「仮面ライダーアギト」がX(旧Twitter)でトレンド入りを果たし、特撮ファンの間に激震が走っている。2026年1月27日正午、仮面ライダー生誕55周年を記念した新作映画『アギトー超能力戦争ー』の製作が正式発表されたのだ。
2001年の放送開始から実に四半世紀。平成仮面ライダーシリーズの礎を築き、いまだ破られることのない最高視聴率を記録した伝説的作品が、オリジナルキャスト・スタッフの大規模な再集結という、ファンが長年夢見てきた形でスクリーンに帰ってくる。
本記事では、現時点で判明している『アギトー超能力戦争ー』の全情報を徹底的に解説していく。
『アギトー超能力戦争ー』作品概要
基本情報
- 正式タイトル:『アギトー超能力戦争ー』
- 公開日:2026年4月29日(水・祝)
- 上映時間:97分
- レーティング:PG-12(小学生には保護者の助言・指導が必要)
- 配給:東映
- 制作:「劇場版アギト」製作委員会
まず注目すべきは、タイトルから「仮面ライダー」の冠が外されている点だ。これは単なる演出ではなく、既存の枠組みにとらわれない新機軸の作品として製作されることを明確に示している。PG-12指定という判断からも、子供向けではなく大人が本気で楽しめる超能力アクション大作を目指していることが伝わってくる。
ダブル記念イヤーの特別な意義
2026年は仮面ライダーにとって極めて特別な年となる。
- 仮面ライダー生誕55周年:1971年4月3日の初代放送開始から55年
- アギト放送開始25周年:2001年1月28日の第1話放送から25年
このダブル記念イヤーに『仮面ライダーアギト』が選ばれた理由は明確だ。アギトは平成以降の仮面ライダー作品において、いまだ破られることのない史上最高平均視聴率11.7%を記録。瞬間最高視聴率に至っては13.9%という驚異的な数字を叩き出している。さらに、平成ライダー初の劇場版『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』(2001年)を生み出し、シリーズの未来を切り開いた金字塔的作品なのだ。
過去の周年記念を振り返ると、生誕45周年では藤岡弘、主演の『仮面ライダー1号』(2016年)、生誕50周年では庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』(2023年)や「仮面ライダーBLACK SUN」などが制作されてきた。55周年という節目に平成ライダーの原点とも言えるアギトが選ばれたことは、シリーズの歴史において大きな意味を持つ。
ストーリー解説|「人類覚醒」が示す新たな戦い
公式あらすじ
半凍死、半焼死── 相反する死が、一つの遺体に刻まれていた。 誰も見たことのない、理解を超えた”不可能犯罪”。
警視庁未確認生命体対策特殊武装班=通称Gユニットが事件解決に動き出す。 だが、その最前線に立つべき男、氷川誠の姿はなかった。
「一番必要なのは……氷川誠。」
運命は動き始める。 そして、静かに”新たな進化”が始まろうとしていた。
物語の舞台設定
本作の舞台となるのは、人々が次々と”超能力”に目覚め始めた世界だ。その力を使い悪事に手を染める者が多発し、社会は混沌へと堕ちていく。
TVシリーズでは「アギトの力」を持つ者たちと謎の怪人アンノウンとの戦いが描かれたが、今作ではより大きなスケールで「人類の進化」というテーマに切り込むようだ。「人は力を手にした瞬間、”怪物”になる。」という特報映像のコピーが、物語の核心を鋭く示唆している。
主人公は氷川誠|「変身しない仮面ライダー」の意味
従来のアギトシリーズでは津上翔一が物語の中心に据えられてきたが、本作では警察官・氷川誠が主人公となる。この選択について、白倉伸一郎エグゼクティブプロデューサーは次のように語っている。
仮面ライダーの「変身」とは何か? 肉体が変化するのか、はたまた仮面やスーツを装着しているのか? 55年間、いまだ答えはない。でも、曖昧だからこそライダーなのだ。仮面ライダーとは、人間と怪人という揺らぐ境界線を踏み越える人のことなのだから。
要潤さん演じる氷川誠は、変身しない。特殊能力もない。生身の体に強化服を装着するだけ。それでも彼は、強い意志で境界を超えていく。55周年。ライダーでしか描けない「変身」の物語をお届けしたい。
超能力者が溢れる世界において、何の特殊能力も持たない「普通の人間」である氷川誠がどのように立ち向かうのか。これこそが本作最大のテーマであり、見どころとなりそうだ。
ティザービジュアル・特報映像の徹底解説
衝撃のビジュアル|損壊したギルスの頭部が意味するもの
公開されたティザービジュアルは、ファンの間で大きな議論を呼んでいる。「人類覚醒」というコピーとともに描かれているのは、半壊した仮面ライダーギルスの頭部だ。
TVシリーズにおいてギルスは、葦原涼(演:友井雄亮)が変身する仮面ライダーだった。望まずしてアギトの力に目覚め、その力に苦しみながらも戦い続けた悲劇の戦士である。肉体を蝕む変身の代償、失われた恋人、父の死など、数々の悲運に見舞われながらも立ち上がり続けたキャラクターとして、多くのファンの心に刻まれている。
今作のビジュアルでギルスの頭部が損壊した状態で描かれている意味は何なのか。SNS上では様々な考察が飛び交っている。
- 「25年の歳月で何が起きたのかを示唆している」
- 「ギルスの力を受け継ぐ新キャラクターの登場を予感させる」
- 「超能力戦争の激しさと犠牲を象徴している」
- 「アギトの力そのものの変質を表している」
公式からの詳細な説明はまだないが、この謎めいたビジュアルが本編への期待を大きく高めていることは間違いない。
特報映像の見どころ
YouTubeで公開された特報映像では、以下の要素が確認できる。
- 超能力に目覚めた人々の暴走:力を好き勝手に振るう様子が描かれ、社会の混乱が生々しく伝わってくる
- 険しい表情の氷川誠と津上翔一:混乱する世界を前に、二人の戦士が何を思い、どう動くのか
- 「仮面ライダークロニクル 始動」の文字:新ブランドの発表を予告
映像全体を通じて、TVシリーズとは明らかに異なるダークでハードな作風が感じられる。PG-12指定も納得の、大人向けの本格的な作品に仕上がっているようだ。
キャスト情報|25年ぶりのオリジナルメンバー大集結
メインキャスト
氷川誠 / 仮面ライダーG3:要潤(主演)
本作の主演を務めるのは、TVシリーズで氷川誠 / 仮面ライダーG3を演じた要潤。『仮面ライダーアギト』は要潤の俳優デビュー作であり、そこから『キングダム』シリーズでの王騎役や、2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」での明智光秀役など、第一線で活躍し続けてきた実力派俳優だ。
仮面ライダー55周年、そしてアギト25周年という節目の年に、25年ぶりに主演として再びこの世界に戻って来られたことを、心から嬉しく、光栄に思います。アギトは自分にとって俳優人生の原点であり、挑戦と成長の始まりでした。時を重ねた今だからこそ表現できる想いと、当時の熱を胸に、作品に向き合いました。長年応援してくださった皆さん、そしてこの奇跡の機会をつくってくださった全ての方々に感謝を込めて、この映画を届けたいと思います。
津上翔一 / 仮面ライダーアギト:賀集利樹
TVシリーズの主人公・津上翔一役を演じた賀集利樹も出演が決定。記憶喪失の青年として物語を牽引し、穏やかな性格ながらも仲間を守るために戦い続けた彼が、25年の時を経てどのような姿を見せるのか。
「仮面ライダー生誕55周年」という大切な冠をアギトが担うこと、一人の表現者として感慨深く、再び「アギト」として帰って来られたことを心から光栄に思います。新作決定を聞いた時は驚きましたが、井上先生の脚本を読み、撮影現場で当時の仲間たちと再会した瞬間、一気に津上翔一が目覚めました。4月29日、『アギトー超能力戦争ー』劇場で会いましょう。
オリジナルキャストの復帰一覧
本作にはTVシリーズのオリジナルキャストが多数復帰する。
- 藤田瞳子:小沢澄子役(G3ユニットのリーダー、G3システムの天才開発者)
- 山崎潤:北條透役(エリート警部補、G3ユニットのライバル的存在)
- 柴田明良:尾室隆弘役(G3ユニットのメカニック担当)
- 升毅:美杉義彦役(心理学者、翔一が居候する美杉家の主)
- 秋山莉奈:風谷真魚役(超能力を持つ少女、翔一の理解者)
- 田辺季正:美杉太一役(美杉家の息子、当時は小学生役)
- 樋口隆則:木野薫役(アナザーアギトに変身した闇医者)
特に注目されているのは田辺季正だ。当時小学生役だったキャストが25年を経てどのような形で登場するのか、ファンの期待は高い。また、樋口隆則演じる木野薫は、TVシリーズで壮絶な最期を遂げたキャラクターだけに、その登場形態についても様々な憶測が飛び交っている。
スタッフ情報|伝説の黄金トリオ再結集
製作陣
監督:田﨑竜太
TVシリーズおよび劇場版『PROJECT G4』でメイン監督を務めた田﨑竜太が続投。平成仮面ライダーシリーズの様式美を確立した名匠であり、スタイリッシュなアクション演出には定評がある。アギト特有の重厚感とスピード感を兼ね備えた映像美が、25年ぶりにスクリーンで蘇る。
脚本:井上敏樹
TVシリーズ全51話中50話を執筆した井上敏樹がメインライターとして帰還。井上は父・伊上勝とともに親子二代で仮面ライダーシリーズに大きな影響を与えた脚本家だ。
井上敏樹の特徴は、キャラクターの心理描写の深さと、予測不能な展開にある。完全無欠のヒーロー像や単純な勧善懲悪に懐疑的なスタンスで、登場人物の悲哀や人間模様を丁寧に描き出す。『仮面ライダー555』では全50話を単独執筆するなど、速筆でも知られる。賀集利樹のコメントにある「井上先生の脚本を読み」という言葉から、今作でも井上節が健在であることが期待できる。
音楽:佐橋俊彦
TVシリーズの音楽を手がけた佐橋俊彦も参加。「目覚めろ、その魂」のキャッチコピーとともに流れたあの旋律が、25年の時を経てスクリーンで再び鳴り響く。
エグゼクティブプロデューサー:白倉伸一郎、武部直美、塚田英明
プロデューサー陣も当時のメンバーが再集結。白倉伸一郎は平成仮面ライダーシリーズの生みの親とも言える存在で、『アギト』以降も数多くの作品でチーフプロデューサーを務めてきた。
新ブランド「THE KAMENRIDER CHRONICLE」始動
本作の発表と同時に、仮面ライダー映画の新ブランド「THE KAMENRIDER CHRONICLE」(仮面ライダークロニクル)の始動が発表された。
このブランドは、歴代の仮面ライダーをベースとした作品を扱うもので、公式によれば「当時作品を観てくださったファンをメインターゲットとしつつ、初めて作品にふれる方々にも楽しんで頂けるような作品性を目指す」とのこと。
「仮面ライダームービープロジェクト」では龍騎、カブト、電王、ディケイド、鎧武、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ、アマゾンズなど11作品が候補として挙げられていたため、今後も続々と平成ライダーの新作映画が製作される可能性がある。SNS上では「全作品映画化してほしい」という熱い声も多数寄せられている。
25周年記念関連企画
「真アギト展」全国4都市開催
2025年の「超クウガ展」に続く、シリーズ25周年記念展覧会の第2弾として「真アギト展」の開催が決定。
東京会場
- 会場:池袋・サンシャインシティ 展示ホールA
- 会期:2026年4月24日(金)〜5月12日(火)
- 営業時間:10:00〜20:00(最終入場19:00)
その後、福岡・大阪・名古屋の全国4大都市を巡回予定。
グッズ付きチケット(14,000円)には「S.H.Figuarts(真骨彫製法)イコン画の赤いアギト」が同梱される。これはOPに登場するイコン画に描かれた赤いアギトを立体化した限定アイテムだ。
S.H.Figuarts(真骨彫製法)新作
仮面ライダーアギト グランドフォーム 25th Anniversary Ver.
2015年に発売された真骨彫製法アギトが、25周年記念バージョンとして再登場。劇中スーツの色を再度解釈・定義し直したカラーリングで、集光頭部パーツや25周年記念ロゴをあしらった特別台座が付属する。2026年4月発売予定。
『仮面ライダーアギト』作品の魅力を振り返る
平成ライダーの基礎を築いた金字塔
2001年1月28日から2002年1月27日まで放送された『仮面ライダーアギト』は、平成仮面ライダーシリーズ第2作にして、仮面ライダー30周年記念作品だった。
前作『仮面ライダークウガ』が平成ライダーの扉を開いたとすれば、『アギト』はその後のシリーズの方向性を決定づけた作品といえる。現在では当たり前となっている「複数の仮面ライダーが登場する」というフォーマットは、『アギト』で初めて本格的に導入された。
また、変身前の俳優が人気を集める「イケメンヒーローブーム」の先駆けとなったのも本作だ。賀集利樹、要潤、友井雄亮という3人の主演俳優は当時爆発的な人気を博し、その後の平成ライダーにおける「俳優の登竜門」という位置づけを確立した。
三人の仮面ライダー、三様の運命
『アギト』の最大の特徴は、異なる境遇を持つ3人の仮面ライダーが織りなす群像劇だ。
- 津上翔一 / 仮面ライダーアギト:すでに仮面ライダーである男
- 氷川誠 / 仮面ライダーG3:仮面ライダーになろうとする男
- 葦原涼 / 仮面ライダーギルス:仮面ライダーになってしまった男
この三者三様のドラマが複雑に絡み合い、「人間の進化」「力を持つことの意味」「人間と怪物の境界」といった哲学的テーマへと昇華されていった。
ファンの反応|SNSで広がる歓喜と考察
映画発表を受け、SNS上ではファンからの熱い反応が続々と寄せられている。
「25年待った甲斐があった」「アギトで仮面ライダーにハマった世代として感無量」「井上敏樹×田﨑竜太×白倉伸一郎の黄金トリオ復活は熱すぎる」など、往年のファンからの歓喜の声が相次いでいる。
特に要潤と賀集利樹の復帰については「当時の俳優がそのまま戻ってくるのは奇跡」「25年経っても二人とも第一線で活躍しているからこそ実現した」という感慨深いコメントが多い。
一方で「25年の空白をどう埋めるのか」「TVシリーズの完成度が高いだけに蛇足にならないか」という慎重な声もあるが、オリジナルスタッフの再集結という点で「彼らなら大丈夫」という信頼の声が圧倒的だ。
なぜ今、アギトなのか
2001年当時、小学生だった視聴者は現在30代半ばから40代。社会の中核を担う世代となった彼らが、改めて『アギト』の深さに気づくことが多いという。
「人間とは何か」「力を持つことの意味」「境界を超えるとは」──井上敏樹が描いたこれらのテーマは、むしろ大人になった今だからこそ響く。本作がPG-12指定で製作されているのは、まさに「大人になった当時のファン」を主なターゲットとしているからだろう。
同時に、親となった世代が子供と一緒に劇場へ足を運ぶ光景も期待されている。25年という歳月は、作品を「懐かしいもの」から「伝説」へと昇華させた。その伝説に、今こそ新たなページが加わる。
まとめ
『アギトー超能力戦争ー』は、仮面ライダー生誕55周年とアギト25周年というダブル記念イヤーを飾る、まさに「奇跡の一本」だ。
- オリジナルキャスト・スタッフの大規模な再集結
- 「仮面ライダー」の冠を外した、大人向けの新機軸
- 「普通の人間」氷川誠を主人公に据えた、変身の意味を問う物語
- 新ブランド「THE KAMENRIDER CHRONICLE」の始動
25年の時を経て、「目覚めろ、その魂」のキャッチコピーが再び響き渡る。
2026年4月29日、劇場で会おう。
『アギトー超能力戦争ー』 2026年4月29日(水・祝)全国公開
公式サイト:https://www.kamen-rider-official.com/agito/ 公式X:@agito_movie

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