【完全ネタバレ】輝く星のターミナルのあらすじ・最終回結末を徹底解説！スヨンの右腕の秘密から顔が映らない理由まで、全ての謎がここに

はじめに：星々が交差する場所で、運命の愛が輝き出す

物語の舞台と登場人物：相関図で見る人間模様

物語を深く理解するために、まずは主要な登場人物と彼らの関係性を確認しておきましょう。仁川空港という巨大な組織の中で、彼らの運命がどのように交差していくのか、相関図を思い浮かべながらご覧ください。

役名	キャスト	役柄
イ・スヨン	イ・ジェフン	旅客サービスチーム所属。名門大学出身の秀才だが、ある秘密を抱え、人と距離を置いている。
ハン・ヨルム	チェ・スビン	旅客サービスチーム所属。情熱はあるが不器用で、トラブルの絶えない1年目の職員。
ソ・イヌ	イ・ドンゴン	運営企画チーム長。スヨンとは過去に因縁があり、彼の動向を常に気にしている。
ヤン・ソグン	キム・ジス	旅客サービスチーム長。スヨンの秘密を知り、彼を気にかける上司。
オ・デギ	キム・ギョンナム	保安チーム所属。実直な性格で、同僚のヨンジュに想いを寄せている。
ナ・ヨンジュ	イ・スギョン	保安チーム所属。元柔道選手のクールな女性。
コ・ウンソプ	ロウン（SF9）	ヨルムの同期。ヨルムに密かな好意を抱いている。

「輝く星のターミナル」あらすじ完全版（ネタバレあり）

ここからは、物語の始まりから衝撃の最終回まで、各話の重要なポイントを織り交ぜながら、あらすじを詳しくご紹介します。

序盤：出会いと再会、そして秘密の幕開け

憧れの仁川空港公社に入社したものの、失敗ばかりで「人間爆弾」と呼ばれるハン・ヨルム。ついには旅客サービスチームへの異動を命じられます。心機一転を誓う彼女の指導員となったのは、入社わずか4ヶ月にもかかわらず、冷静沈着でミスのない仕事ぶりのエリート、イ・スヨンでした。

当初、無愛想で人との関わりを徹底的に避けるスヨンに反感を抱くヨルム。しかし、理不尽な乗客に絡まれたところを助けられたことをきっかけに、1年前の出来事を思い出します。それは、入社面接に向かう途中で交通事故に遭いかけた自分を、奇跡的な力で救ってくれたのがスヨンだったという事実でした。

ヨルムは次第にスヨンに興味を抱き、彼の謎めいた部分に惹かれていきます。一方のスヨンもまた、猪突猛進ながらも純粋な心を持つヨルムのことが気になり始めます。しかし、彼には誰にも言えない重大な秘密がありました。それは、彼の右腕と右足に隠された、驚くべき力の源泉だったのです。

中盤：深まる愛と、迫りくる過去の影

数々のトラブルを共に乗り越える中で、スヨンとヨルムの距離は急速に縮まっていきます。スヨンは、高校時代に事故で右腕と右足の機能を失い、一時は人生に絶望していた過去をヨルムに打ち明けます。そして、現在の彼を支えているのが、ミスター・チャンという謎の人物が開発した特殊なウェアラブル（補装具）であることも。

このウェアラブルは、スヨンに常人離れした力を与える一方で、彼の身体に大きな負担をかけていました。特に、ヨルムが近くにいると磁気異常が発生し、制御不能に陥る危険性があったのです。愛するがゆえに、彼女を遠ざけようとするスヨン。しかし、ヨルムは彼のすべてを受け入れる覚悟を決め、二人は恋人として歩み始めます。

そんな二人の前に、スヨンの過去を知る義兄、ソ・イヌが現れます。運営企画チーム長として空港の民営化を推し進める彼は、スヨンのウェアラブルの存在を危険視し、その秘密を暴こうと画策。さらに、スヨンを事故に追いやった過去の罪悪感から、歪んだ形で彼を守ろうとします。イヌの暗躍により、スヨンの秘密は少しずつ周囲に知れ渡り、彼は窮地に立たされていくのでした。

最終回：愛の決断と、星が導く再会

物語は、衝撃的なクライマックスへと向かいます。スヨンのウェアラブルは限界を迎え、彼の生命を脅かし始めます。このままでは、身体組織が壊死してしまう。唯一の治療法は、ウェアラブルを強制的に停止させること。しかしそれは、スヨンが再び歩くことも、腕を動かすこともできなくなることを意味していました。

スヨンは、ヨルムに迷惑をかけたくない一心で、自ら身を引くことを決意し、退職願を提出します。しかし、ヨルムの愛は揺るぎませんでした。

「ただ私のそばにいてくれない？私があなたの手足になるから」

彼女は涙ながらに訴え、彼のいない人生は考えられないと伝えます。そして、スヨンの命を救うため、ミスター・チャンから託されていた緊急停止装置のスイッチを、自らの手で押すという、あまりにも辛い決断を下すのです。

「生きて。辛いだろうけど私のために生きて」

ヨルムのキスと共に、スヨンのウェアラブルは機能を停止。彼の意識は遠のいていきました。

そして、1年後。

空港では、ヨルムが以前と変わらず懸命に働いていました。スヨンが去ってから、季節は一巡りしました。そんなある日、空港内で折れ曲がったポールが発見されます。それは、常人には不可能なこと。胸騒ぎを覚えたヨルムが走り出した先にいたのは、しっかりと自分の足で立つ、スヨンの後ろ姿でした。

ヨルムは彼に駆け寄り、力強く抱きしめます。スヨンがどのようにして回復したのか、その詳細は描かれません。ただ、彼が戻ってきたという事実だけが、輝く星のように示されるのです。

「今日も多くの星々が過ぎゆくこの場所。“キツネ嫁星”に彼が帰ってきた。」

ヨルムのモノローグと共に、物語は静かに幕を閉じます。

物語の核心に迫る！3つの謎を徹底解明

「輝く星のターミナル」には、物語をより深く味わうための重要な謎が隠されています。ここでは、特に重要な3つのポイントを掘り下げて解説します。

1. イ・スヨンの「右腕の秘密」とは？

物語の最大の謎であるスヨンの右腕の秘密。その核心は「ウェアラブル」と呼ばれる特殊な補装具にあります。

• 事故と障害: スヨンは高校時代、義兄イヌとの確執から起きた事故で、右腕と右足の機能を完全に失うという重い障害を負いました。
• ウェアラブルとの出会い: 人生に絶望し、自ら命を絶とうとしたところを、後にヨルムの父であることが判明するハン・ジェヨンに救われます。そして、彼の紹介で出会ったミスター・チャンが開発した、最新技術の粋を集めたウェアラブルを装着することになります。
• 超人的な力: この補装具は、彼の失われた身体機能を取り戻すだけでなく、金属製のポールを曲げたり、車を止めたりするほどの超人的な怪力を与えました。しかし、それは彼の身体に深刻な副作用をもたらす、諸刃の剣でもあったのです。

この「普通ではない身体」は、スヨンが他人と深く関わることを恐れる原因となり、彼の孤独を象徴するものでした。しかし、ヨルムと出会い、彼女がその秘密ごと彼を受け入れたことで、彼は初めて本当の意味で他者と繋がることができたのです。

2. ハン・ヨルムの父とスヨンの意外な繋がり

一見、何の接点もないように思われたスヨンとヨルムの父、ハン・ジェヨン。しかし、彼らの間には運命的な繋がりがありました。

• 命の恩人: 前述の通り、事故後にスヨンが自暴自棄になっていた時、彼の命を救ったのがヨルムの父でした。
• 「キツネ嫁星」: ヨルムの父が営んでいた店の名前が「キツネ嫁星」。ここは、スヨンがウェアラブルの開発者ミスター・チャンと出会った場所であり、偶然にも幼いヨルムとスヨンが初めて顔を合わせていた場所でもありました。

ヨルムの父は、物語の重要な局面でスヨンを導く、まさにキーパーソンと言える存在です。彼が繋いだ縁が、スヨンとヨルムという二つの星を引き合わせ、新たな物語を紡ぎ出すきっかけとなったのです。

3. 原題「キツネ嫁星」に込められた意味

本作の韓国での原題は「여우각시별（ヨウガクシビョル）」、直訳すると「キツネ嫁星」です。この詩的なタイトルには、二重、三重の意味が込められています。

• 仁川空港の形: 仁川国際空港第2ターミナルの外観が、狐の顔に似ていることから着想を得ています。
• 伝説とのリンク: 韓国には「キツネ嫁に行く日（天気の良い日に降る雨）」という言葉があり、神秘的な出会いや別れを象徴します。ドラマの中では、「キツネ嫁は星たちが立ち寄る場所で愛する人を待っていた」という創作の物語が語られ、それが多くの人々が行き交う空港のイメージと重ね合わされています。
• ヨルムのメタファー: アメリカへ旅立ったスヨンを待ち続けるヨルムの姿が、伝説の「キツネ嫁」そのものであると解釈できます。

「輝く星のターミナル」という邦題も素敵ですが、原題である「キツネ嫁星」の意味を知ることで、この物語が持つファンタジックで切ない世界観をより深く感じることができます。

なぜ最終回で顔が映らない？演出に隠された意図を考察

最終回のラストシーンで、1年ぶりに再会したスヨンの顔がはっきりと映し出されなかったことは、多くの視聴者の心に強い印象と、そして少しの謎を残しました。この演出には、どのような意図が隠されていたのでしょうか。公式な見解はありませんが、以下のような考察が可能です。

考察のポイント	解説
1. “過ぎ去る人”の象徴	スヨンは自らを「君にとって過ぎゆく人」と表現しました。顔をあえて見せないことで、彼はヨルムの美しい記憶の中の存在、永遠に輝く“星”として昇華された、という詩的な表現と捉えられます。
2. ヨルム視点の強調	物語の最後は、スヨンを待ち続けたヨルムの視点で描かれます。視聴者はヨルムと一体となり、彼の帰還を実感します。顔が映らないことで、再会の喜びや安堵といったヨルムの感情に、より深く没入できる効果があります。
3. “開かれた結末”の提示	彼が完全に回復したのか、それともまだ治療の途中なのか。あるいは、これはヨルムが見た幻なのか。その答えを明確にせず、視聴者一人ひとりの想像に委ねる“開かれた結末”の手法です。これにより、物語は放送が終わった後も、私たちの心の中で生き続けるのです。

スケジュールの都合といった現実的な理由も考えられなくはありませんが、このドラマが持つテーマ性を考えると、上記のような詩的で計算された演出であった可能性が高いでしょう。見せないことで、かえって深い余韻と感動を生み出す、非常に優れた演出だったと言えます。

まとめ：あなたの心に残る“輝く星”は何ですか？