2025年の年末、多くのファンが待ち望んだSTARTO ENTERTAINMENT主催のカウントダウンコンサート(カウコン)が、3年ぶりに開催されました。しかし、その華やかなステージの裏側で、SNS上では激しい賛否両論が巻き起こり、ついには事務所が「誹謗中傷」に対して法的措置を検討するという異例の事態にまで発展しました。一体、何が起きていたのでしょうか?
本記事では、この一連の騒動について、徹底的に分析し、その深層に迫ります。単なる出来事の羅列ではなく、なぜこのような事態に至ったのか、その背景にある構造的な問題までを解き明かしていきます。
3年ぶりの復活開催!STARTO社初のカウコンに寄せられた絶大な期待
今回のカウコンは、単なる年末の恒例イベントではありませんでした。2022年を最後に、一連の事務所問題の影響で開催が見送られていたため、実に3年ぶりの復活開催となったのです。さらに、STARTO ENTERTAINMENTとしては初めて主催するカウントダウンコンサートであり、新体制下での船出を象徴する重要なイベントと位置づけられていました。
かつて、このカウコンの演出を手掛けていたのは、嵐の松本潤さんでした。彼の演出は、事務所の全グループとファンへの深い理解に基づいた、緻密で愛情あふれるものとして、長年にわたり絶大な支持を得てきました。「ジャニーズの祭典」として、グループの垣根を越えたコラボレーションや、意外な選曲でファンを魅了し続けてきたのです。そのため、新体制下で誰がその後を継ぐのか、そしてどのようなステージが繰り広げられるのか、ファンの期待はかつてないほど高まっていました。
出演したのは、NEWS、Snow Man、SixTONES、Sexy Zone、King & Prince、ジャニーズWEST、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupなど、総勢14グループ、78名にのぼる豪華なラインナップ。この「年に一度のお祭り」の復活に、多くのファンが胸を躍らせ、東京ドームや配信画面の前でその瞬間を待ちわびていたのです。この高まりすぎたともいえる期待が、後の激しい賛否両論の一因となったことは想像に難くありません。
「金返せ!」怒りの声が噴出 – 有料配信で前代未聞のトラブル発生
今回のカウコンは、東京ドームでの現地開催と同時に、オンラインでの有料配信も行われました。ファンクラブ会員は3900円、一般は4400円という決して安くはない視聴チケットを購入し、多くのファンが画面の前で開演を心待ちにしていました。しかし、その期待は開始直後から裏切られることになります。
配信が始まると、多くの視聴者から「映像が頻繁にフリーズする」「音声が途切れる」「そもそもログインできない」といった報告がSNS上に殺到。特に、コンサートの前半部分は「まともに視聴できたものではなかった」「ブツブツと細切れの映像を繋ぎ合わせただけ」という声が上がるほど、壊滅的な状況でした。年に一度の特別な時間を楽しみにしていたファンにとって、これは悪夢以外の何物でもありません。
怒りの矛先は、当然ながら配信システムの不備と、それに対するSTARTO社の対応に向けられました。「お金を払っているのに、これはない」「これは放送事故レベル」「せめて謝罪の一言くらいあるべきだ」といった厳しい批判が渦巻きます。特に、コンサート終了後も、配信トラブルに関して事務所側から公式な謝罪や説明がなかったことが、ファンの不満をさらに増幅させました。
後に事務所が発表した「誹謗中傷」に関する声明文の中でも、この配信トラブルについては一切触れられませんでした。この対応が、「問題をすり替えている」「自分たちの非を認めずに、ファンの声を誹謗中傷と切り捨てるのか」という新たな火種を生み、騒動をさらに根深いものにしていくことになります。単なる技術的な問題が、事務所とファンの間の信頼関係を揺るがす大きな問題へと発展してしまったのです。
偉大なる前任者との比較、そして「贔屓」疑惑 – 菊池風磨の演出に賛否両論
今回のカウコンで、総合演出という大役を任されたのは、timelesz(旧Sexy Zone)の菊池風磨さんでした。彼は、個人のタレント活動だけでなく、近年ではプロデュース業にも意欲を見せており、その手腕に期待が寄せられていました。しかし、彼の演出は、結果として今回の騒動における最大の論点の一つとなってしまいます。
最も大きな壁として立ちはだかったのが、前任者である松本潤さんの存在です。20年以上にわたり、嵐のコンサート演出を手掛け、事務所の全グループを知り尽くした松本さんの演出は、多くのファンから「神」と崇められてきました。その緻密な構成力、各グループの魅力を最大限に引き出す手腕、そして何よりも事務所全体への愛情が感じられるステージは、カウコンの「正解」としてファンの心に深く刻み込まれていたのです。
それに対し、今回が初の大規模コンサート演出となった菊池さんのステージは、多くの点で比較の対象となりました。SNS上では、以下のような具体的な批判点が数多く指摘されました。
- 構成の散漫さ:グループからグループへの繋ぎが唐突で、コンサート全体としての流れやテーマ性が見えにくいという意見。
- 出番配分の不公平感:特に、人気グループであるなにわ男子の出番が極端に少なかったことに対し、ファンから大きな不満が噴出。「干されているのか」といった憶測まで飛び交いました。
- 選曲・歌割りへの疑問:シャッフルメドレーなどで、なぜその曲をそのメンバーが歌うのか、といった選曲や歌割りに対する違和感を指摘する声も多く見られました。
- 「timelesz贔屓」疑惑:菊池さんが所属するtimeleszのパフォーマンスに時間が割かれすぎており、他のグループのファンから「自グループ贔屓ではないか」という厳しい目が向けられました。
もちろん、「若々しくて新鮮だった」「新しいカウコンの形を見せてくれた」といった肯定的な意見も存在します。しかし、あまりにも偉大だった前任者の存在と、初めての大役というプレッシャー、そして後述するファン層の複雑な構造が、彼の演出を厳しい評価の渦へと巻き込んでいったことは間違いありません。
SNSで増幅する不満と亀裂 – 肯定派と批判派の激しい応酬
配信トラブルと演出への不満は、SNSという増幅装置を得て、瞬く間に大きなうねりとなりました。X(旧Twitter)上では、「#カウコン反省会」といったハッシュタグが登場し、ファンたちがそれぞれの立場から意見を表明する事態に発展します。
批判的な意見の多くは、前述した配信トラブルと演出内容に集中していました。具体的な投稿としては、以下のようなものが挙げられます。
「お金を払って楽しみにしていたのに、カクカクの画面と途切れる音声で何も楽しめなかった。これで何の謝罪もないのはおかしい」
「松潤の演出がどれだけ神だったか思い知らされた。グループへの愛もリスペクトも感じられない、ただの自己満足のステージ」
「なにわ男子の扱い、あまりにも酷すぎない?人気グループをあれだけしか出さない意味が分からない。完全に干されてる」
一方で、こうした批判的な意見に対し、擁護的な立場からの反論も数多く見られました。
「3年ぶりにカウコンをやってくれただけで感謝しかない。完璧を求めすぎ」
「風磨くんは初めての大役でプレッシャーも大きかったはず。新しい挑戦を応援できないの?」
「文句ばっかり言うなら見なければいい。アーティストたちが可哀想」
このように、SNS上では「批判派」と「肯定派」が真っ向から対立し、激しい言葉の応酬が繰り広げられました。さらに、この対立構造をより複雑にしたのが、「古参ファン」と「新規ファン」、そして各グループのファン同士の思惑です。
長年カウコンを楽しんできた「古参ファン」は、松本潤さんが築き上げた「ジャニーズの祭典」という理想像を強く持っており、それとの比較から今回の演出に厳しい評価を下す傾向がありました。一方、近年ファンになった「新規ファン」の中には、過去のカウコンを知らないため、今回の演出を比較対象なく楽しめたという層も存在します。また、出番が多かったグループのファンと、少なかったグループのファンの間にも、当然ながら温度差が生まれました。
こうした様々な立場からの意見が入り乱れ、SNSはまさにカオスな状況を呈します。単なる「感想」や「意見」の表明が、いつしか他者への攻撃や罵倒へとエスカレートしていく。このSNS特有の現象が、事務所を「法的措置」という強硬な手段へと向かわせる一因となったことは否定できません。
「心を痛め苦しんでおります」 – STARTO社が投じた”法的措置”という爆弾
ファンの間で賛否両論が渦巻く中、2026年1月2日、STARTO社は公式サイトに「『COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE』の誹謗中傷について」と題する声明文を掲載しました。この声明が、騒動をさらに大きなものへと発展させることになります。
声明文の要点は以下の通りです。
「本公演については、多くの方々から喜びのお声をいただく一方で、残念ながら一部、激しい誹謗中傷が見受けられます」
「エンターテイメントにおいて、賛否が生じること自体は、当然のことであると受け止めております。しかしながら、誹謗中傷や事実と異なる憶測によって、弊社所属アーティスト、ならびに応援して下さるファンの皆様が心を痛めるような誹謗中傷は決して看過できるものではございません」
「心ない酷い投稿は、本人達も目にしており、誹謗中傷をされていない出演者たちまでも心を痛め苦しんでおります」
そして、事務所は「今までもSNSでの誹謗中傷は法的手段をとり、損害賠償請求等しかるべき対応をしてまいりました」「今後も引き続き検討してまいります」と、法的措置を辞さない構えを明確に示したのです。
この声明に対し、SNS上では「よくぞ言ってくれた」「悪質な書き込みはどんどん訴えるべき」といった賛同の声が上がる一方で、多くのファンが強い違和感を覚えました。その最大の理由は、声明文が「誹謗中傷」の問題にのみ焦点を当て、多くのファンが指摘していた「配信トラブル」や「演出への正当な批判」については一切触れていなかった点です。
「配信トラブルへの謝罪が先じゃないの?自分たちの非は棚に上げて、ファンの声を誹謗中傷と一括りにするのはおかしい」
「タレントが傷ついている、とファンを脅すようなやり方は間違っている。意見が集中している理由を真摯に受け止めるべき」
「これでは、事務所に都合の悪い意見はすべて『誹謗中傷』として封殺されてしまう。健全な批判までできなくなる」
このように、事務所の対応は、ファンを守るどころか、むしろファンとの間に深い溝を生む結果となりました。「誹謗中傷は許されない」という正論を掲げつつも、その矛先が自分たちへの批判を封じ込めるために使われているのではないか、という不信感が広がったのです。この声明は、火に油を注ぐ最悪の一手だったと言えるかもしれません。
それは「誹謗中傷」か、それとも「正当な批判」か – 曖昧な境界線
今回の騒動で最も根深い問題の一つが、この「誹謗中傷」と「批判」の線引きです。STARTO社は、一部の投稿を「激しい誹謗中傷」と断じ、法的措置をちらつかせました。しかし、多くのファンは「自分たちがしているのは、より良いコンサートを求めるための正当な批判だ」と感じています。
確かに、SNS上には個人の容姿を貶めたり、人格を否定したりするような、誰が見ても「誹謗中傷」と判断できる悪質な投稿も存在したでしょう。そうした投稿に対して、事務所が断固たる態度を示すことは当然の責務です。しかし、今回の騒動では、その境界線が極めて曖昧になっていました。
例えば、以下のような指摘は「誹謗中傷」なのでしょうか、それとも「批判」なのでしょうか。
- 「有料配信なのに、まともに見られないのは詐欺だ。返金してほしい」
これは、サービスの対価を支払った消費者としての正当な要求であり、意見表明の範囲内と考えるのが一般的です。これを「誹謗中傷」と切り捨てることには無理があります。 - 「菊池風磨の演出は、松本潤に比べてレベルが低い。勉強不足だ」
表現は厳しいかもしれませんが、これは演出という「仕事」に対する評価であり、個人の人格攻撃とは異なります。プロの仕事に対する批評は、原則として自由であるべきです。 - 「なにわ男子の出番が少ないのは、事務所に干されているからだ」
これは「事実と異なる憶測」に該当する可能性があります。しかし、なぜそのような憶測が生まれるのか、その背景にあるファンの不満や不安を無視して、憶測だけを問題視するのは一方的と言えるでしょう。
事務所が「誹謗中傷」という言葉を安易に使うことで、ファンは「事務所に意見を言うと、訴えられるかもしれない」と萎縮してしまいます。これは、健全なファン文化の発展を阻害するだけでなく、アーティストとファンの間の信頼関係を根本から破壊しかねない危険な行為です。感情的な罵詈雑言と、具体的な事実に基づいた建設的な批判を、事務所自身が冷静に見極め、後者に対しては真摯に耳を傾ける姿勢を示すことが、何よりも求められていました。しかし、今回の対応は、その両者を意図的に混同し、ファンの口を封じようとしている、と受け取られても仕方がないものだったのです。
複雑化するアイドルビジネスの構造 – 炎上の背景に潜む根深い課題
今回のカウコン騒動は、単なる配信トラブルや演出への不満だけが原因ではありません。その背景には、現代のアイドルビジネスが抱える、より構造的な問題が潜んでいます。
一つは、アーティストのスケジュールの過密化と、それに伴う準備期間の不足です。STARTO社の声明文でも、「カウントダウンコンサートは、時代の変化とともに、テレビ出演に加えてWeb配信も増え出演者それぞれのスケジュール調整が大変難しい状況の中、各アーティストの想いと互いのリスペクトを元に内容を決定」していると述べられています。年末年始は、音楽特番や各グループの単独ライブなどが重なり、アーティストは多忙を極めます。その中で、全グループが一堂に会する大規模なコンサートを、十分なリハーサル期間を確保して作り上げることは、年々困難になっているのです。かつてのような、時間をかけた緻密な演出が難しくなっているという現実は、ファンも理解する必要があるのかもしれません。
二つ目は、演出者の経験不足と、それをサポートする体制の不在です。松本潤さんという、あまりにも偉大な前任者が長年担ってきた役割を、今回初めて菊池風磨さんが引き継ぎました。しかし、彼一人にその重責を負わせるのではなく、事務所として、あるいは経験豊富なスタッフが彼をサポートし、共にステージを作り上げていく体制が十分に整っていたのか、という点には疑問が残ります。個人の才能に依存するのではなく、組織としてクオリティを担保する仕組みが不可欠です。特に、ファンからの厳しい目に晒されることが予想される中で、演出者を守り、育てるという視点が欠けていたのではないでしょうか。
そして三つ目は、ファン層の多様化と、期待値のコントロールの難しさです。SNSの普及により、ファンはより直接的に、そして多様な意見を発信するようになりました。長年応援し続けてきたファン、最近ファンになったばかりのファン、特定のグループだけを応援するファン、事務所全体を応援するファン。それぞれの立場や経験によって、コンサートに求めるものは大きく異なります。この多様化したファンの期待すべてに応えることは、事実上不可能です。だからこそ、事務所は、コンサートのコンセプトや制約を事前に丁寧に説明し、ファンの期待値を適切にコントロールする必要がありました。「何でも叶えてくれる魔法の祭典」ではなく、様々な制約の中で最大限のパフォーマンスを目指すものである、という共通認識を、ファンと共有する努力が足りなかったと言えるでしょう。これらの構造的な課題が、今回の炎上の根底に横たわっているのです。
「古参 vs 新規」「グループ担 vs 箱推し」 – SNSが可視化したファンコミュニティの深刻な分裂
今回の騒動が浮き彫りにした、もう一つの深刻な問題。それは、ファンコミュニ-ティ内部に存在する、見えざる「分裂」です。かつては一枚岩と思われていたファンの間にも、応援するスタイルや熱量の違いから、様々な断層が存在していました。SNSは、その断層を可視化し、時として亀裂を決定的なものにしてしまいます。
今回のカウコン騒動では、主に以下のような対立軸が明確になりました。
- 古参ファン vs 新規ファン:長年にわたり事務所のタレントを応援してきた「古参ファン」は、過去の歴史や文脈を重視し、伝統的な「ジャニーズらしさ」を求める傾向があります。彼らにとって、松本潤さんが作り上げたカウコンは、その理想形でした。一方、ここ数年でファンになった「新規ファン」は、過去の経緯に縛られず、より現代的で新しいパフォーマンスを評価する傾向があります。この価値観の違いが、演出への評価を大きく二分しました。
- グループ担 vs 箱推し:特定のグループだけを熱心に応援する「グループ担(担当)」と、事務所に所属する複数のグループを応援する「箱推し」。このスタンスの違いも、対立を激化させました。グループ担のファンは、自分たちの応援するグループの出番の長さや扱いに非常に敏感です。今回の「なにわ男子の出番が少ない」という不満は、その典型例と言えるでしょう。一方で、箱推しのファンは、グループの垣根を越えたコラボレーションそのものを楽しむ傾向があり、個々の出番の長さには比較的寛容です。
- 批判派 vs 肯定派:そして、前述したように、事務所や演出に対して批判的な意見を持つ「批判派」と、何があっても肯定し、応援し続けるべきだと考える「肯定派」の対立です。この対立は、SNS上で「ファンなら黙って応援するべき」「盲目的な肯定はアーティストのためにならない」といった、ファンとしての「あるべき姿」を問う議論にまで発展しました。
これらの異なる立場の人々が、SNS上でそれぞれの「正義」を主張し、互いに攻撃し合う。その結果、ファンコミュニティ全体が疲弊し、本来であればアーティストを応援するための場所であるはずのSNSが、ファン同士の争いの場と化してしまいました。事務所が「誹謗中傷」という言葉で一方的にファンを断罪したことは、この分裂をさらに助長し、コミュニティの健全性を著しく損なう結果を招いたと言えるでしょう。アーティストを支えるはずのファンが、互いに傷つけ合ってしまう。これこそが、今回の騒動がもたらした最も悲しい結末の一つなのかもしれません。
信頼回復への道は険しい – STARTO社に問われる今後の姿勢
前代未聞の炎上騒動となった今回のカウコン。失われたファンの信頼を回復し、より良いエンターテイメントを創造していくために、STARTO社には多くの課題が突きつけられています。
まず急務となるのが、配信技術の抜本的な改善です。有料でサービスを提供する以上、安定した視聴環境を保証するのは最低限の責務です。技術的な問題をクリアにすることは、ファンとの信頼関係を再構築するための第一歩となります。
次に、演出者の育成とサポート体制の強化が不可欠です。一人の才能に依存するのではなく、組織としてクオリティを担保し、若き才能を守り育てる環境を整備する必要があります。経験豊富なスタッフによるバックアップや、複数の演出家によるチーム制の導入など、具体的な方策が求められます。
そして最も重要なのが、ファンとの対話姿勢です。今回の騒動で明らかになったのは、事務所とファンの間の深刻なコミュニケーション不全でした。ファンの声を「誹謗中傷」と切り捨てるのではなく、その背景にある不満や要望を真摯に受け止め、改善に繋げていく。そうした建設的な対話のチャンネルをいかにして築くことができるか。例えば、事後のアンケート調査の実施や、ファンミーティングでの意見交換など、具体的なアクションを通じて、開かれた姿勢を示すことが重要です。誹謗中傷に対しては毅然と対応しつつも、その判断基準を明確にし、透明性を確保することも、ファンの不信感を払拭するためには欠かせません。
今回のカウコンは、多くの課題を浮き彫りにしましたが、それは同時に、これからのアイドルとファンの関係性を考える上で、極めて重要な示唆を与えてくれました。この苦い経験を糧とし、STARTO社がファンと共に、より成熟したエンターテイメントの世界を築いていくことを、切に願います。
まとめ:雨降って地固まる、となるか
3年ぶりの復活開催となったSTARTO社のカウコンは、配信トラブル、演出への賛否、そして事務所による異例の「法的措置」宣言という、まさに波乱の幕開けとなりました。SNS上でのファンの声は、単なる「誹謗中傷」では片付けられない、根深い問題が横たわっていることを示しています。
それは、偉大すぎた前任者との比較、過密スケジュールという構造的な課題、そして多様化するファンコミュニティとのコミュニケーション不全です。今回の騒動は、新体制となったSTARTO社が、これからどのようにファンと向き合い、エンターテイメントを創造していくのか、その姿勢が厳しく問われる試金石となりました。
この混乱と対立を乗り越え、「雨降って地固まる」のことわざのように、より強固な信頼関係を築くことができるのか。それとも、埋めがたい溝を残したままになってしまうのか。その答えは、今後のSTARTO社の真摯な対応と、ファンとの建設的な対話にかかっています。一連の出来事が、単なる「炎上事件」として消費されるのではなく、未来に向けた教訓となることを期待して、本記事の筆を置きたいと思います。

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