メンズ骨格診断 4タイプの見分け方|ストレート・ウェーブ・ナチュラル・ミックス

同じ無地のTシャツなのに、サマになる人とならない人がいる。サイズは合っている。体型も大きくは違わない。それでも差が出るのは、服の下にある骨格の違いが原因だ。

その違いを整理する物差しが骨格診断で、いまはメンズ向けの解説も増えた。ただ、男が自己チェックをやると、女性とは別の壁に突き当たる。筋肉と体重だ。鍛えた胸板や増えた体重が体の輪郭を変えるせいで、チェックの答えが割れて判定がつかなくなる。ネットのチェックリストを3つ試して、3つとも結果が違った経験がある人もいるはずだ。

この記事では、筋肉や体重に左右されない「骨」を起点にした見分け方を示す。3タイプのどれにも収まらなかった人のために、4つめの答えも用意した。

目次

答えは3つではない。4タイプで考える

メンズ骨格診断の解説は、そのほとんどがストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプで書かれている。だが実際にチェックしてみると、この3つのどれかにきれいに収まらない人が一定数出る。

プロサロンの顧客データでは、典型的な3タイプに収まるのは全体の6割ほど。残りの約4割は、複数タイプの要素を併せ持つとされる。10人のうち4人が「どれでもない」側にいるなら、それはもう例外ではない。

そこで本記事では、要素が拮抗した状態を「ミックス」と呼び、4つめのタイプとして最初から数に入れる。判定に失敗した状態ではなく、正式な結果のひとつとして扱う。

ミックスは、目新しい概念ではない。上半身と下半身で違うタイプの特徴が出る人、骨は片方のタイプなのに質感はもう片方という人は、昔からいた。3つの箱しか用意されていなかったから、多数決でどれかに割り振られてきただけだ。女性向けの骨格診断が7タイプや9タイプへ細分化されてきた一方で、メンズはほぼ3タイプのまま止まっている。割れた人の受け皿は、まだ用意されていない。

まず、4タイプの全体像から。見分けに使う特徴だけに絞った。

タイプ体の印象見分けの起点
ストレート厚みと立体感。筋肉にハリが出やすい体の前後の厚み
ウェーブ薄く華奢。重心が下寄り上半身の薄さ
ナチュラル骨と関節のフレーム感が強い手首やひざの骨
ミックス複数タイプの要素が拮抗チェックの答えが割れる

タイプがわかると、何が変わるのか。骨格診断が見ているのは、体と服の相性だ。厚みのある体に厚手の生地を重ねれば着膨れするし、薄い体に大きすぎる服を載せれば、服に着られた印象になる。骨感の強い体がぴったりしたサイズの服を着ると、今度は骨のごつさが前に出る。どれも服単体の良し悪しではなく、体との組み合わせで起きる現象だ。冒頭のTシャツの差は、ここから生まれる。逆に言えば、自分のタイプさえ先にわかっていれば、店で試着する前の段階で外れをかなり減らせる。

筋肉で変わる部分と、変わらない部分

骨格診断の大前提は、骨格が生まれつきのものだという点だ。太っても痩せても、鍛えても、骨の作りは変わらない。変わるのは筋肉と脂肪だけだ。

ここに、男性の自己診断が狂いやすい構造がある。よくあるチェック項目のうち「胸板の厚み」「体のハリ」「筋肉のつき方」は、どれも筋肉側の情報だ。トレーニングを続けている人は、この手の項目で軒並みストレート寄りの答えになる。たとえばベンチプレスを数年続けた体は、胸まわりの厚みだけならストレートの条件をほぼ満たす。だがその厚みは後からつくったもので、骨格の情報ではない。腕や肩も同じで、鍛えた部位ほど骨格の判定材料から外れていく。

チェックリストの構成にも原因がある。よくある10問前後のリストは、体型と質感の質問が大半を占める。項目が体型に偏るのは、女性向けに設計された構成が、ほぼそのままメンズに持ち込まれているからだ。女性の場合、筋肉量の個人差は男性ほど極端ではないため、体型の質問でも精度がある程度保てる。男性は事情が違う。筋肉がつきやすく、鍛えている人とそうでない人の体の差が大きい。同じ項目構成のままでは、鍛えた分だけ答えがゆがむ。

逆のずれ方もある。ナチュラルは、筋肉がつきにくい傾向があるとされる骨格だ。鍛えているのに厚みが出ないことに悩み、華奢だからウェーブなのかと迷う人がここに入る。

対処はシンプルで、見る順番を入れ替えればいい。体型や質感の質問はいったん脇に置き、筋肉で変わらない部位から先に確認する。手首、手、ひざ、鎖骨。この4カ所の骨は、体重が10kg増えても、ベンチプレスの重量が伸びても形が変わらない。

当サイトの診断ツールも、この考え方で配点を設計した。骨に関する質問には、体型に関する質問の2倍の点数を持たせている。筋トレ歴が長い人ほど、体型の印象より骨の答えを信じてほしい。体型の質問で迷いが出たら、その質問は捨てて構わない。骨の答えだけでも判定は成立する。

骨で見分ける5つのチェックポイント

前提をふたつ。比べる相手は同年代の男性。女性の基準は使わない。今の体重は脇に置き、自分が標準体型だったらどうかで考える。あわせて、身長は判定材料にしないこと。背が高いからナチュラル、小柄だからウェーブという思い込みはよくある誤解で、どのタイプもあらゆる身長に分布する。

順番は問わないが、迷ったら手首から始めるといい。脂肪がつきにくく、骨の形をいちばん観察しやすい部位だからだ。

手首の小指側の骨

腕を前に伸ばし、手のひらを下に向けて小指側を見る。腕時計のバックルが当たるあたりにある、骨の出っ張りだ。腕時計がこの骨に当たってずれるなら、出っ張りが強いサインと考えていい。

さわらないと場所がわからないならストレート。小さいけれど目で見えるならウェーブ。はっきり出て目立つならナチュラル。

手首の断面

反対の手で手首を軽く握り、断面を確かめる。見るのは太さではなく形だ。太い細いは体重で変わるが、断面の形は変わらない。

丸に近ければストレート。縦長のだ円で平たいならウェーブ。四角っぽく、骨の硬さを感じるならナチュラル。

手の大きさと関節

手全体の大きさと、指の関節の目立ち方を見る。厚みは手の甲ではなく、手のひら側で確かめる。

身長のわりに小さめで、厚みがあるならストレート。ふつうから小さめで、薄いならウェーブ。大きくて、関節や骨が目立つならナチュラル。

ひざのお皿

ひざは自分で見下ろすと角度がつくので、鏡の正面に立って確認する。

お皿の骨があまり目立たないならストレート。小さめならウェーブ。大きく、しっかりしているならナチュラル。

鎖骨

鏡の正面に立って、首の下を見る。ただし鎖骨は脂肪の影響を受けやすい。体重が増えている時期は埋もれて見えづらいので、その場合は他の4項目を優先する。

鎖骨がほとんど目立たないならストレート。細く出ているならウェーブ。太く、しっかり出ているならナチュラル。

5つの答えがひとつのタイプに集まったなら、骨格はほぼそのタイプと考えていい。あとは体型や質感で裏を取れば確定する。なお、5項目は一度に見なくてもいい。風呂上がりなど体を観察しやすいタイミングで1項目ずつ確かめるほうが、答えのブレは小さくなる。答えは部位ごとにメモしておくといい。5カ所のうちどの部位が何タイプだったかは、票が割れたときの分析材料にそのまま使える。

答えが割れた場合の読み方は、続く2つの章で扱う。先に全部まとめて判定したい人のために、この5点を含む11問のチェックリストも用意している。診断ツール「メンズ骨格診断|2分でわかる無料セルフチェック」だ。登録は要らない。

迷いやすいのは、この2つの境界線

骨を見ても、答えが割れることはある。ただ、男性の場合の割れ方には型があり、実際にはほぼ次の2パターンに集約される。判定の軸が「厚み」と「骨の主張」の2本しかないためだ。厚みの正体を取り違えるパターンと、骨の主張を見落とすパターン。順番に見ていく。

ちなみに、ストレートとウェーブの取り違えはまれだ。厚みの有無といういちばん見えやすい軸で分かれるので、この2つで迷う人はほとんどいない。

ストレートか、ナチュラルか

上半身に存在感のあるタイプ同士で、いちばん混同が起きやすい。分かれ目は、その存在感の正体が「肉の厚み」なのか「骨の枠組み」なのかだ。ジムで肩まわりを育てた人が、広がった肩を骨のフレームと取り違えるのが典型例になる。

鏡で体を横から見る。胸から肩にかけて、筋肉の立体感で前に出ているならストレート。厚みそのものより、肩まわりの骨の大きさを感じるならナチュラル。

質感でも切り分けられる。二の腕やお腹を軽くつまんで、ハリと弾力でみっしりしているならストレート。肉づきが薄く、下の骨やすじを感じるならナチュラル。

痩せているとき、ウェーブかナチュラルか

細身の人が迷うのは、ほぼこの組み合わせだ。どちらも厚みが出ないため、体型だけでは区別がつかない。

見るのは骨の主張だ。細くても、体の線が華奢で薄い印象ならウェーブ。骨っぽさや関節の目立ちが前に出るならナチュラル。手首とひざを見比べれば、たいてい答えは出る。たとえば、細身で手首がごつく、ジャケットの袖口から骨がのぞく人はナチュラルの典型だ。同じ細身でも、袖が余って手が埋まる印象の人はウェーブに寄る。

いま太っている人は、いちばん細かった時期の体を思い出して判断するといい。骨格タイプは体重で変わらないので、過去の体もそのまま判定材料になる。

それでも割れたら、補助の3項目

境界線の判定を後押しする項目を3つ挙げる。どれも1票分の補助にとどめ、骨の答えをひっくり返す材料にはしない。

見る場所ストレートウェーブナチュラル
短めからふつうで、しっかりしている細く、長め長めで、すじが目立つ
重心上半身にある腰から下にあるどちらとも言いにくく、腰骨を感じる
サイズの合ったTシャツ立体感が目立つ薄さが目立つ肩や関節のフレーム感が目立つ

どのタイプにも決まらないなら、ミックスだ

ここまでやっても決まらない人は、残る。手首はナチュラルなのに、ひざはストレート寄りで、質感はウェーブ。そういう割れ方をする体は、判定に失敗したのではない。ミックスだ。

先に書いたとおり、典型的な3タイプに収まるのは6割ほどで、約4割は要素が混ざる。それでも既存のチェックリストの多くは、最多のタイプを答えと見なす多数決で片づけてきた。5対5で割れた人をどちらかへ寄せても、服選びの精度は上がらない。

気づいた人もいるだろうが、迷いやすい2つの境界線は、そのままミックスの2大パターンでもある。ストレートとナチュラルの混合は、厚みと骨の主張の両方がある体。ウェーブとナチュラルの混合は、細身のまま骨の主張だけがある体。境界線で迷った末に決まらなかった人は、たいていこのどちらかに落ちる。

ミックスと決まったら、やることはふたつある。

ひとつは、拮抗している2タイプの特定だ。ストレートとナチュラルの混合か、ウェーブとナチュラルの混合かで、似合う方向はまるで違う。数え方は単純でいい。骨の5項目の答えを2票、体型と質感の答えを1票として、タイプごとに集計する。手首と手がナチュラルで、ひざと鎖骨がストレートなら、その2タイプの混合と見ていい。

もうひとつは、その2タイプの共通項から服を選ぶこと。たとえばストレートとナチュラルの混合なら、両方に通じる「きれいめで、体の線を拾いすぎない服」が安全圏になる。ウェーブとナチュラルの混合なら、細身に合うサイズ感を守りながら、素材で表情を足す方向が重なりやすい。片方の正解に全振りするより、重なる部分から始めるほうが、失敗は少なくて済む。

ミックスという結果に、外れを引いた気分になる人もいるかもしれない。ただこれは、中途半端に止まった状態ではなく、対応できる服の幅が2タイプ分あるということでもある。拮抗する2タイプさえわかっていれば、避けるべき失敗は純タイプと同じ精度で特定できる。

当サイトの診断ツールは、点数が僅差の場合にミックスを正式な結果として返す。どの2タイプが拮抗しているかの内訳も表示する。3タイプのどれかへ無理に寄せない設計にしたのは、この4割を切り捨てないためだ。

セルフ診断の限界と、プロ診断の使いどころ

ここまでの見分け方は、あくまで似合う服を探すためのファッション上の目安だ。医学的な体の評価ではないし、骨格タイプに優劣もない。

そのうえで、セルフ診断には限界もある。自己チェックの結果と、プロの対面診断の結果が食い違うことは珍しくない。精度は7割程度と言われることもある。対面のプロ診断の強みは、骨や質感をじかに確かめたうえで、全身のバランスまで判断してもらえるところだ。タイプを確定させたい人は、アナリストの診断を受けるという選択肢がある。その場合は、メンズの診断に対応しているかを事前に確認したい。

逆に、日々の服選びの目安が欲しいだけなら、骨から見るセルフチェックで十分に実用になる。大事なのは、迷ったら骨に戻ること。そして、決まらないときのためにミックスという答えを持っておくことだ。

タイプがわかったあとの服選びは、似合うを積み上げるより、似合わないを外すことから始まる。外すべき方向はタイプごとに違うので、診断結果のページで確認してほしい。自分の答えに自信が持てないときは、点数化して機械的に判定してしまうのが早い。

この記事の5項目と補助3項目、それに厚みや質感など境界線で使った質問。この全11問を点数計算まで自動化したのが、当サイトの診断ツールだ。手元で確かめるなら、2分で終わる。

骨は変わらない。だから一度タイプがわかれば、この先の服選びでずっと使える。

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橙咲 華のアバター 橙咲 華 トウサキ ハナ

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