※この記事には映画『教場Requiem』および『教場Reunion』の重大なネタバレが含まれます。未鑑賞の方はご注意ください。
映画『教場 Requiem』を観終わって、こんな後悔をしていないだろうか。
「エンドロールが始まった瞬間にトイレに行ってしまった」「最後まで観たけど、あの英語のメッセージは何だったの?」「出口夏希がいたらしいけど、どこに出てた?」
148分(2時間29分)の長尺映画だけに、エンドロールで席を立った人は少なくない。実は木村拓哉本人も、初日舞台挨拶でそのことに言及している。
本記事では、エンドロール後のポストクレジットシーンを時系列で完全再現するとともに、エンドロール中に表示される追悼メッセージの意味、新キャストの役名、そして続編への伏線まで徹底解説する。
見逃し注意!エンドロール後のポストクレジットシーンを完全再現

エンドロール後のシーンは、照明が点灯する直前に流れる約30秒の短いシーンだ。このわずかな時間に、教場シリーズの未来を左右する重大な情報が凝縮されている。
場面は警察学校。新たな入校生たちが制服姿で廊下を歩き、教室に入っていく。一人の女子学生が風間を職員室まで迎えに来て、廊下を並んで歩く描写がある。
教室に着席した新入生たちの前に、風間公親(木村拓哉)がゆっくりと姿を現す。その手には折りたたみ式の白杖。教壇に立った風間の顔がクローズアップされると、左目が白く濁っていることがはっきりと映し出される。右目は15年前に失った義眼、そして今、左目も視力を失っている。両目ともにほぼ全盲の状態だ。
退校届の束をバインダーから取り、トントンと揃えようとするが、わずかに手元がもたつく。かつての冷徹で完璧だった所作に、小さなぎこちなさが見える。
そしていつものように自己紹介を始めようとする。口が開き、声が出る——
しかし、その声がフルネームを紡ぎ終わる前に、画面は暗転する。
観客の証言を総合すると、聞こえたのは最初の一音節のみ。note.comの詳細レビューでは「か」の一音だけで暗転したとし、Filmarksや映画ブログでは「かっ」と表現される。Yahoo!知恵袋には「風間き、ぐらいで終わった」という証言もある。いずれにせよ、あの定番の自己紹介は完成しないまま物語が閉じるのだ。
ノベライズ版(涌井学著・小学館文庫)でも同様に、名乗りの一音で物語が締めくくられる描写が確認されており、これは意図的な演出であることに疑いの余地はない。
演出面も特筆に値する。BGMはほぼ無音か極めて控えめで、教室に緊張感のある静寂が漂う。カメラは教壇の風間を中景で捉えたあと、ゆっくりと顔のクローズアップへ移行し、左目の白濁を強調する。照明もやや抑えめに設計されており、白く濁った瞳の質感が際立つよう計算されている。全体で約30秒、しかしこの30秒は映画全編のどのシーンよりも濃密だったという声が多い。
途切れたセリフと白杖が意味すること

なぜ、セリフを最後まで言わせなかったのか。
note.comのレビュアーはこう考察している。もうこれまでの「風間公親」はそこにはいない——両目の視力を失った今、かつてと同じ存在としてフルネームを名乗ることはできないのだ、と。
しかし同時に、風間は教壇に立つことをやめていない。白杖を携えながらも背筋を伸ばし、毅然とした態度で新入生の前に立っている。退校届の束を手にする動作は、教場における風間の代名詞ともいえるルーティンだ。視力を失っても、教官としての覚悟は揺るがないことを示している。
つまりこのラストは、終わりと始まりの両義性を持っている。かつての風間公親の終焉であり、新たな風間教官の幕開けでもある。だからこそセリフは途中で断ち切られた。完結させず、観客に続きを想像させるための演出なのだ。
なお、風間の左目が白濁に至った経緯や右目の義眼の真相については、当サイトの別記事「教場Requiem 風間の目の謎を徹底考察」で詳しく解説している。

エンドロールの英文「in the memory of NISHI」は誰への献辞か

ポストクレジットシーンの前、エンドロールの最後の最後に英語の一文が表示される。
in the memory of NISHI who fought together
これは映画スタッフへの追悼メッセージだ。「NISHI」とは、フジテレビプロデューサーの西坂瑞城(にしさか・みずき)氏を指す。
西坂氏は教場シリーズの立ち上げを担った中心人物であり、2020年1月放送のSPドラマ『教場』のプロデューサーを務めた。現場では「西さん」と呼ばれ親しまれていたことから、エンドロールでも「NISHI」の呼称が使われている。
2020年4月24日、心不全のため43歳で急逝。産経新聞が訃報を報じている。フジテレビ編成局制作センター第一制作室の副部長として、「ガリレオ」第2シリーズの演出、「昼顔」「リーガル・ハイ」第2シリーズのプロデュースなど、数多くのヒット作を手がけた人物だった。
教場シリーズでは一貫して追悼がなされている。Netflix配信の前編『教場 Reunion』のエンドロール最後には日本語で「共に戦い歩んだ、西坂瑞城との日々に感謝して」という献辞が表示された。そして劇場版『Requiem』ではあえて英語に変え、「in the memory of NISHI who fought together」と刻んでいる。
日本語の「感謝して」から英語の「in the memory of(記憶の中に)」へ。表現が変化しているのは、Reunionが「感謝」を伝える作品であり、Requiemが文字通り「鎮魂(レクイエム)」を捧げる作品であるという、二部作それぞれの性格を反映しているのかもしれない。
Yahoo!知恵袋でこの英文の意味を尋ねる質問は閲覧数4万5千を超えており、多くの観客がこのメッセージに気づき、その意味を知りたいと感じていることがわかる。
出口夏希ら新キャストの役名と登場シーン

ポストクレジットシーンに登場する新入生たちは、公開日(2月20日)に映画公式SNS(@kazamakyojo)で発表された。
最も注目を集めたのが出口夏希だ。役名は追掛冬和子(おっかけ ふわこ)。シネマトゥデイ(2月22日配信)でも報じられている。ポストクレジットシーンの新入生として短く登場するのみだが、「新シリーズのヒロインか?」とSNSで大きな話題を呼んだ。
三浦獠太(三浦知良の息子)も同シーンに新入生役で出演している。映画ブログ「モンキー的映画のススメ」では「次の生徒たちの中に三浦知良の息子が映っていた」と目撃証言が記録されているが、三浦獠太の役名は公式未発表のままだ。
このほか、吉田晴登、小林亮太、宮下咲らも新入生役としてクレジットされており、公式Instagramには出演者の集合写真が投稿されている。
エンドロール終了前に席を立った場合、これらの新キャストの登場シーンは完全に見逃すことになる。出口夏希の名前がエンドクレジットに表示されていることに気づきながら、実際のシーンを見ていない観客が多いのはこのためだ。
Reunionのクレジットに隠された名前——生瀬勝久の声だけ出演
エンドロール関連の話題としてもう一つ触れておきたいのが、前編『教場 Reunion』(Netflix配信)における生瀬勝久のサプライズ出演だ。
2026年1月1日のNetflix配信開始後、エンドロールで生瀬勝久の名前を発見した視聴者から「どこに出ていたの?」という疑問が続出した。映像には一切登場していないため、見つけられないのも当然だ。
正体は、矢代桔平(佐藤勝利)の父親役。元警察官という設定の父親が電話口で声を発するワンシーンのみの出演である。矢代は節約のため「5回コール=元気」というサインを父親と決めていたが、ある日思い悩んで電話したところ、5回コール後に父親が電話に出てしまう。辞めたいと言い出せず受話器を置く——この電話口の声が生瀬勝久だった。
声のみの出演でありながら、エンドロールでは隅付き括弧【 】付きの特別クレジットで表記されていたことも話題を呼んだ。Yahoo!知恵袋の該当質問は閲覧数4,000件を超えている。
なお、この生瀬勝久の出演はReunion限定であり、劇場版Requiemには該当シーンはない。
木村拓哉が初日舞台挨拶で語った「トイレ問題」

2月20日(公開初日)、TOHOシネマズ六本木ヒルズでの初日舞台挨拶で、木村拓哉はこんなエピソードを明かしている。
舞台挨拶前の上映回で、木村はバルコニー席(最後方)から観客と一緒に映画を鑑賞していた。そこで目にしたのが、エンドロールが始まった瞬間に席を立つ観客の姿だった。
複数の報道を総合すると、木村は苦笑いしながらこう語っている。エンドロールが流れた瞬間に、けっこうな割合でお手洗いに行かれた方がいた。あの方たちは本当のラストを知らないまま帰るんだな、と。
148分という長尺を考えれば無理もない。実際、Yahoo!知恵袋にも「長すぎてトイレに行きたくて、エンドロール始まってすぐ出ました」という投稿がある。SNSでは「後半の回ほどトイレ勢が多い」「朝一はほぼゼロだったが夕方回は結構な人数が立った」という体感報告も見られる。
この映画でエンドロール後を見逃した人は、本記事の冒頭で解説したポストクレジットシーンの内容をぜひ確認してほしい。そして可能であれば、劇場でもう一度——今度は最後の最後まで——観ることをおすすめする。
続編はあるのか?ポストクレジットが暗示する伏線を整理
2026年2月28日時点で、続編に関する公式発表はない。宣伝では「最終章」と銘打たれていた。しかし、ポストクレジットシーンの存在そのものが、物語の継続を強く示唆している。
続編の可能性を示す要素を整理しよう。
まず、ポストクレジットシーンの構造そのものが「新章の予告」として機能している。出口夏希をはじめとする新入生キャストがわざわざ正式に発表されたのは、ワンシーンのカメオとしては異例の扱いだ。
次に、十崎波琉(森山未來)との因縁が完全には決着していない点がある。映画本編では風間と十崎の対峙が暗転で終わり、逮捕の瞬間は描かれていない。この意図的な余白は、続編で回収される伏線と考えるのが自然だ。十崎の運命については「教場Requiem 十崎波琉の生死を徹底考察」で詳しく解説している。

興行面では、公開4日間(祝日含む)で動員約58万7千人、興行収入約8億2,300万円を記録し、週末興行収入ランキングで初登場1位を獲得している。映画.comの細野真宏コラムによれば、前編・後編それぞれの制作費約5億円とP&A費を考慮したリクープラインは約19億円と試算されており、この達成は十分に射程圏内だ。最初の関門となる20億円、さらには目標の30億円突破も視野に入る好調ぶりである。
さらに、原作最新刊『教場Ω』(長岡弘樹著)が2026年2月18日に刊行されている。若き日の風間公親と十崎波琉の初コンタクトを描く前日譚であり、映像化への期待が高まっている。
木村拓哉や中江功監督のインタビューでも「集大成だが風間はまだ終わらない」「新入生シーンで未来を示唆した」というニュアンスの発言が確認されている。リアルサウンドの久保田和馬氏は評論記事で「明らかに続きを作る気満々のラスト」と評している。
よくある質問
Q: エンドロール後のシーンは何分ぐらいありますか?
A: 約30秒の短いシーンです。エンドロールのスタッフクレジットが完全に終了した後に流れるため、エンドロール開始時点で席を立つと確実に見逃します。照明が点灯するまで席に座っていれば観ることができます。
Q: エンドロール中にも映像はありますか?
A: エンドロール中には特別な映像シーンはありませんが、クレジットの最後に追悼メッセージ「in the memory of NISHI who fought together」が英語で表示されます。また、出口夏希や三浦獠太など新キャストの名前もここで確認できます。
Q: Reunionのエンドロールにも追悼メッセージはありますか?
A: あります。Reunion(Netflix配信)のエンドロール最後には、日本語で「共に戦い歩んだ、西坂瑞城との日々に感謝して」と表示されます。Requiemでは英語表記に変わりました。
Q: 風間の左目が白い理由は?
A: 十崎との格闘が直接の原因ではありません。右目を失ってから長年、左目だけで視覚を補い続けた負担により、進行的に視力が低下しました。詳しくは「教場Requiem 風間の目の謎を徹底考察」をご覧ください。

Q: 教場の続編は確定していますか?
A: 2026年2月時点で公式発表はありません。ただし、ポストクレジットシーンでの新キャスト登場、十崎との未決着の因縁、原作最新刊『教場Ω』の刊行など、続編を示唆する要素は複数存在します。

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