ミラノ五輪2026 女子フィギュア:FSは本日夜、日本勢が表彰台独占に挑む

⚠️ 重要:フリースケーティング(FS)は2026年2月19日19:00 CET**(日本時間2月20日午前4:00)開始予定であり、本稿執筆時点で未実施です。** 以下はショートプログラム(SP)の確定結果およびFS展望をまとめたものです。メダルはFS終了後に確定します。

2月17日に行われたSPで、中井亜美が自己ベスト78.71点で首位に立ち、坂本花織が77.23点で2位、千葉百音が74.00点で4位と、日本勢がトップ4のうち3枠を独占する歴史的な好発進を見せた。3位にはアメリカの現世界女王アリサ・リュウが76.59点で入り、日本の表彰台独占を阻む最大のライバルとなっている。上位6人がわずか6.94点差という超僅差の戦いが、運命のフリーで決着する。


目次

SP確定結果:全29選手の完全順位表

SP順位選手名SP合計TESPCS減点
1中井亜美JPN78.7145.0233.69
2坂本花織JPN77.2340.0837.15
3アリサ・リュウUSA76.5941.3435.25
4千葉百音JPN74.0038.7235.28
5アデリア・ペトロシアンAIN72.8940.4432.45
6アナスタシア・グバノワGEO71.7738.2833.49
7ルナ・ヘンドリックスBEL70.9336.9234.01
8イザボー・レヴィトUSA70.8536.7734.07
9ヘイン・イKOR70.0737.6132.46
10ニーナ・ペトロキナEST69.6336.8032.83
11ニーナ・ピンザローネBEL68.9736.8632.11
12ソフィア・サモデルキナKAZ68.4736.4232.05
13アンバー・グレンUSA67.3934.1933.20
14ジア・シンKOR65.6635.7930.87-1.00
15リダ・カーフネンFIN65.0636.2228.84
16ユリア・サウターROU63.1334.1528.98
17オルガ・ミクティナAUT61.7232.6429.08
18ララ・ナキ・グットマンITA61.5629.5032.06
19エカテリーナ・クラコワPOL60.1431.5628.58
20ルイヤン・ジャンCHN59.3832.6426.74
21キミー・レポンドSUI59.2029.8429.36
22マリア・セニュクISR58.6132.1526.46
23リヴィア・カイザーSUI55.6930.6226.07-1.00
24ロリーヌ・シルドFRA55.6329.3226.31
マデリン・スキーザスCAN55.38
ヴィクトリヤ・サフォノワAIN54.57
メダ・ヴァリアコイテLTU53.86
アレクサンドラ・フェイギンBUL53.42
クリステン・スポウルスGBR45.54

25位以下の5名はFS進出ならず。カナダのスキーザスはわずか0.25点差(55.38 vs 55.63)でFS進出を逃す悔しい結果となった。


日本勢3選手のSP演技詳細とFS展望

中井亜美(SP1位・78.71点)―17歳が完璧な3Aで五輪初陣を飾る

使用曲は「道」(La Strada)。冒頭のトリプルアクセル(3A)を完璧に着氷し、GOEで**+1.71点の加点を獲得した。伊藤みどり、浅田真央、樋口新葉に続く、五輪で3Aを成功させた日本女子史上4人目のスケーターとなった。続く3Lz+3T**(トリプルルッツ+トリプルトウループ)、3Lo(トリプルループ)もクリーンに着氷。スピン・ステップシークエンスも高レベルを獲得し、TES 45.02点は全選手中トップだった。

演技後は驚きと喜びを語り、五輪の舞台でトリプルアクセルを成功させたことへの感謝を口にした。「正直ビックリ」という言葉が複数メディアで伝えられている。

FS展望: 使用曲は「What a Wonderful World」(レキシー・ウォーカー&ピアノ・ガイズによるアレンジ版、振付:宮本賢二)。FSでも3Aを投入する予定で、2月18日の公式練習でも繰り返し成功させている。FSの自己ベストは149.08点。**19番滑走(最終グループのトップバッター)**で演技するため、SP首位ながら最初に滑り、後続5選手に自分のスコアを追われる立場となる。精神的なプレッシャーへの対応が金メダルを左右する。

坂本花織(SP2位・77.23点)―「Time To Say Goodbye」で引退シーズンの最後の戦いへ

使用曲は「Time To Say Goodbye」(振付:ブノワ・リショー)。冒頭の3Lzはエッジコール(「!」判定)となったが着氷。3F+3Tは回転不足の判定ながら転倒なく堪え、2Aは高さとスピードで高いGOEを獲得した。スピン・ステップすべてレベル4

特筆すべきはPCS 37.15点で、これは全選手中最高。世界選手権3連覇(2022〜2024)の実績に裏打ちされた表現力・滑走技術の評価だ。一方TESは40.08点で、3A持ちの中井に約5点差をつけられている。

試合後は「緊張はあったが、すごく楽しんで滑れた。満足度はかなり高い」「自分の演技が9割方できた。自分を褒めてあげたい」と語った。SP前日には「緊張でもプレッシャーでもなく、恐怖」と涙を見せる場面もあったが、本番では吹っ切れた演技を見せた。

引退について: 2025年6月に今季限りでの引退を発表。「中途半端に2〜3年やるよりも区切りにしたい」と理由を語っている。3度目の五輪で悲願の個人金メダルを目指すラストチャンス。

FS展望: 使用曲はエディット・ピアフの3曲メドレー──「ばら色の人生(La vie en rose)」「愛の讃歌(Hymne à l’amour)」「水に流して(Non, je ne regrette rien)」。パトリシア・カースによるアレンジ版を使用し、振付はマリー=フランス・デュブレイユ。引退シーズンの集大成にふさわしい構成だ。FSの自己ベストは155.77点で出場選手中最高。2月18日の練習では20本中17本のジャンプを成功させた。SP2位からの1.48点差は十分に逆転可能で、PCSの優位を活かしてクリーンに滑れば金メダルの筆頭候補だ。20番滑走

千葉百音(SP4位・74.00点)―最終滑走の重圧をはねのけた「幸せな演技」

使用曲は「Last Dance」(ドナ・サマー)。SP最終滑走(29番目)という重圧の中、冒頭の3F+3Tはわずかに回転不足の判定を受けたが、2A3Lzはクリーンに着氷。スピン・ステップすべてレベル4を獲得した。演技後半でアップテンポの音楽に合わせて観客が手拍子で盛り上がる場面もあり、ガッツポーズでフィニッシュ。

最後のステップシークエンスでは幸福感に包まれながら踊ったと語り、FSに向けては力強く「やってやろう」と宣言した。

同郷・宮城県出身の羽生結弦を幼少期からの憧れとしており、彼が五輪で演じた**「ロミオとジュリエット」(2013年版 Abel Korzeniowski+1996年版 Craig Armstrong・Des’reeの融合メドレー、振付:ローリー・ニコル)をFSの使用曲に選んでいる。3位のリュウとは2.59点差**と十分逆転圏内にあり、表彰台は射程内だ。22番滑走


3選手が全員「イタリア縁」の選曲をしていた偶然と必然

大手メディアが気づいていない独自の視点がある。日本勢3選手のSP曲を調べると、全員が「イタリア」と深い接点を持つ楽曲を選んでいることが分かる。

選手SP曲イタリアとの接点
中井亜美「道(La Strada)」フェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画(1954年)
坂本花織「Time To Say Goodbye」原曲「Con te partirò」はアンドレア・ボチェッリがサンレモ音楽祭で発表したイタリア曲
千葉百音「Last Dance」作曲ジョルジオ・モロダーはイタリア(南チロル)出身

FS曲でも:千葉の「ロミオとジュリエット」はシェイクスピア原作だが、舞台はイタリアのヴェローナ。坂本の「ばら色の人生〜愛の讃歌〜水に流して」はフランスの楽曲だが、パトリシア・カースという歌手の選択にも独自の美学がある。

意図的かどうかは分からないが、結果として3人全員がイタリアと接点を持つ選曲になっている。開催国の文化への敬意が、偶然にも3つのプログラムを貫いているとも読める。荒川静香のトリノ2006以来20年ぶりに同じイタリアで戦う日本勢が、知らず知らずのうちにこの地の文化を衣にまとっていた──そう感じさせる一致だ。


アンバー・グレンのSP痛恨ミスと巻き返しの可能性

アンバー・グレン(USA)はSP「Like a Prayer」で冒頭に3Aをクリーンに成功させ、序盤は好調だった。しかし最終ジャンプの3Lo(トリプルループ)を2Loにパンク。ISUルールではSPの単独ジャンプ(アクセル以外)はトリプル以上でなければならないため、この要素は完全無効(0点)となった。結果は67.39点の13位。演技後は涙を見せ、「難しい技はやれたのに」と自分を責めた。

翌日には「soul-crushing(心が砕ける思い)だった。難しい技は決めたのに、一番簡単で好きなジャンプにやられた」と語り、Instagramには「The sun will rise tomorrow」と投稿してフリーでの巻き返しを誓った。公式練習にも復帰し、気持ちを切り替えている。

FSでの巻き返しについて、首位との差は11.32点。表彰台圏内との差は約9点で、逆転には上位陣の崩れと自身の会心の演技が同時に必要だ。ただし今大会は男子でも金メダル最有力のマリニン(USA)が8位に沈む大波乱が起きており、フィギュアスケートに番狂わせはつきものだ。


ペトロシアン(AIN)の4T投入は? 「台風の目」の動向

ロシア3連覇の実力者アデリア・ペトロシアン(エテリ・トゥトベリーゼ門下)はSPでマイケル・ジャクソンメドレーを演じ、72.89点の5位。首位との差は5.82点あるが、4T(クワドトウループ)の基値は9.72点(GOE込みなら12点以上も可能)であり、成功すれば一気に表彰台圏内に飛び込める。専門家からは「5位からの”失うものはない”というメンタルで4回転を投入してくる可能性が高い」との分析もあり、クリーンに決まれば一気にメダル争いに加わる。ただし2025年9月のSkate to Milanoでは4回転を回避しており、五輪本番で投入するかは不透明だ。

23番滑走で、最終グループのほぼ最後に滑るため、上位3選手の結果を見てから4回転投入の判断ができる有利なポジションでもある。なおコーチのトゥトベリーゼはIOC措置によりリンクサイドに立てず、別室モニター観戦となる。


SP後にSNSでバズった5つの話題

①中井亜美の「ボロボロ衣装」が世界でバズ

映画「道」のヒロイン・ジェルソミーナをイメージした衣装。赤白ボーダー+黒スカートに意図的なダメージ加工が施されており、最初は「ボロボロに見える」とざわついたが、映画モチーフと分かってからは「マジで天才」「そういうことか」と反応が一変。デザイナーはカナダ「Feeling」のマシュー・キャロン氏でInstagramで制作動画を公開している。THE ANSWERが「天才的」「海外称賛」と報道し、海外では「イタリア文化へのオマージュ」として高評価を受けた。NY Times公式Xアカウントも中井の演技写真を投稿している。

②NHKテレビ欄の「縦読みメッセージ」

2月19日朝刊のNHK番組欄(女子フリー中継分)に、縦読みで**「坂本花織笑顔でいってらっしゃい」**(15文字)が仕込まれていた。THE ANSWERが記事化し、X上で「NHKの本気度」「粋な計らい」と大きな話題に。過去にも2022年サッカーW杯「ドーハを歓喜の場に」、2016年リオ五輪「またあいましょう東京で」などの前例があるNHKの伝統芸だ。

③サラ・ブライトマンが坂本花織に祝福メッセージ

「Time To Say Goodbye」の歌手サラ・ブライトマン本人が坂本花織への祝福コメントを発信。ユニバーサルミュージックジャパン公式が報道し、同曲のストリーミングは2050%急上昇した。

④アンバー・グレンの号泣と「明日はまた太陽が昇る」

SP13位に沈んだグレンが演技後に号泣し、取材エリアも素通り。翌日「soul-crushing(心が砕ける思い)だった」と語り、Instagramに「The sun will rise tomorrow」と投稿してフリーでの巻き返しを誓った姿が多くの共感を呼んでいる。

⑤採点の公平性に疑問の声──アイスダンス不正疑惑の波及

アイスダンスでフランス人ジャッジが自国ペアに約8点上乗せしたとされる問題が発覚し、ISUが声明を発表。ニューズウィークが「不正疑惑」として報道し、Change.orgでは署名活動が始まった。この流れが女子シングルにも波及し、ペトロシアン(AIN)のスコアに「水増し」との批判もSNS上で散見される。採点問題は今大会を通じて大きな議論を呼んでいる。


FS最終グループ滑走順と開始予定時刻

フリー日程: 現地時間2026年2月19日(木)19:00開始(CET) / 日本時間2026年2月20日(金)午前4:00開始

※NHKの放送開始は2:55だが、これは事前解説を含むもので、競技開始は4:00。最終グループ(日本勢3選手含む)はNHK Eテレのリレー中継枠(7:00以降)に該当する。

滑走順選手名SP順位SP得点日本時間(目安)
19中井亜美(JPN)1位78.7107:08
20坂本花織(JPN)2位77.2307:16
21アリサ・リュウ(USA)3位76.5907:24
22千葉百音(JPN)4位74.0007:32
23ペトロシアン(AIN)5位72.8907:40
24グバノワ(GEO)6位71.7707:48

第1グループ(1〜6番)は日本時間04:00開始、第2グループ(7〜12番、グレン含む)は04:55頃、製氷を挟み第3グループ(13〜18番)が06:05頃、最終第4グループが07:00の6分間練習後に開始される。


表彰台独占の可能性と金メダル争いの構図

日本女子の表彰台独占(1〜3位を独占)は五輪女子フィギュア史上前例がない。 どの国にも達成されたことのない偉業であり、実現すれば歴史的快挙となる。日本勢は現在1位・2位・4位にいるため、4位の千葉が3位のリュウを逆転すれば独占が実現する。千葉とリュウの差はわずか2.59点

金メダル争いは事実上、中井亜美 vs 坂本花織の日本人対決だ。中井はTESで約5点のリードを持ち、FSでも3Aを投入すればさらに技術点で差を広げられる。一方、坂本はPCSで3.46点のアドバンテージがあり、FS自己ベストも6点以上高い。クリーンに滑り切った場合、坂本の逆転は十分ありうる。

ただし、アリサ・リュウ(2025年世界選手権女王)も2.12点差の射程圏内にいるほか、ペトロシアンが4回転を成功させれば波乱の可能性もある。


出場していない注目選手

島田麻央──年齢制限でわずか4ヶ月足りず出場できない天才

「なぜ島田麻央は出場していないのか」と疑問に思っている人も多いだろう。理由はシンプルで、ISUの年齢制限ルールに該当しないためだ。

ISUのルールでは、シーズン開始前の7月1日時点で17歳以上であることが出場資格として求められる。島田は2008年10月30日生まれで、2025年7月1日時点では16歳。わずか4ヶ月足りず、ミラノ五輪への出場資格を得られなかった。

この年齢制限は2022年のISU総会で可決されたもの(賛成100・反対16)で、ソチ→平昌→北京と続いたロシアの若年スケーター台頭、特に北京五輪でのワリエワ(当時15歳)のドーピング問題がきっかけとなっている。段階的に引き上げられ、2024-25年シーズン以降は17歳以上が必要となった。

島田の実力は本物だ。世界ジュニア選手権3連覇、ジュニアGPファイナル4連覇を誇り、3Aと4T(クワドトウループ)の両方を武器に持つ。2025年全日本選手権では228.08点で2位。本人のポテンシャルを考えれば、次の五輪出場可能な2030年フランスアルプス大会(21歳)での活躍が今から期待される。


結論:20年ぶりの女子金メダルへ、歴史が動く一夜

荒川静香のトリノ2006以来20年ぶりの日本女子金メダル獲得が現実味を帯びている。SP上位2人が日本勢という展開は、五輪女子フィギュア史上初めて。引退を決めた坂本花織が最高のPCSで逆転を狙うのか、17歳の中井亜美が3Aの武器で逃げ切るのか、千葉百音が表彰台の一角に食い込み史上初の日本勢独占を実現するのか。

FSは現地時間2月19日19:00(日本時間20日04:00)に開始され、NHK総合・Eテレ・BSP4K、NHK ONEで生中継される。結果が判明次第、本稿を更新予定である。

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