この記事は2026年3月2日時点の情報です。Norton側の修正アップデートにより、状況が変わる可能性があります。最新情報が入り次第、追記して更新します。
2026年3月1日の夜ごろから、スマートフォンでAmazonのアプリを開くと、ノートン360がセキュリティ警告を表示する現象が急増しています。表示されるメッセージは 疑わしいリンクを検出しました というもので、安全を確保するためにこのページのリンクをクリックしないことをお勧めします、と続きます。
突然の警告に「Amazonのアカウントが乗っ取られたのでは?」「ウイルスに感染した?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、これはノートン360側の誤検知(ごけんち)です。Amazonアプリ自体に問題はなく、ウイルスに感染したわけでもありません。この記事では、なぜこの警告が出るのか、そしてどう対処すればいいのかをわかりやすく解説します。
ノートン360がAmazonアプリで「疑わしいリンク」を出す原因
今回の警告は、ノートン360の Web保護 という機能がAmazonアプリの中身を誤って危険と判断してしまったことが原因です。
ノートン360には、危険なサイトへのアクセスを自動でブロックする機能が備わっています。この機能は普段、フィッシング詐欺サイトやウイルスを配布するサイトからユーザーを守ってくれる頼もしい機能です。
ところが、ノートンが内部で持っている「どのサイトが危険か」というデータベース(定義ファイル)の更新にミスがあると、本来安全なサイトまで危険と判定してしまうことがあります。これが 誤検知 です。
Amazonのショッピングアプリは、アプリの中にブラウザ(Webページを表示する仕組み)を内蔵しています。商品ページや広告、決済画面などを表示するたびに、ノートン360がそのページをチェックしています。今回は、このチェックの過程でAmazon内部のページを「疑わしい」と誤って判定してしまったのです。
実際にX(旧Twitter)やYahoo!知恵袋でも、3月1日夜から同じ症状の報告が多数上がっています。iPhone・iPad・Androidのいずれでも発生しており、特定の端末だけの問題ではありません。また、ノートンの公式コミュニティでも3月1日にAmazonでの誤警告が報告されています。
つまり、あなたのスマートフォンやAmazonアカウントに問題があるわけではなく、ノートン側のデータベース更新ミスが原因です。安心してください。
今すぐ試せる対処法

現時点で有効な対処法を、優先度の高い順にご紹介します。
対処法①:ノートン360アプリを最新版に更新する
まず最初に試していただきたいのが、ノートン360アプリの更新です。誤検知の修正はアプリの更新を通じて配信されることが多いため、最新版にすることで解消される可能性があります。
iPhoneの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playストアで「Norton 360」を検索し、「更新」ボタンが表示されていればタップしてください。
対処法②:定義ファイルを手動更新する(ライブアップデート)
アプリ自体は最新でも、内部の定義ファイル(危険サイトのリスト)が古いままの場合があります。これを手動で最新にする方法です。
ノートン360アプリを開いて、左上のメニュー(三本線のアイコン)をタップします。次に「設定」から「全般」と進み、「ライブアップデート」の項目にある「ライブアップデートを実行する」をタップしてください。Wi-Fiに接続した状態で行うことをおすすめします。
更新が完了したら、ノートン360アプリとAmazonアプリの両方を一度閉じて、再度開いてみてください。
対処法③:Web保護機能を一時的にオフにする
上の2つで解消しない場合は、警告を出しているWeb保護機能を一時的にオフにすることで、Amazonアプリを通常通り使えるようになります。
iPhoneの場合は、ノートン360アプリを開き、 Web 保護 の項目をタップして、スイッチをオフにします。
Androidの場合は、ノートン360アプリを開き、 インターネットセキュリティ の項目をタップして、機能をオフにします。
iPhoneとAndroidでは設定の名前が違いますが、中身は同じ機能です。
Amazonでの買い物が終わったら、必ずオンに戻してください。オフのままにしておくと、本当に危険なサイトにアクセスした際に保護が働かなくなります。

対処法④:Amazonアプリのキャッシュをクリアする(Android限定)
Androidをお使いの場合は、Amazonアプリに溜まった古いデータを消去すると改善する場合があります。
スマートフォンの「設定」から「アプリ」を開き、「Amazon ショッピング」を選択します。次に「ストレージとキャッシュ」から「キャッシュをクリア」をタップしてください。その後、Amazonアプリを再起動します。
なお、iPhoneにはキャッシュクリア機能がないため、気になる方はAmazonアプリを一度削除して再インストールする方法もあります。再インストール後は再ログインが必要です。
ノートン公式に誤検知を報告する方法
今回のような誤検知は、ユーザーからの報告が集まるほどノートン側の修正が早くなります。余裕のある方は、ノートンの公式報告ページから誤検知を伝えることをおすすめします。
パソコンのブラウザで以下のページにアクセスしてください。
Norton誤検知報告ページ:https://submit.norton.com/?type=FP
このページで、Amazonアプリを開くと警告が出ること、発生日時、お使いの端末の種類(iPhone/Android)を記入して送信します。英語のページですが、日本語で入力しても受け付けてもらえます。
報告が集まれば、ノートン側がデータベースを修正し、通常48時間以内に全ユーザーに反映されます。
やってはいけないNG行動
焦って以下のことをしてしまうと、かえって面倒なことになります。
まず、 ノートン360自体をアンインストール(削除)するのは避けてください 。誤検知のためにセキュリティソフト全体を消してしまうと、すべての保護がなくなります。再インストール時にライセンスの再認証が必要になることもあり、手間が増えるだけです。
また、Web保護機能をオフにしたまま放置するのも危険です。対処法③で一時的にオフにする場合も、Amazonでの用事が済んだらすぐにオンに戻すことを忘れないでください。
なお、今回の警告はポップアップが出るだけで、Amazon自体が完全にブロックされるわけではないケースがほとんどです。警告画面の「OK」や「閉じる」ボタンをタップすれば、そのままAmazonアプリを使い続けることができます。表示がわずらわしいだけで、実害はありません。
過去にもあったノートンの誤検知事例
実は、ノートンがこのような誤検知を起こすのは今回が初めてではありません。過去にも大手サイトやアプリが誤って危険と判定された事例がいくつもあります。
直近では、2025年2月にX(旧Twitter)のサイト全体がノートンによって詐欺サイトとしてブロックされる騒動がありました。この時はIT系ニュースサイトでも取り上げられましたが、数時間で自動的に解消されています。
また、2021年12月末には大規模な誤検知が発生し、ノートン360のモバイルアプリが多数の正規サイトに対して「危険サイト」の警告を表示しました。このときは地方銀行のアプリにまで警告が出たほか、ノートン360自身が自分自身を「危険」と判定するという珍事まで起きています。この問題はノートンの公式Twitterアカウントが認め、数日以内に修正されました。
過去の事例からすると、今回のAmazonアプリに対する誤検知も、数時間から数日程度でノートン側の定義更新により自動的に解消される見込みです。
まとめ
ノートン360でAmazonアプリに「疑わしいリンクを検出しました」と表示されるのは、ノートン側の誤検知です。あなたのスマートフォンやAmazonアカウントに問題はありません。
対処法としては、ノートン360アプリの更新とライブアップデートの実行を最初に試してください。それでも解消しない場合は、Web保護機能を一時的にオフにすることで対処できます。また、ノートン公式に誤検知を報告することで、修正が早まる可能性があります。
過去の同様の事例では数時間から数日で解消されているため、しばらく待てば自然に直る可能性が高いです。それまでの間、上記の対処法で乗り切ってください。

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