はじめに
スーパーの果物売り場で、鮮やかなオレンジ色の柑橘類が並んでいるのを目にすると、つい手が伸びてしまいますよね。特に春先になると、「マーコット」や「マンダリン」といった、みかんに似た柑橘類が登場し、どれを選んだら良いか迷ってしまうことはありませんか?
「どちらも同じような見た目をしているけれど、味や食べ方に違いはあるの?」「家族が喜ぶ、甘くて美味しいのはどっち?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、この二つの柑橘類、見た目はそっくりでも、その生まれ故郷から味わい、美味しい食べ方に至るまで、たくさんの違いがあるのです。知れば知るほど奥深い、マーコットとマンダリンの世界。それぞれの個性を理解すれば、いつものお買い物がもっと楽しく、そして食卓がもっと豊かになること間違いありません。
この記事では、そんなマーコットとマンダリンの知られざる違いを、あらゆる角度から徹底的に比較・解説していきます。それぞれの特徴を最大限に活かした選び方から、新鮮さを長持ちさせる保存方法、そして「こんな食べ方があったんだ!」と驚くようなアレンジレシピまで、毎日の暮らしに役立つ情報をたっぷりと詰め込みました。この記事を読み終える頃には、あなたもすっかり柑橘博士になっているはず。さあ、一緒に美味しくて賢い柑橘生活を始めましょう。
見た目はそっくり?まずは「マーコット」の正体を知ろう!

まずご紹介するのは、近年スーパーでもよく見かけるようになった「マーコット」です。艶やかで濃いオレンジ色の見た目は、まるで温州みかんのようですが、一体どのような柑橘なのでしょうか。その基本情報から、詳しく見ていきましょう。
マーコットの生まれ故郷と驚きのルーツ
マーコットの生まれ故郷は、実はアメリカです。詳しい来歴は不明な点も多いのですが、「みかん類」と「スイートオレンジ」を交配して育成された「タンゴール」の一種とされています。日本には昭和中期に導入されましたが、本格的に栽培が広まったのは比較的最近のこと。そのため、どこか新しさを感じる方も多いかもしれません。
一目でわかる!マーコットの見た目の特徴
マーコットを手に取ってみると、その特徴がよくわかります。まず目を引くのが、赤みがかった濃いオレンジ色の果皮。表面にはツヤがあり、温州みかんよりも少ししっかりとした手触りです。大きさは100gから150gほどで、みかんよりもやや大きめ。形は少し平たいですが、ヘタの周りが少しデコボコしているのも特徴の一つです。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 色 | 赤みがかった濃いオレンジ色 |
| 形 | やや平たい、ヘタの周りに凹凸 |
| サイズ | 100g~150g程度(みかんより大きめ) |
| 皮 | ツヤがあり、しっかりとした手触り |
濃厚な甘さと絶妙な酸味!忘れられない味わい
マーコット最大の魅力は、なんといってもその濃厚な味わいにあります。一口食べれば、強い甘みが口いっぱいに広がり、それを追いかけるように、ほどよい酸味が爽やかな後味を残します。果汁が非常に豊富で、果肉も驚くほどやわらか。まるでジュースをそのまま食べているかのような、みずみずしい食感が楽しめます。
食べやすさの秘密は「皮」と「薄皮」にあり
「こんなに美味しいなら、食べるのが大変そう…」と思った方もご安心ください。マーコットの皮は薄く、手で簡単にむくことができます。ただし、実と皮がぴったりとくっついているため、温州みかんに比べると少しだけむきにくさを感じるかもしれません。中の薄皮(じょうのう膜)も非常に薄いため、袋ごとそのまま食べられるのも嬉しいポイントです。
ちょっとだけ注意!種が多いという一面も
美味しさ満点のマーコットですが、一つだけ知っておきたい注意点があります。それは、「種が多め」であること。小さなお子様やお年寄りの方が食べる際には、喉に詰まらせないよう、少し気をつけてあげると良いでしょう。最近では、この点を改良した「ダブルマーコット」や「タンゴ」といった、種が少ない、あるいは全くない品種も登場しています。
日本人にとっての定番!「マンダリン」の奥深い世界

さて、次に登場するのは「マンダリン」です。実は「マンダリン」という言葉は、私たちが普段「みかん」と呼んでいる柑橘類の大きなグループを指す言葉。その歴史は古く、種類も非常に豊富です。ここでは、特に春から初夏にかけて旬を迎える「カラマンダリン」を中心に、その魅力に迫ります。
「みかん」のルーツ?マンダリンの壮大な歴史
マンダリンの原産地は、インドのアッサム地方とされています。そこから中国を経て日本へと伝わり、長い年月をかけて様々な品種が生まれました。私たちが冬のこたつで食べる温州みかんも、このマンダリンの仲間です。今回、マーコットとの比較で主役となる「カラマンダリン」は、日本の温州みかんに、大玉で香り高い「キングマンダリン」を交配して生まれた、比較的新しい品種です。
温州みかんにそっくり?カラマンダリンの見た目の特徴
カラマンダリンは、その見た目が温州みかんにとてもよく似ています。大きさは温州みかんと同じくらいか、少し大きめ。形は少しふっくらとしていて、果皮の表面がデコボコしているものもあります。色は鮮やかなオレンジ色で、見ているだけで元気が出てきそうです。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 色 | 鮮やかなオレンジ色 |
| 形 | 温州みかんに似た、ややふっくらした形 |
| サイズ | 温州みかんと同程度か、やや大きめ |
| 皮 | 表面にデコボコが見られることも |
春に味わう濃厚な甘み!「春のみかん」の味わい
カラマンダリンの最大の魅力は、なんといってもその糖度の高さ。一般的な温州みかんの糖度が11度前後なのに対し、カラマンダリンは12度から14度にもなります。この強い甘みに、ほどよい酸味が加わることで、非常に濃厚でコクのある味わいが生まれます。「木になったまま完熟させる」という栽培方法が、この美味しさの秘密。果汁もたっぷりで、口に入れるとジューシーな果汁が溢れ出します。
驚くほど簡単!ストレスフリーな食べやすさ
美味しさだけでなく、食べやすさもカラマンダリンの自慢です。皮は薄くてやわらかく、温州みかんのように手で簡単にむくことができます。中の薄皮も非常に薄いので、袋ごと食べても全く気になりません。マーコットと比べて種が少ないのも嬉しいポイント。小さなお子様でも安心して食べさせることができます。
もう迷わない!スーパーで見分けるための5つのチェックポイント
マーコットとカラマンダリン、それぞれの特徴がわかったところで、いよいよ実践編です。スーパーの店頭で、この二つを的確に見分けるには、どこに注目すれば良いのでしょうか。毎日のお買い物で役立つ、5つの簡単なチェックポイントをご紹介します。
1. 「色」の違い:赤みがかっているのはどっち?
まず一番わかりやすいのが、果皮の「色」です。二つを並べてみると、その違いは一目瞭然。
- マーコット: 少し赤みがかった、濃いオレンジ色をしています。熟成感のある、深みのある色合いです。
- カラマンダリン: 鮮やかで明るいオレンジ色。太陽の光をたっぷり浴びたような、元気なビタミンカラーです。
2. 「形」の違い:平たい?それとも、ふっくら?
次に注目したいのが、全体の「形」です。手にとって、優しく包み込むように見てみましょう。
- マーコット: 全体的に少し平たい形をしています。どっしりとした安定感のあるフォルムです。
- カラマンダリン: 温州みかんのように、ふっくらと丸みを帯びた形をしています。愛らしい、コロンとした印象です。
3. 「皮の表面」の違い:ツルツル?それとも、デコボコ?
果皮の表面の質感も、重要な見分けポイントです。
- マーコット: 表面はツルツルとしていて、光沢があります。皮が実にぴったりと張り付いている感じです。
- カラマンダリン: 表面に少しデコボコが見られることがあります。これは「油胞(ゆほう)」と呼ばれるもので、香りのもと。見た目は少し無骨ですが、美味しい証拠でもあります。
4. 「サイズ」の違い:手に持った時の大きさは?
大きさも、判断の助けになります。
- マーコット: 温州みかんよりも一回り大きいサイズが主流です。手に持つと、ずっしりとした重みを感じます。
- カラマンダリン: 温州みかんと同じくらいか、やや大きめのサイズ感。親しみやすい大きさです。
5. 「ヘタ」周りの違い:見落としがちな最終チェックポイント
最後に、ヘタの周りを観察してみましょう。
- マーコット: ヘタの周りが、少し盛り上がっていたり、デコボコしていたりすることがあります。
- カラマンダリン: ヘタの周りは比較的すっきりとしています。
これらのポイントをまとめた、簡単な比較表も参考にしてみてください。
| チェックポイント | マーコット | カラマンダリン |
|---|---|---|
| 色 | 赤みがかった濃いオレンジ | 明るいオレンジ |
| 形 | やや平たい | ふっくら丸い |
| 皮の表面 | ツルツルで光沢あり | デコボコしていることも |
| サイズ | みかんより大きめ | みかんと同じくらい |
| ヘタ周り | 凹凸があることも | すっきりしている |
これらの違いを知っておけば、もう売り場で迷うことはありません。ぜひ、次のお買い物の際に、じっくりと観察してみてくださいね。
食べて納得!味わいと食感の決定的違いとは?
見た目の違いがわかったところで、いよいよ一番気になる「味」と「食感」の違いに迫ります。どちらも「甘くて美味しい」柑橘類ですが、その個性は全く異なります。家族の好みや、その日の気分に合わせて選べるように、それぞれの魅力を詳しく解説します。
甘さの質:濃厚なコク vs 上品なキレ
同じ「甘さ」でも、マーコットとカラマンダリンでは、その質が大きく異なります。
- マーコット: まるで南国のフルーツを思わせるような、濃厚でコクのある甘さが特徴です。糖度が非常に高く、一度食べたら忘れられないインパクトがあります。甘いもの好きにはたまらない、満足感の高い味わいです。
- カラマンダリン: 温州みかんにも似た、上品でキレのある甘さが魅力です。ただ甘いだけでなく、後味に爽やかさが残ります。いくらでも食べられてしまうような、飽きのこない美味しさです。
酸味のバランス:絶妙なアクセント vs 優しい調和
甘さを引き立てる「酸味」のバランスも、美味しさを左右する重要なポイントです。
- マーコット: 強い甘さの中に、ほどよい酸味が絶妙なアクセントとして効いています。この酸味があるからこそ、濃厚な甘さが引き締まり、最後まで美味しく食べられます。
- カラマンダリン: 酸味は控えめで、甘さとの優しい調和が楽しめます。酸っぱいのが苦手な方や、小さなお子様でも安心して食べられる、まろやかな味わいです。
果汁の豊かさ:あふれるジューシー感 vs 滴るみずみずしさ
どちらも果汁が豊富ですが、その表現には少し違いがあります。
- マーコット: 果肉の一粒一粒に果汁がぎゅっと詰まっており、口に入れるとジュースがあふれ出すようなジューシー感がたまりません。食べ応えも十分です。
- カラマンダリン: 果肉が非常にやわらかく、滴るようなみずみずしさが特徴です。喉の渇きを潤してくれるような、優しい水分補給にもぴったりです。
薄皮(じょうのう膜)の食べやすさ:袋ごとOK!でも少し違う?
どちらも薄皮が薄く、袋ごと食べられるのが魅力ですが、ここにも微妙な違いがあります。
- マーコット: 薄皮は非常に薄いですが、少しだけしっかりとした食感が残ります。果肉のプリッとした食感と一緒に楽しめます。
- カラマンダリン: 薄皮は驚くほど薄く、口の中でとろけるようです。果肉との一体感があり、全く気になりません。
種の有無:食べやすさを左右する大きなポイント
最後に、食べやすさに直結する「種」の有無です。
- マーコット: 残念ながら、種は多めです。食べる際には少し注意が必要ですが、最近は種なしの品種も増えています。
- カラマンダリン: 種はほとんどなく、非常に食べやすいです。ストレスなく、パクパクと食べ進められます。
ここでも、味わいと食感の違いを一覧表にまとめてみました。
| 比較ポイント | マーコット | カラマンダリン |
|---|---|---|
| 甘さの質 | 濃厚でコクがある | 上品でキレがある |
| 酸味のバランス | ほどよいアクセント | 控えめでまろやか |
| 果汁 | あふれるジューシー感 | 滴るみずみずしさ |
| 薄皮 | 薄いが少し食感が残る | 非常に薄く、とろける |
| 種 | 多い | ほとんどない |
このように、味わいや食感には明確な違いがあります。濃厚な甘さを求めるならマーコット、上品な味わいと食べやすさを重視するならカラマンダリン、といったように、好みに合わせて選んでみてください。
美容と健康の味方!気になる栄養と嬉しい効果
美味しくて手軽に食べられるマーコットとマンダリンですが、実は私たちの体に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。毎日の食生活に上手に取り入れて、美容と健康に役立てましょう。
柑橘類共通の豊富な栄養素
マーコットとマンダリンは、どちらも柑橘類に共通する栄養素を豊富に含んでいます。
- ビタミンC: 美肌作りや風邪予防に欠かせないビタミンC。抗酸化作用が高く、体のサビつきを防いでくれます。
- クエン酸: 疲労回復効果が期待できるクエン酸。体内のエネルギー生成をサポートし、疲れにくい体づくりに役立ちます。
- ペクチン: 薄皮や袋の部分に多く含まれる食物繊維の一種。腸内環境を整え、便秘解消をサポートします。
- ヘスペリジン(ビタミンP): ポリフェノールの一種で、特に袋や白いスジの部分に多く含まれます。毛細血管を強くし、血流を改善する効果が期待されています。
どちらがより体にいいの?
基本的な栄養価に大きな差はありませんが、それぞれの特徴から期待できる効果に少し違いがあります。
- マーコット: 濃厚な甘さは、エネルギー補給にぴったり。疲れた時や、スポーツの後の栄養補給におすすめです。
- カラマンダリン: バランスの取れた味わいで、毎日のビタミンC補給に最適。食後のデザートや、おやつの時間に手軽に取り入れられます。
| 栄養素 | 期待できる効果 |
|---|---|
| ビタミンC | 美肌効果、風邪予防、抗酸化作用 |
| クエン酸 | 疲労回復、エネルギー生成サポート |
| ペクチン | 整腸作用、便秘解消 |
| ヘスペリジン | 血流改善、毛細血管の強化 |
どちらも美味しく食べるだけで、手軽に栄養補給ができる優れもの。積極的に食生活に取り入れていきたいですね。
一番美味しいのはいつ?旬の時期と主な産地
果物は、やはり旬の時期に食べるのが一番美味しいですよね。マーコットとマンダリン、それぞれの旬と、主な産地を知っておきましょう。
マーコット:国産は春、輸入品は秋に登場
- 国産の旬: 2月頃から出回り始め、3月から4月にかけてピークを迎えます。
- 輸入品の旬: 主にアメリカやオーストラリアから輸入されており、南半球のオーストラリア産は日本の秋頃に旬を迎えます。
- 主な産地: 国産では佐賀県が最大の産地で、全体の約9割を占めています。その他、愛媛県や熊本県でも栽培されています。
カラマンダリン:「春のみかん」と呼ばれる理由
- 旬: 4月下旬から5月にかけて収穫のピークを迎え、6月中旬頃まで楽しめます。まさに「春に食べられるみかん」です。
- 主な産地: 愛媛県が圧倒的な生産量を誇り、全国の約7割を占めています。次いで和歌山県、三重県などで栽培されています。
| 種類 | 旬の時期 | 主な産地 |
|---|---|---|
| マーコット(国産) | 2月~4月 | 佐賀県、愛媛県、熊本県 |
| マーコット(輸入品) | 秋(オーストラリア産) | アメリカ、オーストラリア |
| カラマンダリン | 4月下旬~6月中旬 | 愛媛県、和歌山県、三重県 |
春先には国産のマーコットとカラマンダリンが、秋には輸入品のマーコットが楽しめる、と覚えておくと便利です。季節の移り変わりを、柑橘類で感じてみるのも素敵ですね。
お財布に優しいのはどっち?気になる価格の違い
毎日のお買い物では、価格も重要な選択基準になりますよね。一般的に、マーコットとカラマンダリンでは、どちらがお手頃なのでしょうか。
- マーコット: 国産・輸入品ともに、カラマンダリンに比べてやや高めの価格で販売されていることが多いです。特に、贈答用などの高品質なものは、高級フルーツとして扱われます。
- カラマンダリン: 温州みかんに近い価格帯で、比較的手に取りやすい価格です。日常的に楽しむのにぴったりと言えるでしょう。
ただし、価格は天候や収穫量によって変動します。また、スーパーの特売などで、マーコットがお得に手に入ることも。旬の時期には、どちらも価格が安定し、美味しくてお買い得なものが増える傾向にあります。価格だけでなく、品質とのバランスを見ながら、上手に選んでみてください。
プロが教える!本当に美味しい一玉を見抜く「選び方」のコツ
せっかく買うなら、一番美味しいものを選びたいですよね。ここでは、数々の柑橘類を見てきたプロが実践する、ハズレのない選び方のコツを伝授します。
美味しいマーコットを見分ける3つのポイント
- 皮の色とツヤをチェック!: 果皮の色が、赤みがかった濃いオレンジ色で、全体にツヤがあるものを選びましょう。色が薄いものは、まだ熟しきっていない可能性があります。
- 手に持って重さを確認!: 見た目の大きさよりも、ずっしりと重みを感じるものがおすすめです。重いものは、果汁が豊富でジューシーな証拠です。
- 皮のハリを確かめる!: 皮が実にぴったりと張り付いていて、ハリのあるものを選びましょう。皮がフカフカしていたり、シワが寄っていたりするものは、水分が抜けて鮮度が落ちているサインです。
美味しいカラマンダリンを見分ける3つのポイント
- ヘタの切り口をチェック!: ヘタの切り口が小さく、緑色が残っているものが新鮮です。ヘタが枯れていたり、茶色く変色していたりするものは避けましょう。
- 色ムラがなく、形が整っているもの: 全体的に色が均一で、形がふっくらと整っているものが良品です。傷や変色があるものは、味が落ちている可能性があります。
- 皮のキメの細かさ: 皮の表面にある油胞(ブツブツ)が、細かくて数が多いものほど、味が濃くて美味しい傾向にあります。
| 種類 | 選び方のポイント |
|---|---|
| マーコット | ①色が濃くツヤがある ②ずっしり重い ③皮にハリがある |
| カラマンダリン | ①ヘタが緑色で小さい ②色ムラがなく形が整っている ③皮のキメが細かい |
これらのポイントを押さえて、ぜひ「当たり」の一玉を見つけてください。
鮮度をキープ!美味しさが長持ちする保存方法
買ってきたマーコットやマンダリンは、できるだけ長く美味しく食べたいですよね。正しい保存方法を知って、鮮度をキープしましょう。
基本は「冷暗所」での常温保存
柑橘類は、風通しの良い、涼しい場所での常温保存が基本です。暖房の効いた暖かい部屋や、直射日光が当たる場所は避けましょう。箱で購入した場合は、一度すべて取り出して、傷んでいるものがないかチェックします。傷んだものがあると、周りのものもすぐに傷んでしまうので、見つけたらすぐに取り除きましょう。
長期保存なら「冷蔵庫の野菜室」へ
すぐに食べきれない場合は、乾燥を防ぐためにポリ袋や新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。この時、ヘタを下にして置くのがポイント。ヘタは果物の中で一番硬い部分なので、下からの圧力による果肉へのダメージを防ぎ、傷みにくくなります。
| 保存方法 | ポイント |
|---|---|
| 常温保存 | 風通しの良い冷暗所に置く。箱の場合は一度中身を確認する。 |
| 冷蔵保存 | ポリ袋や新聞紙に包み、野菜室へ。ヘタを下にして置く。 |
さらに長持ち!「冷凍保存」という裏ワザも
たくさんあって食べきれない時には、冷凍保存もおすすめです。皮をむいて一房ずつに分け、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。半解凍の状態で食べれば、シャーベットのような食感が楽しめます。スムージーやジュースの材料としても活用できますよ。
もっと美味しく!魅力を引き出す食べ方と簡単アレンジ
そのまま食べても十分に美味しいマーコットとマンダリンですが、少し工夫するだけで、さらにその魅力を引き出すことができます。
基本の食べ方:手でむく?それともカットする?
- 手でむく: カラマンダリンは、温州みかんと同じように手で簡単にむけます。マーコットも手でむけますが、皮が実に張り付いているので、少し丁寧にむきましょう。
- スマイルカット: マーコットのように種が多い柑橘は、オレンジのように「スマイルカット」にするのもおすすめです。まず横半分に切り、さらに放射状に4~6等分にカットします。皮と実の間にナイフを入れると、より食べやすくなります。
簡単アレンジレシピ:いつもの食卓が華やかに
- フレッシュジュース: どちらの柑橘も、絞ってフレッシュジュースにするだけで、贅沢な一杯になります。マーコットなら濃厚な甘さ、カラマンダリンなら爽やかな酸味が楽しめます。
- サラダのトッピング: ベビーリーフやクリームチーズと合わせてサラダに。彩りも豊かになり、食卓が華やかになります。オリーブオイルと塩、こしょうでシンプルに味付けするのがおすすめです。
- ヨーグルトやアイスに添えて: いつものヨーグルトやバニラアイスに添えるだけで、立派なデザートに。マーコットの濃厚な甘さは、乳製品との相性も抜群です。
- 自家製ジャム: カラマンダリンは種が少ないので、ジャム作りにも挑戦しやすいです。パンやヨーグルトはもちろん、お肉料理のソースとしても活用できます。
ちょっと待って!輸入品を食べるときの注意点
マーコットは、アメリカやオーストラリアからの輸入品も多く流通しています。国産のものと同じように食べて良いのでしょうか?安心して美味しくいただくために、知っておきたいポイントをご紹介します。
気になる「防カビ剤」について
輸入品の柑橘類には、長距離輸送中のカビの発生を防ぐために、「防カビ剤(ポストハーベスト農薬)」が使用されていることがあります。日本で使用が認められている防カビ剤は、イマザリル、TBZ(チアベンダゾール)、OPP(オルトフェニルフェノール)などです。これらは、国の基準値に基づき、安全性が確認された上で使用されています。
皮まで安全に食べるための洗浄方法
防カビ剤は、主に果皮の部分に残っています。そのため、皮をむいて食べる分には、果肉への影響はほとんどないと考えられています。しかし、皮をジャムやお菓子作りなどで利用したい場合は、念入りに洗浄することをおすすめします。
- 流水でよく洗う: まずは、流水で表面の汚れやホコリをしっかりと洗い流します。
- 塩や重曹でこすり洗い: 塩や重曹を手に取り、果皮の表面を優しくこするように洗います。油胞の中に入り込んだ汚れも落ちやすくなります。
- 50℃のお湯で洗う: 50℃前後のお湯で洗うと、表面のワックスや農薬が落ちやすくなると言われています。しばらくお湯に浸けてから、スポンジなどで優しく洗いましょう。
これらの方法で洗浄すれば、皮まで安心して利用することができます。それでも心配な方は、皮の利用は国産のものを、と使い分けるのも一つの方法です。
主婦のギモンに答えます!Q&Aコーナー
ここでは、マーコットやマンダリンに関して、よく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 「ダブルマーコット」って何ですか?
A1. マーコットの「種が多い」という欠点を改良した、種が少ない、あるいはほとんどない品種です。味や香りはマーコットとよく似ていますが、格段に食べやすくなっています。見かけたら、ぜひ試してみてください。
Q2. 皮がフカフカしているみかんは、美味しくないのですか?
A2. 皮と実の間に隙間ができて、フカフカしている状態を「浮き皮」と呼びます。これは、水分が抜けて味が薄くなっているサイン。選ぶ際には、皮が実にぴったりとくっついているものを選びましょう。
Q3. 栄養を効率的に摂るには、どう食べたら良いですか?
A3. ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。そのため、生で食べるのが一番効率的です。また、薄皮や白いスジには、食物繊維やヘスペリジンなどの栄養素が豊富に含まれているので、できるだけ一緒に食べるようにしましょう。
まとめ:あなたのお気に入りはどっち?
マーコットとマンダリン、二つの柑橘類の違いについて、様々な角度からご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、それぞれの特徴をもう一度おさらいしてみましょう。
| 特徴 | マーコット | マンダリン(カラマンダリン) |
|---|---|---|
| 味わい | 濃厚でコクのある甘さ、ほどよい酸味 | 上品でキレのある甘さ、まろやかな酸味 |
| 食感 | 果汁が豊富でジューシー | みずみずしく、とろけるような食感 |
| 食べやすさ | 皮はむきやすいが、種が多い | 皮もむきやすく、種がほとんどない |
| 旬 | 国産は春、輸入品は秋 | 春(4月下旬~6月中旬) |
濃厚な甘さと食べ応えを求めるならマーコット、上品な味わいと手軽さを重視するならマンダリン(カラマンダリン)がおすすめです。
もちろん、どちらが良い・悪いということではありません。それぞれの個性や魅力を理解し、その日の気分や食べるシーンに合わせて選ぶのが、一番賢くて楽しい付き合い方です。
スーパーの店頭でこの二つを見かけたら、ぜひこの記事を思い出してみてください。そして、ご自身の舌で、その違いをじっくりと味わってみてください。きっと、あなただけのお気に入りの柑橘が、見つかるはずです。

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