「あれ、LINEのメッセージが送れない…」
いつも当たり前に使っているコミュニケーションツールが、ある日突然、沈黙してしまう。メッセージは受信できるし、友だちからの電話も受けられる。なのに、こちらからメッセージを送ろうとすると、くるくると回転する矢印マークがついたまま、一向に相手に届かない。電話も発信できない。
こんな状況に陥ると、本当に焦りますよね。「もしかして、自分のスマホだけがおかしい?」「何か変な設定を触ってしまった?」「もしかして、LINE社で大規模な障害が…?」など、様々な不安が頭をよぎるはずです。
ご安心ください。その問題、あなた一人だけが抱えているわけではありません。そして、多くの場合、いくつかの手順を試すことで解決できます。
この記事では、LINEのメッセージが送信できなくなるというトラブルについて、考えられる全ての原因を徹底的に分析し、誰でも今すぐ実践できる具体的な解決策を、最新の情報を交えながら網羅的に解説していきます。一つずつ原因の可能性を潰していけば、きっとあなたのLINEも元通りになるはずです。
第1章:まずは落ち着いて!5つの基本チェックリスト
パニックになって、やみくもに設定をいじるのは禁物です。まずは状況を冷静に把握するために、以下の5つの項目を順番に確認していきましょう。多くの場合、この基本的なチェックだけで問題が解決することもあります。
| チェック項目 | 確認するポイント | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| 1. 通信環境 | Wi-Fiやモバイルデータ通信は正常に接続されていますか? | ステータスバーのアンテナ表示を確認。Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信に切り替える、またはその逆を試す。機内モードがオンになっていないか確認。 |
| 2. LINEアプリのバージョン | アプリが古いバージョンのままではありませんか? | App StoreまたはGoogle Playストアを開き、LINEアプリに「アップデート」の表示がないか確認する。 |
| 3. スマートフォン本体 | スマートフォン自体に一時的な不具合は起きていませんか? | スマートフォンを一度再起動してみる。本体のストレージ空き容量が極端に少なくなっていないか確認する。 |
| 4. 特定の相手の問題か | 全ての友だちに送信できないのか、特定の相手だけか? | 複数の友だちや公式アカウントにテストメッセージを送ってみる。 |
| 5. LINE公式の障害情報 | LINEのサービス全体で障害が発生していませんか? | LINEの公式X(旧Twitter)アカウントや、Downdetectorのような障害情報サイトで、他の人も同様の問題を報告していないか確認する。 |
これらの基本的なチェックを行っても状況が改善しない場合、もう少し深い部分に原因が隠れている可能性があります。次の章で、考えられる原因をさらに詳しく見ていきましょう。
第2章:【原因特定編】LINEが送信できない7つの主要な原因
基本的なチェックで問題が解決しなかった場合、原因はもう少し複雑かもしれません。ここでは、LINEが送信できなくなる代表的な7つの原因を、初心者にも分かりやすく解説します。
1. 通信環境の問題:見落としがちな接続の罠
最も一般的で、かつ見落としがちなのが通信環境の問題です。「ネットには繋がっているはずなのに…」と思っていても、実はLINEの送受信には不十分な状態かもしれません。
- Wi-Fiの不調: Wi-Fiルーターの一時的な不具合や、接続が不安定になっている可能性があります。ルーターから離れすぎていたり、電子レンジなどの電波干渉があったりする場合も考えられます。
- 通信速度制限: 月末に近づくと、契約しているデータ容量を使い果たし、通信速度が極端に遅くなる「通信速度制限」にかかっている可能性があります。この状態では、テキストメッセージは送れても、画像や動画の送信はほぼ不可能です。
- 公共Wi-Fiの問題: カフェや駅などの公共Wi-Fiは、セキュリティ上の理由や回線の混雑により、特定のアプリの通信を制限していることがあります。
2. LINEアプリ自体の不具合:キャッシュとバージョンの関係
毎日使うLINEアプリには、表示を速くするための一時的なデータ「キャッシュ」がどんどん溜まっていきます。このキャッシュが破損したり、溜まりすぎたりすると、アプリの動作が不安定になり、メッセージが送信できなくなることがあります。
また、LINEアプリのバージョンが古いままになっていると、最新のOSとの互換性の問題や、修正済みのバグが原因で不具合が発生することがあります。
3. 相手との関係性:ブロックだけじゃない受信拒否設定
「もしかしてブロックされた…?」と不安になるかもしれませんが、原因はそれだけとは限りません。LINEには、友だち以外からのメッセージを拒否する「メッセージ受信拒否」という設定があります。もし相手があなたをまだ友だち追加しておらず、この設定をオンにしている場合、あなたのメッセージは相手に届きません。
4. LINEサーバーの障害:自分だけの問題ではない可能性
ごく稀に、LINEのサーバー側で障害が発生し、広範囲でメッセージの送受信ができなくなることがあります。この場合、ユーザー側でできることは残念ながらありません。復旧を待つしかありませんが、自分だけの問題ではないと分かるだけでも、少し安心できるかもしれません。
5. アカウントの利用制限:知らないうちに規約違反?
LINEの利用規約に違反する行為を行ったと判断されると、アカウントの機能が一部または全部、一時的に制限されることがあります。メッセージの送信もその対象の一つです。意図せずに行ってしまう可能性のある行為としては、以下のようなものが挙げられます。
- 短時間でのスタンプの連続投稿(スパム行為と見なされる)
- 公序良俗に反する内容の投稿
- 複数のアカウントでの勧誘行為
利用制限は通常24時間から7日間程度で解除されますが、違反内容によってはさらに長期間に及ぶこともあります。
6. 【2025年最新情報】iPhone特有の「トークデータベース破損」
これは最近、特にiPhoneユーザーの間で報告が増えている深刻な不具合です。特定の操作が引き金となり、LINEアプリ内部のトーク履歴を管理しているデータベースが破損してしまう現象です。
SNSなどでの報告を分析すると、以下のような流れで発生するケースが多いようです。
- トークルームでURL(ウェブサイトのアドレス)を送信しようとして、何らかの理由で失敗する。
- 送信に失敗した「URLのプレビュー」を含むメッセージの吹き出しを削除する。
- その直後から、トークルームが真っ白になったり、「コンテンツの取得に失敗しました」と表示されたりして、一切のメッセージが読み書きできなくなる。
この状態に陥ると、通知は来るのにアプリ上では何も見えず、さらにトーク履歴のバックアップもエラーで失敗してしまうという、非常に厄介な事態になります。
7. スマートフォン本体の問題:LINEアプリ以外の要因
問題の原因が、LINEアプリではなく、スマートフォン本体にある場合もあります。
- OSのバージョン: スマートフォンのOS(iOSやAndroid)が古すぎると、最新のLINEアプリが正常に動作しないことがあります。
- ストレージ不足: 本体ストレージの空き容量がほとんどないと、アプリが新しいデータを作成できず、動作が不安定になります。LINEだけでなく、スマホ全体の動作が遅くなる原因にもなります。
第3章:【実践解決編】この通りにやればOK!具体的な対処法ステップガイド
原因の可能性が分かったところで、いよいよ具体的な解決策を試していきましょう。簡単でリスクの低いものから順番に紹介しますので、一つずつ丁寧に実行してみてください。
Step 1: 通信環境をリフレッシュする
まずは基本中の基本、通信環境の見直しです。
- Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替える: 現在Wi-Fiに接続しているなら一度オフにし、モバイルデータ通信(4G/5G)で送信を試みます。逆も同様です。これで送信できれば、どちらかの通信環境に問題があったことが分かります。
- 機内モードのオン・オフ: 一度機内モードをオンにし、10秒ほど待ってからオフに戻します。これにより、スマートフォンの通信機能がリセットされます。
- Wi-Fiルーターを再起動する: 自宅のWi-Fiに問題があると思われる場合は、ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再度差し込んでみましょう。
Step 2: LINEアプリをメンテナンスする
次に、LINEアプリ自体をリフレッシュします。
- LINEアプリの再起動: マルチタスク画面からLINEアプリを完全に終了させ、再度起動します。これだけで解決することも少なくありません。
- キャッシュを削除する: 溜まったキャッシュデータを削除して、アプリの動作を軽くします。この操作でトーク履歴や画像が消えることはありませんので、ご安心ください。
- iPhoneの場合: LINEの「ホーム」タブ → 右上の歯車マーク(設定) → 「トーク」 → 「データの削除」 → 「キャッシュ」の横にある「削除」をタップ。
- Androidの場合: LINEの「ホーム」タブ → 右上の歯車マーク(設定) → 「トーク」 → 「トークルーム内の一時ファイルを削除」をタップ。
Step 3: スマートフォン本体を再起動・アップデートする
アプリだけでなく、スマートフォン本体もリフレッシュしましょう。
- スマートフォンの再起動: 電源を完全にオフにし、1分ほど待ってから再度電源を入れます。メモリがクリアされ、多くの軽微な不具合が解消されます。
- OSのアップデート: スマートフォンの「設定」アプリから、OSが最新の状態になっているか確認し、アップデートがあれば適用します。
Step 4: 【最終手段】LINEアプリの再インストール
ここまでの手順を全て試しても改善しない場合、最終手段としてLINEアプリの再インストールを検討します。ただし、この操作は手順を間違えるとトーク履歴が全て消えてしまう危険性があるため、細心の注意を払って行ってください。
【最重要】再インストール前の事前準備
- トーク履歴のバックアップ: これが最も重要です。必ずバックアップを取りましょう。
- LINEの「ホーム」タブ → 右上の歯車マーク(設定) → 「トークのバックアップ・復元」
- 初めてバックアップする場合は、6桁の「PINコード」の設定を求められます。このPINコードは復元時に必要になるので、絶対に忘れないようにしてください。
- 「今すぐバックアップ」をタップし、処理が100%完了するのを待ちます。
- 注意: もしバックアップ中にエラーが出る場合は、前述の「トークデータベース破損」の可能性があります。その場合は、無理に再インストールを進めず、次の章「それでも解決しないあなたへ」に進んでください。
- アカウント情報の確認:
- 電話番号とパスワード: LINEに登録している電話番号とパスワードを必ず確認しておきます。パスワードを忘れた場合は、再設定しておきましょう。
- メールアドレスの登録: 万が一のために、メールアドレスも登録しておくことを強く推奨します。
再インストールの手順
- スマートフォンからLINEアプリを削除(アンインストール)します。
- App StoreまたはGoogle Playストアから、再度LINEアプリをインストールします。
- アプリを開き、「ログイン」を選択します。
- 登録した電話番号やApple ID/Googleアカウントでログインします。
- ログインの過程で「トーク履歴を復元」という画面が表示されたら、必ず「トーク履歴を復元」をタップします。ここでスキップしてしまうと、バックアップがあっても履歴は復元できません。
第4章:それでも解決しないあなたへ
これら全ての手順を試しても、残念ながら問題が解決しないケースもあります。特に、バックアップが取れない状態での「トークデータベース破損」など、深刻な問題に直面している場合です。
その場合は、自力での解決は困難です。LINEの公式サポートに問い合わせることをお勧めします。
LINE問題報告フォーム
LINEアプリ内の設定画面、またはLINEの公式サイトから「問題報告フォーム」にアクセスできます。問い合わせる際は、以下の情報をできるだけ詳しく記載すると、スムーズな対応が期待できます。
- 問題が発生した日時
- どのような操作をした後に問題が発生したか(例:URLを送信しようとした、など)
- 表示されるエラーメッセージの正確な文言
- 試した対処法
- 利用しているスマートフォンの機種名とOSのバージョン
- LINEアプリのバージョン
まとめ
突然LINEが送信できなくなるトラブルは、非常に多くの原因が考えられ、時には複数の要因が複雑に絡み合っていることもあります。しかし、今回ご紹介したように、一つずつ冷静に原因を探り、適切な対処法を試していけば、解決への道は必ず見つかります。
まずは簡単な通信環境の見直しから始め、アプリや本体の再起動、そしてキャッシュの削除を試してみてください。最終手段である再インストールは、必ずバックアップという命綱を確保してから、慎重に進めることが何よりも大切です。
この記事が、あなたのLINEトラブル解決の一助となり、一日も早く大切な人とのコミュニケーションが元通りになることを心から願っています。

コメント