過去の傾向を見ると、問題が難しかった年は合格点が下方補正される傾向にあります。第36回(2024年)では合格点が67点まで下がった例もあり、今年も同様の補正が行われる可能性があります。
今年のポイントまとめ
- 午後の問題(B・Cパート)がやや難化した印象
- 特に医療的ケア、認知症の理解、総合問題で難しいという声が多い
- 難易度補正により、合格点は70点台前半、もしくは70点を下回る可能性も
- 新導入のパート合格制度により、部分的な合格も認められる
- 80点以上ならほぼ確実、75点以上なら合格圏内、70点以上なら補正次第で十分可能性あり
今年受験された皆様、本当にお疲れ様でした。試験後の不安な気持ちは十分に理解できますが、結果は3月16日の発表を待ちましょう。今できることは、自己採点結果を参考に今後の準備を進めることです。
合格された暁には、介護福祉士として、日本の介護を支える大切な一員としてご活躍されることを心より応援しています。
この記事の情報について
本記事の情報は、2026年1月26日時点のものです。合格基準点や合格率は、2026年3月16日の公式発表で確定します。自己採点や合格点予想はあくまで参考情報であり、正式な結果を保証するものではありません。最新情報は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公式発表をご確認ください。

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