骨格診断メンズセルフチェック:結果が割れた人のための決め方

セルフチェックをやってみたら、AとBが同じ数になった。あるいは、質問の意味が男の体だとよく分からなくて、答えに自信が持てないまま終わった。メンズの骨格診断で検索する人の多くが、実はこの「判定が割れる」「決めきれない」というところでつまずいています。

既存のチェックリストの多くは「A・B・Cで一番多かったものがあなたのタイプ」という多数決式です。ところが同数だった場合にどうすればいいのかは、ほとんど書かれていません。この記事はそこから先を扱います。チェックリスト本体に加えて、結果が割れたときにどの部位を優先して見るか、その順番と決め方までを一本にまとめました。

先にお断りしておくと、骨格診断はあくまでファッション上の目安です。体の優劣を決めるものではありませんし、正確に知りたい場合はプロの診断を受けるのが確実でしょう。この記事は「自分でだいたいの見当をつけて、服選びに活かしたい」という人に向けた内容です。

目次

男性のセルフチェックがむずかしい3つの理由

決め方の前に、なぜ男性の自己診断は迷いやすいのかを押さえておきます。理由が分かっていると、チェック中に「自分の答えがブレている」ことに気づきやすくなるからです。

理由1:チェック項目が女性基準で書かれている

骨格診断は女性のファッション文化の中で広まりました。その経緯から、ネット上のチェック項目には女性の体を前提にした表現が今も残っています。「バストの位置」「腰の丸み」「ウエストのくびれ」などが典型です。男性がそれを読むと、どう答えていいか分からない。これが迷いの最初の入口です。

本記事のチェックリストは、男性の体でそのまま観察できる部位だけで組んでいます。読み替えの必要はありません。

理由2:筋肉とフレームの区別がつきにくい

男性は女性より筋肉がつきやすい体です。そのぶん「がっしりして見えるからストレート」「細いからウェーブ」と、表面の印象で判断してしまいがちになります。ところが骨格診断で見るのは、鍛えた結果の筋肉量ではありません。生まれつきの骨格と、筋肉や脂肪の「つき方の質」です。筋トレでシルエットが変わっても、骨格タイプそのものは変わらないというのが骨格診断の基本的な考え方です。

つまり「ジムで鍛えて厚くなった胸板」と「もともと立体的な胸板」は、見た目が似ていても診断上は別物です。この区別を助けるために、後述のチェックリストでは筋肉量の影響を受けにくい部位(手首・鎖骨・肌質)を重視しています。

理由3:比べる相手がいない

「手首が太い・細い」「骨が目立つ・目立たない」という項目は、すべて相対評価です。女性には友人同士で診断を試す文化がある程度あります。一方、男性は一人でこっそり試すケースが多く、比較対象がないまま主観だけで答えがちです。すると全項目が「普通」に見えてきて、判定が割れます。

対策はシンプルで、家族や友人の体と見比べること。それがむずかしければ、この後の各項目に書いた「具体的な見方」を使ってください。主観の入り込む余地を減らしてあります。

メンズ骨格診断セルフチェック(全10問)

それではチェック本体です。鏡の前で、できれば体のラインが分かる服装(Tシャツ1枚など)で確認してください。各問、A・B・Cのうち一番近いものを選び、数を数えます。迷った問は無理に選ばず「保留」にしてください。保留の扱い方は後述します。

Q1:手首の断面の形

手首をつかんで、断面がどんな形かを見ます。腕時計のベルトを想像すると分かりやすいです。

A:断面が丸に近い。手首に厚みがあり、腕時計が転がりにくい
B:断面が横長の楕円。薄くて平たい
C:断面が縦にも横にも大きく、骨そのものがゴツゴツ目立つ

Q2:手首のくるぶし(尺骨の出っ張り)

手の甲を上にして、小指側の手首にある骨の出っ張りを見ます。

A:ほとんど目立たない。埋もれている
B:小さくポコッと出ている
C:大きくはっきり出ていて、触ると角ばっている

Q3:鎖骨の見え方

鏡の正面に立ち、首の下の鎖骨を見ます。

A:あまり目立たない。首まわりに厚みがあり、鎖骨が埋もれ気味
B:細い線としてうっすら見える
C:太くしっかり浮き出て、肩の端まで存在感がある

Q4:胸板・上半身の厚み

横から見たときの体の厚みです。鍛えているかどうかではなく、鍛える前から(あるいは運動していない時期でも)どうだったかを思い出して答えてください。

A:昔から胸まわりに厚みがある。痩せても薄っぺらくならない
B:薄い。横から見ると平面的で、鍛えてもなかなか厚くならない
C:厚みより「骨の枠の大きさ」を感じる。肩幅や骨盤の広さが目立つ

Q5:筋肉と脂肪のつき方

体重が増えたとき、どこから変わるかを思い出してください。

A:胸・二の腕・お腹など上半身から。筋トレの効果も上半身に出やすい
B:下腹や腰まわりなど下半身から。上半身は最後まで細いまま
C:太っても痩せてもあまり印象が変わらない。骨と筋(すじ)の印象が勝つ

Q6:肌の質感

二の腕や太ももを軽くつかんだときの感触です。

A:ハリと弾力がある。押し返してくる感じ
B:やわらかく、ふわっとしている
C:硬めでドライ。皮膚のすぐ下に骨や筋を感じる

Q7:首の長さと太さ

正面から見た首の印象です。この項目は個人差が大きいので、判断材料の一つ程度に考えてください。

A:短め、または太めでしっかりしている
B:細くて長め
C:太さより「筋張っている」印象。喉仏や筋が目立つ

Q8:腰の位置と形

ベルトを締める位置あたりの印象です。

A:腰の位置が高め。お尻に立体感がある
B:腰の位置が低め。お尻は平たくなだらか
C:高低より骨盤の「幅」を感じる。腰骨が張っている

Q9:膝の皿

膝を伸ばして立ったときの、膝の皿の見え方です。

A:小さめで目立たない
B:皿は目立たないが、膝まわり全体が華奢
C:皿が大きく、骨の形がはっきり分かる

Q10:全体のシルエット(第一印象)

最後に、鏡から少し離れて全身をぼんやり見たときの印象です。

A:メリハリがあって立体的。「がっしり」より「厚い」
B:全体に華奢で、重心が下にある。「細い」「線が薄い」
C:骨格の枠が大きい。「大きい」「ワイルド」「骨っぽい」

集計:Aが多ければストレート、Bはウェーブ、Cはナチュラル

Aはストレート。体に厚みがある立体的なタイプ。Bはウェーブ。薄くてソフトで重心が低いタイプ。Cはナチュラル。骨格のフレームが強いタイプです。7問以上が同じ記号なら、ほぼそのタイプと考えて大丈夫です。

問題は、そうならなかった場合です。ここからが本題です。

結果が割れたときの決め方:見る部位には優先順位がある

AとBが4対4になった。AとCで割れた。保留が3つもある。こうなったとき、「もう一回やり直す」のはおすすめしません。同じ主観で答え直しても、だいたい同じところで割れるからです。

代わりにやることは一つ。全10問を対等に扱うのをやめて、信頼度の高い部位から順に見直すことです。10問には、実は精度の差があります。筋肉や体重の影響を受けにくい部位ほど、生まれつきの骨格が素直に出ます。

優先順位は「手首→鎖骨→肌質→体の厚み」

見直す順番は次の通りです。

第1優先:手首(Q1・Q2)。骨がほぼ皮膚の直下にあり、筋肉も脂肪もつきにくい部位です。体型が変わっても手首の骨の形は変わりません。だからこそ迷ったときの決定打になります。

第2優先:鎖骨(Q3)。手首と同じく骨が浅い位置にあり、タイプ差がはっきり出ます。太くゴツければナチュラル寄り、埋もれていればストレート寄り、細い線ならウェーブ寄りです。

第3優先:肌質(Q6)。骨ではありませんが、「質感」は鍛えても変わりにくい生まれつきの要素です。ハリのA、やわらかいB、ドライで硬いCの差は、筋肉量とは別のところにあります。

第4優先:体の厚み(Q4・Q5)。本来は重要な指標ですが、男性の場合は筋トレや体重変動の影響を受けやすいので、あえて4番目に置きます。「昔からそうだったか」を思い出せる人だけ判断材料にしてください。

残りの首・腰・膝・全体印象は、上の4つで決まらなかったときの補助です。個人差やその日の体調でブレやすいため、これ単独でタイプを決めないでください。

割れ方のパターン別:よくある3つのケース

ケース1:AとBで割れた(ストレートかウェーブか)。この2タイプの分かれ目は「厚みと質感」です。手首の断面が丸くて肌にハリがあればA、手首が平たくて肌がやわらかければB。筋トレをしている人は、鍛える前の上半身が薄かったかどうかを思い出してください。薄かったならBの可能性が高いです。

ケース2:AとCで割れた(ストレートかナチュラルか)。がっしり見える男性が一番迷うパターンです。分かれ目は「厚みか、枠か」。体の中身が詰まった立体感ならA、肩幅や骨盤など骨の枠組みの大きさならCです。手首と膝の皿を見てください。骨がゴツゴツ目立つならC、骨は目立たないのに厚いならAです。

ケース3:BとCで割れた(ウェーブかナチュラルか)。細身の男性が迷うパターンです。同じ「細い」でも、華奢で骨まで細いのがB、細いのに骨だけしっかり目立つのがCです。鎖骨と手首のくるぶしを見れば、ほぼ決まります。うっすら見える程度ならB、はっきり浮き出ていればCです。

それでも決まらないなら:ミックスとして扱っていい

優先部位で見直しても五分五分のままなら、無理に一つへ絞る必要はありません。実際、プロの診断でも「軸はストレート、要素としてナチュラルが混ざる」のような判定は普通にあります。人の体が3種類にきれいに分かれるわけではなく、3タイプは「どの傾向が一番強いか」を整理する枠にすぎないからです。

ミックスの人の服選びは、「強く出ている方の似合わせを優先しつつ、もう一方のNGだけ避ける」が基本です。たとえばストレート寄りのナチュラルミックスなら、軸はストレート向けのきれいめ。そのうえでウェーブ向けの薄手コンパクトな服だけ避ける、という考え方です。片方に全振りするより失敗が減ります。

ちなみに、女性向けでは3タイプをさらに細分化した7タイプや9タイプの分類が広まりつつあります。9タイプ分類は、まさにこの「どちらとも言い切れない人」の受け皿として生まれたものです。メンズ向けの情報はまだ少ないのが実情です。それでも「自分は3タイプの中間にいる」という理解の仕方自体は、男性にもそのまま使えます。割れた結果は、診断の失敗ではなく「自分の位置が枠の境界にある」という情報です。

SNSの簡易テストと公式の診断項目は別物

「胸の下からお腹に手を当てて、へそに届くかどうかでウェーブが分かる」。調べているうちに、そんな簡易テストを見かけた人もいるかもしれません。SNS、特に短い動画でよく流れている類の判定法です。

結論から言うと、こうした手のひらテストは骨格診断の団体が公式に使っている診断項目ではありません。骨格診断の主要な考え方では、体の立体感、重心、筋肉や脂肪のつき方の質、手首や鎖骨などの骨の出方を総合して判定します。へそと手の距離だけで決まるものではないのです。

ただし、この俗説の背景には一応の根拠があります。ウェーブタイプは胴のライン、つまり肋骨から骨盤までの間が長めに見え、ウエスト位置が低い傾向がある。この確立された特徴を「手のひらで測れる形」に簡略化したのが、あのテストだと考えられます。傾向の一つとしては参考になりますが、それ一発でタイプを断定する使い方は避けてください。SNSの簡易テストで出た結果と、この記事のチェック結果が食い違ったら、優先すべきは手首と鎖骨です。

タイプ別:似合う服の方向性

タイプが決まったら(ミックスなら軸のほうを基準に)、服選びの方向性です。ここでは考え方の芯だけを押さえます。芯さえ分かれば、ユニクロでもセレクトショップでも応用が利きます。

ストレート:シンプル・ジャストサイズ・きれいめ

体そのものに厚みと存在感があるので、服は足し算より引き算が合います。装飾の少ないシンプルなデザインを、ジャストサイズで。オーバーサイズにすると着膨れし、タイトすぎると体の厚みを強調しすぎます。

具体的には、ハリのあるオックスフォードシャツ、スウェットよりジャケット、ストレートシルエットのパンツ。ユニクロなら感動ジャケットやスーピマコットンシャツのような、きれいめで生地に張りのあるものが好相性です。ビジネスカジュアルはこのタイプの得意分野なので、迷ったらきれいめに寄せておけば外しません。

ウェーブ:コンパクト・重心を上げる・柔らかい素材

上半身が薄く重心が下にあるタイプなので、服で重心を上へ持ち上げるのがセオリーです。トップスはコンパクトに、首まわりに視線を集める。大きすぎる服は「服に着られている」印象になりやすいタイプです。

たとえば薄手のニット、ショート丈のブルゾン、テーパードパンツあたり。素材は硬いデニムよりやわらかいものが体になじみます。ユニクロで選ぶなら、エクストラファインメリノのニットやスマートアンクルパンツ。軽くてすっきりしたアイテムが使いやすいはずです。ビジネスカジュアルでは、ごついジャケットより薄手のカーディガンやニットジャケットが味方になります。

ナチュラル:ゆったり・ラフ・素材感で着る

骨格のフレームがしっかりしているので、体の線を拾わないゆったりした服が最も映えるタイプです。オーバーサイズ、ワイドパンツ、リネンやコーデュロイのような表情のある素材。きっちりジャストサイズで固めると、骨っぽさが強調されて窮屈に見えることがあります。

今のメンズのトレンドはリラックスシルエット寄りなので、実は一番「流行の服をそのまま着られる」タイプでもあります。ユニクロならワイドフィットのパンツやオーバーサイズTシャツがそのまま戦力になります。ビジネスカジュアルは唯一の弱点になりやすいので、セットアップで「ゆとりはあるが形は整っている」ものを選ぶのがコツです。

よくある疑問

筋トレしたらタイプは変わる?

変わらない、というのが骨格診断の標準的な考え方です。診断が見ているのは骨の形と、筋肉・脂肪の「つき方の質」であり、量ではないからです。ウェーブの人が鍛えれば締まった細身のマッチョに、ストレートの人が鍛えればメリハリの強い厚い体になる。同じ筋トレでも仕上がりの方向がタイプごとに違う、と考えるのが正確です。

太っていて骨が見つけられない

体重があると鎖骨や腰の判定はむずかしくなります。それでも手首の断面と、小指側のくるぶしの骨は、体型の影響を最も受けにくい部位です。まずそこだけ見てください。それでも分からなければ、太り方(上半身から太るか、下半身からか、全体か)がQ5の手がかりになります。

診断結果と好きな服が合わない

診断は「似合いやすい傾向」を示すだけで、着る服を縛るルールではありません。好きな服を着たいときは、タイプの知識を「避けるべき組み合わせを知るための情報」として使ってください。たとえばウェーブの人がオーバーサイズを着たいなら、全身を大きくせずトップスだけにする、といった調整ができます。診断は禁止リストではなく、調整のための地図です。

まとめ:割れた結果は、決められる

最後に、この記事の手順を一往復だけ振り返ります。10問のセルフチェックで多数決を取る。割れたら、手首→鎖骨→肌質→体の厚みの順に見直す。それでも五分五分なら、ミックスとして「強い方を軸に、弱い方のNGだけ避ける」。この3段構えなら、どんな割れ方をしても服選びに使える答えまで持っていけます。

繰り返しになりますが、骨格診断はあくまでファッション上の目安であり、体の良し悪しを測るものではありません。セルフチェックで見当をつけたうえで、より正確に知りたくなったらプロの診断を受けてみてください。自分の体を一度言葉にしておくと、この先の服選びがずっと楽になります。

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