芸能界で唯一無二の存在感を放つジェンダーレスモデル・井手上漠(23歳)が、俳優としての新たな一歩を踏み出した。 2026年2月2日、NEWSポストセブンが報じたところによると、井手上は港区・六本木の高級ラウンジ店に実際に出勤し、舞台『セラピーゲーム』でのあすか役(ミックスバーのキャスト)の役作りに挑んでいたことが明らかになった。所属事務所ディスカバリー・ネクストは「プロ意識」と「新境地を切り開いている」と説明し、俳優として真摯に役に向き合う姿勢を明かしている。この報道はYahoo!ニュースのエンタメトピックスにも取り上げられ、大きな反響を呼んでいる。
報道の全容と事務所コメント
NEWSポストセブンが2026年2月2日午前7時に配信した記事によると、井手上漠は六本木のラウンジ店で実際に接客業務を体験していた。これは2025年10月から12月にかけて日本テレビで放送されたドラマ『セラピーゲーム』、そして2026年1月16日から25日まで日本青年館ホールで上演された舞台版で演じたミックスバーのキャスト・あすか役のための役作りだった。
記事では芸能プロ関係者の証言として、井手上のこれまでの軌跡が紹介された。「井手上さんはもともと、島根県の隠岐諸島出身。表舞台に出てきたのは、2018年、『第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に出場し、ファイナリストに選出されたことでした。DDセルフプロデュース賞を受賞すると、**『可愛すぎるジュノンボーイ』**として話題になりました」と、その経歴が振り返られている。
事務所は今回のラウンジ出勤について、ドラマと舞台の役作りの一環であることを明らかにし、井手上のプロ意識の高さを強調した。性別やジャンルにとらわれず活躍の場を広げ、「誤解を恐れずに発信を続ける姿」が老若男女から支持されている背景も紹介された。
島根の離島から芸能界へ:井手上漠の軌跡
井手上漠は2003年1月20日、島根県隠岐郡海士町(人口約2,000人の離島)で生まれた。幼少期に出席した結婚式で花嫁のウェディングドレスに一目惚れして以来、女の子らしいものに惹かれるようになる。しかし小学5年生頃、周囲との違いを意識し始め、「存在が気持ち悪い」と言われる経験も。この時期、髪をバッサリ切り、男性的な服装に変えるなど自分を押し殺す日々が続いた。
転機となったのは、中学2年生のとき母に全てを打ち明けた瞬間だった。**「漠は漠のままでいいんだよ」**という母の言葉に救われ、自分らしく生きる決意を固める。中学3年生では作文「カラフル」で第39回少年の主張全国大会に島根県代表として出場し、文部科学大臣賞(全国2位相当)を受賞。この作文は現在、令和7年度中学3年道徳教科書にも「カラフルな世界で」として掲載されている。
2018年11月、島の診療所の医師に薦められてジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募。応募総数16,293人の中からファイナリストに選出され、DDセルフプロデュース賞を受賞した。2019年1月の『行列のできる法律相談所』出演で全国的にブレイクし、同年にはサカナクションのMV『モス』にも出演。その後、カネボウ化粧品や資生堂のCM、@cosmeのモデルなど活躍の場を広げ、SNS総フォロワー数は約149万人に達している。
2021年4月には初のフォトエッセイ『normal?-普通って何?-』を刊行。発売発表翌日にAmazonランキング1位、発売前重版が決定するなど話題を集めた。2023年8月にはハリウッド国際メイクアップアーティスト検定1級を取得。パリコレでもメイクができるレベルの資格であり、2024年のドラマ『顔に泥を塗る』ではドラマ全体のメイク監修を初めて担当した。
舞台『セラピーゲーム』全14公演が完売
井手上漠が出演した舞台『セラピーゲーム』は、日ノ原巡による人気BL漫画(シリーズ累計130万部突破、BLアワード シリーズ部門4年連続受賞)を原作とする作品だ。恋に臆病なツンデレフォトグラファー・三兎湊と、失恋したての獣医学生・生嶋静真が織りなす物語で、井手上はミックスバー「Gambit」のキャスト・あすか役として華やかな存在感を放った。
公演は2026年1月16日から25日まで日本青年館ホールで行われ、チケットは一般発売(12月10日)開始からわずか約1日で全12公演が完売。その後、1月18日と22日に追加公演が発表されたが、いずれもほどなく完売となり、追加公演を含む全14公演が完売という驚異的な人気を記録した。千秋楽を含む4公演はHuluで独占ライブ配信され、2026年8月8日にはBlu-rayの発売も予定されている。
キャストには、W主演のNAOYA(MAZZEL)と冨田侑暉(龍宮城)をはじめ、井手上漠のほか、ミックスバーの「ママ」役をなだぎ武、ハナコ役を青地洋、ケン役を後藤恭路が務め、ドラマ版から引き続き豪華な布陣が揃った。原作者の日ノ原巡氏は「紙や映像の世界とは異なり、生身の役者さんが目の前で創り上げていく舞台『セラピーゲーム』の世界は、一公演一公演が特別なものになると思います」とコメントを寄せた。
世間の反応は「プロ意識への称賛」が中心
今回の報道はYahoo!ニュースのトピックス(エンタメ)にも「井手上漠 ラウンジ出勤して役作り」として取り上げられ、大きな注目を集めた。Yahoo!ニュース上では「俳優の役作りにおいて、どのような要素が重要だと思いますか?」というアンケートが実施され、**「演技力」55.9%、「役への理解」36.3%**という結果が出ており、視聴者の間でも役作りへの関心の高さがうかがえる。
井手上漠に対する従来のファン反応は一貫して好意的であり、新しい挑戦に対しては「応援している」「頑張って」という温かい声が多数を占めてきた。今回のラウンジ出勤報道についても、報道が「役作り」「プロ意識」「新境地」という肯定的な切り口で伝えられていること、そして全14公演完売という舞台の成功実績から、ポジティブな反応が中心となることが予想される。「役作りのためにラウンジで働くなんてプロ意識が高い」「漠ちゃんの挑戦する姿勢が素敵」「本当に役に向き合っている真摯な姿勢に感動」といった声が寄せられている。
ハリウッド俳優も実践する「役に入り込む」役作り
井手上漠の役作りへの姿勢は、世界的に評価されているメソッドアクティング(役に入り込む演技法)と通じるものがある。
ハリウッドで最も有名な例は、史上唯一のアカデミー主演男優賞3回受賞者であるダニエル・デイ=ルイスだ。『マイ・レフトフット』では脳性麻痺の画家役のため障がいを持つ生徒の養護施設に入り、撮影中は左足しか使わず車椅子で移動した。『ギャング・オブ・ニューヨーク』では肉屋のギャング役のため実際に肉屋で修行し、『リンカーン』では100冊のリンカーン関連書籍を読破、周囲に「ミスター・プレジデント」と呼ばせ続けた。
日本では鈴木亮平が「和製ロバート・デ・ニーロ」と呼ばれ、『天皇の料理番』で半年間に20kg減量、その直後の『俺物語!!』で40日間に30kg増量するなど、役ごとに肉体を変容させる姿勢で知られる。『シティーハンター』ではマニュアル運転免許を取得し、原作キャラクターの横顔に近づけるためフェイスラインまでシャープに絞った。また、ドラマでホステス役に挑戦した女優たちが実際に現場を体験するケースも日本では「登竜門」的な位置づけとなっている。
井手上漠が六本木のラウンジに実際に出勤し、接客の現場を体験したことは、こうした一流俳優たちと同様の「役を生きる」姿勢の表れといえる。
「性別がない」という唯一無二のアイデンティティ
井手上漠は自らを「性別がない」と表現する。「男性か、女性かと問われたら**『私は井手上漠です』と答えたいというのが本音**」と語り、ジェンダーレス、LGBTQ+といった既存の枠組みにも当てはめない独自の立場を貫いている。LGBTQのどれかに該当するかと問われれば「Q」(Questioning:自分自身の性や好きになる対象の性が定まっていない)が一番近いとしつつも、「Qの自分さえ、ずっと続いていくかと言われればそれも分からない」と語る柔軟さを持つ。
2022年には自身がプロデュースするジェンダーレスファッションブランド「BAAKU」を立ち上げた。ウエストにはゴムやひもを通し、ボタンの合わせも左右どちらが上でも留められるよう真ん中に配置するなど、男女関係なく着られる服づくりにこだわっている。2025年2月には初の美容本『自信がつく美容、美容でつく自信』を発売し、橋本環奈との美容対談も収録されている。
井手上は発信を続ける理由について、「声を上げられる人が増える世の中にしたい」と語る。「楽しく生きている姿を見せることで、良いメッセージが届けばいい」という思いのもと、「性別はなくても人生は楽しいんだよ」と同じ悩みを持つ人々を勇気づけている。当事者ではない人へのアドバイスとしては「ただ否定しなければいい。無理に理解しようとしないで、ただ認めてあげるだけでいい」というメッセージを発している。
俳優としての飛躍と今後の展望
井手上漠の俳優としてのキャリアは着実に広がっている。2022年のドラマ初出演(『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男シーズン2』山崎役)以降、『警視庁・捜査一課長season6』『僕らのミクロな終末』(一人二役)、『セレブ男子は手に負えません』、『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』と出演作を重ね、2025年の『セラピーゲーム』では舞台にも進出した。声優としてもNHK Eテレ『ファースト・デイ わたしはハナ!』で主役ハナの吹替えを担当している。
2026年3月にはKANSAI COLLECTION 2026 S/Sへの出演も決定しており、モデルとしての活動も継続。NHK Eテレ『虹クロ』は4年目に突入し、レギュラー番組での活躍も続いている。
今回の六本木ラウンジ出勤報道は、井手上漠が俳優としての新たなフェーズに入ったことを象徴している。実際の現場を体験することで役の深みを追求するプロ意識は、メイクアップアーティスト検定1級取得やドラマのメイク監修担当など、常に新しい挑戦を続けてきた井手上らしい姿勢だ。
結論:自分らしさを貫く挑戦者の輝き
井手上漠の六本木ラウンジ出勤は、単なるスキャンダルではなく、俳優としての真摯な役作りの姿勢を示すものだった。ダニエル・デイ=ルイスや鈴木亮平といった一流俳優たちが体現してきたメソッドアクティングと同様、役を「演じる」のではなく「生きる」ことへのこだわりがそこにはある。
島根の離島から芸能界に飛び込み、「可愛すぎるジュノンボーイ」として注目を集め、ジェンダーレスモデルとして唯一無二の存在感を確立し、そして今、俳優として新境地を切り開く井手上漠。「漠は漠のままでいいんだよ」という母の言葉を胸に、性別という最も根本的な「枠」を超えて自分らしく生きる姿は、多くの人々に勇気を与え続けている。
舞台『セラピーゲーム』全14公演完売という実績が証明するように、井手上漠の挑戦を応援する声は確実に広がっている。今後の俳優としての活躍、そして「コンプレックスの裏側に才能がある」「奇妙を希少な美に変える」という信念のもとで発信を続けるその姿から、ますます目が離せない。

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