【ネタバレ注意】すべての恋が終わるとしても、その結末は？- ネタバレ徹底解説

ドラマ「すべての恋が終わるとしても」基本情報

まずは、物語の世界をより深く理解するために、ドラマの基本的な情報を確認しておきましょう。

放送情報

• 放送局: テレビ朝日系列
• 制作: 朝日放送テレビ
• 放送枠: 日曜よる10時15分～11時09分
• 放送期間: 2025年10月12日～

キャスト

この物語を彩る、魅力的な登場人物とキャスト陣をご紹介します。

役名	俳優名
羽沢 由宇	葵わかな
大崎 真央	神尾楓珠
西 颯	藤原丈一郎（なにわ男子）
大崎 莉津	本田望結
野北 駿太郎	白洲迅
宮内 郁子	市川由衣
大崎 蒼（33年前）	山下幸輝
大崎 沙知（33年前）	大塚萌香
渡辺 里香	三戸なつめ
戸田 由紀恵	久保田磨希
大崎 蒼	飯田基祐
大崎 沙知	西田尚美

主演の葵わかなさんと神尾楓珠さんをはじめ、なにわ男子の藤原丈一郎さん、本田望結さん、白洲迅さん、市川由衣さんといった実力派俳優陣が脇を固め、それぞれの複雑な恋愛模様を繊細に演じます。特に、葵わかなさんの透明感あふれる演技は、主人公・由宇のひたむきさや内面の強さを見事に表現しており、多くの共感を呼んでいます。一方、神尾楓珠さんは、病という重荷を背負いながらも愛する人を想い続ける真央の葛藤を、その憂いを帯びた表情と繊細な演技で体現し、物語に深い奥行きを与えています。

スタッフ

この感動的な物語を支えるスタッフ陣です。

• 原作: 冬野夜空『すべての恋が終わるとしても』（スターツ出版）
• 脚本: 三浦希紗
• 監督: 松本花奈、今和紀
• 音楽: 岩本裕司
• 主題歌: BoA & 東方神起「あなたをかぞえて」（avex trax）
• オープニング曲: harha「素描」
• チーフプロデューサー: 辻知奈美
• プロデューサー: 小森千裕、細野夏希、矢内達也（ABCリブラ）、川西琢（ABCリブラ）
• 制作協力: ABCリブラ
• 制作著作: 朝日放送テレビ

原作の持つ儚くも美しい世界観を、経験豊富なスタッフ陣が丁寧に映像化しています。

物語の核心に迫る：あらすじと重要な謎（ネタバレあり）

物語は、主人公・羽沢由宇と大崎真央の恋の軌跡を中心に、彼らを取り巻く人々の恋愛模様を交えながら展開します。しかし、その美しいラブストーリーの裏には、切ない秘密が隠されています。

すべての恋が終わるとしても あらすじ

高校の卒業式に恋人となった由宇と真央。しかし、由宇の神戸の美大への進学により、遠距離恋愛が始まります。順調に愛を育んでいた二人ですが、3年後、真央は突然電話で別れを告げます。理由もわからず深く傷つく由宇。それから3年の月日が流れ、東京のショッピングモール「ソラリス」で働く由宇は、仕事の依頼先でフリーのイラストレーターとなった真央と偶然再会します。しかし、真央は冷たい態度を崩しません。仕事を通して再び距離を縮めようとする由宇ですが、真央の態度の裏には、3年前に彼を襲った過酷な運命が隠されていました。

真央を襲った病気の正体

物語の核心となるのが、真央が抱える病気です。3年前、由宇に別れを告げた直後、真央は大腸がんと診断されていました。由宇が自分のために夢を諦めてしまうことを恐れた真央は、病気のことを隠し、「好きじゃなくなった」と嘘をついて彼女の前から姿を消したのです。

物語の鍵を握る「あと2年」という言葉の意味

再会後、真央が手帳を見ながら「あと2年」と呟くシーンがあります。この言葉は、物語の重要な伏線となっています。医師から「5年間再発しなければ、ほぼ完治と言える」と告げられていた真央。3年前に発症した彼にとって、「あと2年」は完治までの希望の期間を意味していました。しかし、その願いも虚しく、彼の病は再発し、肝臓への転移が判明。余命3ヶ月という残酷な宣告が下されてしまうのです。

各話のあらすじを徹底解説（ネタバレあり）

ここでは、各話のストーリーをさらに詳しく、ネタバレを含んで解説していきます。

第1話「この恋だけは、終わらないと思ってた」

高校の卒業式、由宇と真央は恋人同士に。しかし、神戸と東京での遠距離恋愛がスタートします。2ヶ月に一度の再会を重ね、愛を育む二人。しかし3年後、就職活動を控えた由宇が真央のそばにいるために夢を諦めようとしていることを知った真央は、彼女の未来を想い、電話で一方的に別れを告げます。この時、真央は自身の体に起きた異変にはまだ気づいていませんでした。この第1話では、二人の出会いから別れまでがスピーディーに描かれ、その後の切ない展開を予感させます。特に、真央が校舎の壁に描いた絵を笑顔で洗い流すシーンは、彼の自由な魂と、由宇が一瞬で心を奪われる様子を象徴的に描いており、多くの視聴者の心に残りました。

第2話「友達になろ、なれると思う」

別れから3年。東京に戻り「ソラリス」で働く由宇は、仕事で真央と再会します。冷たい態度をとる真央に戸惑いながらも、由宇は「友達になろう」と提案。真央もそれを受け入れますが、彼の心の中には由宇への未練と、病という大きな秘密が渦巻いていました。そして、彼は手帳に記した「あと2年」という言葉を見つめるのでした。この回から、由宇の上司である野北駿太郎が登場し、由宇、真央との三角関係を予感させます。由宇の誕生日を偶然知った野北が、彼女に興味を抱き始める様子も描かれ、物語に新たな展開が加わります。

第3話「こんな恋、1秒でも早く終わらせてくれ」

由宇と真央の関係と並行して、由宇の上司・野北と、彼が想いを寄せる自由奔放な女性・郁子の3年前からの曖昧な関係が描かれます。一方、真央は由宇への想いを断ち切れず、飲み会の帰りにキスをしてしまいます。この突然のキスは、由宇を混乱させると同時に、真央の中にまだ燻る愛情の炎を視聴者に強く印象付けました。その頃、真央の妹・莉津が消化器内科へ入っていく姿を、彼女に想いを寄せる幼馴染の颯が目撃。真央の病の影が、周囲にも忍び寄り始めます。この回で、真央が大腸がんであることが示唆され、物語は一気にシリアスな局面へと突入します。

第4話「友達と恋人の境界線」

3年前に大腸がんを発症していた真央の秘密が明かされます。「5年間の再発がなければ完治」という希望を胸に、彼は家族以外に病を隠し続けていました。しかし、莉津を心配する颯に、真央はついに病のことを告白。颯と莉津は、由宇に真実を伝えるべきだと真央の背中を押します。この回では、莉津が兄の病を知りながら、颯への想いとの間で苦しむ姿が描かれ、本田望結さんの切ない演技が光ります。その一方で、颯は莉津への長年の想いを告白。しかしその直後、真央が倒れたという知らせが入り、二人の恋にも暗い影を落とします。

第5話「二度と、好きなんて言えない」

真央が倒れた後、由宇は偶然彼の診察券を見つけ、病院へと向かいます。そこで、3年前に別れを告げられた本当の理由が、彼の病にあったことを知ります。さらに、真央の両親が「余命3ヶ月」と話しているのを耳にしてしまい、受け入れがたい現実に打ちのめされます。真央の病は、肝臓に転移し、ステージ4まで進行していたのです。この回は、物語の大きな転換点となります。由宇が真実を知るシーンは、葵わかなさんの迫真の演技も相まって、多くの視聴者の涙を誘いました。愛する人のために嘘をつき続けた真央と、何も知らずに傷ついていた由宇。二人のすれ違いが、あまりにも切なく描かれます。

第6話「理想の恋人」

余命宣告を受けた真央。父・蒼は、自身の過去の恋愛と記憶喪失の経験を語り、後悔しないように由宇へ想いを伝えるよう諭します。父の言葉に後押しされ、そして由宇の献身的なサポートを受け、真央は再び由宇と向き合うことを決意。ついに二人は互いの想いを確かめ合い、限られた時間の中で再び恋人として過ごすことを選びます。この回では、真央の両親である蒼と沙知の若き日の恋物語も描かれ、世代を超えた愛の物語が感動を呼びます。33年前の蒼を山下幸輝さん、沙知を大塚萌香さんが演じ、現代の二人との対比が物語に深みを与えています。過去と現在が交錯し、愛の普遍性が描かれる美しいエピソードです。

第7話以降の展開予測

第7話の予告では、残された時間を共に生きることを決めた由宇と真央の姿が描かれています。真央は自身の「終活」として、野北から依頼されたイラストコラムの仕事を引き受けます。自らの人生と向き合う真央の姿は、由宇だけでなく、颯や莉津といった周囲の人々の人生にも影響を与えていきます。クリスマス、年越し、初詣と、一つ一つのイベントを大切に過ごす二人。しかし、時間は刻一刻と過ぎていきます。物語は、真央の死という避けられない結末に向かっていくのか、それとも奇跡が起きるのか。最後まで目が離せない展開が続くでしょう。

登場人物とキャストの魅力

物語を深く、そして切なく彩る登場人物たちと、彼らを演じるキャストの魅力に迫ります。

主要人物

• 羽沢 由宇（はざわ ゆう） / 演：葵わかな
  本作の主人公。明るくひたむきな性格で、真央を一途に想い続けます。真央の病を知ってからも、彼を支え、共に生きる道を選びます。葵わかなさんの透明感あふれる演技が、由宇の健気さを際立たせています。
• 大崎 真央（おおさき まお） / 演：神尾楓珠
  もう一人の主人公。才能あふれるイラストレーター。由宇を深く愛するがゆえに、病を隠して別れを選びます。余命宣告を受けてからは、残された時間で自分にできることを模索します。神尾楓珠さんの繊細な表情の演技が、真央の心の葛藤を表現しています。

周辺の人物たち

• 西 颯（にし はやて） / 演：藤原丈一郎（なにわ男子）
  真央の親友で、莉津の幼馴染。情に厚く、友人思い。莉津への長年の想いを胸に秘めています。真央の病を知り、彼と由宇の関係を誰よりも心配します。
• 大崎 莉津（おおさき りつ） / 演：本田望結
  真央の妹。兄の病を知り、一人で抱え込もうとします。幼い頃から颯に片思いをしていますが、素直になれずにいます。
• 野北 駿太郎（のきた しゅんたろう） / 演：白洲迅
  由宇の上司。仕事ができて人望も厚いですが、恋愛には不器用。由宇に惹かれていきますが、彼女の真央への想いを知り、二人を温かく見守るようになります。
• 宮内 郁子（みやうち いくこ） / 演：市川由衣
  野北が想いを寄せる、自由奔放なショップバイヤー。特定の関係に縛られることを嫌い、野北を翻弄します。

原作小説「すべての恋が終わるとしても」

このドラマの原作は、冬野夜空さんによる同名の小説シリーズです。原作は、著者が自身のSNSに投稿していた140字の超短編小説を書籍化したもので、「30秒で泣ける」とSNSを中心に大きな話題を呼びました。

原作シリーズ

原作は以下の3作からなるシリーズで、それぞれ異なる恋の側面を描いています。

1. 『すべての恋が終わるとしても―140字の恋の話―』: 恋の始まりと終わりをテーマにした物語。
2. 『すべての恋が終わるとしても―140字のさよならの話―』: 別れと失恋からの再生を描く物語。
3. 『すべての恋が終わるとしても―140字の忘れられない恋―』: 記憶に刻まれる永遠の恋をテーマにした物語。

ドラマは、これらのエピソードの中から8つを抽出し、再構成して一つの物語として描いています。原作の持つ、短くも心に深く刺さる言葉の世界観が、ドラマの随所に活かされています。原作ファンからは、140字という短い文章から、これほど豊かな物語が生まれることに驚きと感動の声が上がっています。一方で、ドラマオリジナルの展開やキャラクターの深掘りもあり、原作を知っている人も知らない人も楽しめる内容となっています。

漫画版「すべての恋が終わるとしても」

ドラマ化に先駆け、原作小説は胡月（こづき）さんの作画によって漫画化もされています。漫画版は、原作の雰囲気を大切にしながら、視覚的に物語の世界を表現しており、小説とはまた違った魅力があります。恋の始まりと終わりを描いた13編の超短編コミックとしてまとめられており、原作の140字小説も収録されています。

心を揺さぶる主題歌と音楽

物語をさらに感動的に演出するのが、豪華アーティストによる主題歌とオープニング曲です。

主題歌：BoA & 東方神起「あなたをかぞえて」

主題歌は、BoAさんと東方神起さんという、アジアを代表するアーティストによる初のコラボレーション楽曲「あなたをかぞえて」です。作詞作曲はシンガーソングライターの上野大樹さんが担当。切ないメロディと歌詞が、由宇と真央の恋模様と重なり、涙を誘います。

オープニング曲：harha「素描」

オープニングを飾るのは、注目の音楽ユニット・harha（ハルハ）による書き下ろし楽曲「素描」です。物語の始まりを予感させる、透明感のあるサウンドが印象的です。

ドラマ「すべての恋が終わるとしても」の配信情報

「もう一度見たい」「見逃してしまった」という方のために、配信情報をまとめました。

• TVer: 放送終了後、最新話が無料で配信されます。見逃してしまった回も安心です。
• Amazon Prime Video, U-NEXT, DMM TV: これらの動画配信サービスでは、第1話から最新話まで、全話を見放題で視聴することができます。

また、TVerでは、東方神起のチャンミンさんが犬の声で出演するスピンオフドラマも限定配信されており、本編とは違った楽しみ方ができます。

まとめ

ドラマ「すべての恋が終わるとしても」は、単なる恋愛ドラマではありません。限りある命の中で、愛する人とどう向き合い、どう生きていくのかを問いかける、深く、そして切ない物語です。主人公・真央の病気という過酷な運命、そして彼を支える由宇のひたむきな愛。二人の恋の行方は、多くの人の心に忘れられない感動を刻むことでしょう。

この記事では、あらすじ、キャスト、原作、主題歌、配信情報など、物語を多角的に楽しむための情報をお届けしました。視聴者からは、「毎週涙が止まらない」「登場人物全員が愛おしい」「自分の恋愛と重ねて見てしまう」といった感想が数多く寄せられています。切ないだけでなく、生きること、愛することの尊さを教えてくれるこの物語。ぜひ、ドラマ本編と合わせて、この切なくも美しい愛の物語を最後まで見届けてください。

登場人物たちの交差する想い：それぞれの恋の行方

由宇と真央の物語と並行して、彼らを取り巻く人物たちの恋模様もまた、この物語の大きな魅力です。それぞれの想いが交差し、物語に深みを与えています。

西颯と大崎莉津：幼馴染のじれったい恋

真央の親友である颯と、真央の妹である莉津。二人は幼い頃から兄妹のように育った幼馴染です。莉津は小学生の頃から颯に想いを寄せていますが、兄の病気のことを知ってからは、颯を遠ざけようとします。一方の颯も、莉津が初恋の相手でありながら、なかなかその想いを伝えられずにいました。真央の病という過酷な現実を前に、二人は互いを支え合い、少しずつ距離を縮めていきます。兄を想うがゆえに素直になれない莉津と、そんな彼女を優しく見守る颯。この二人のじれったくも純粋な恋の行方は、多くの人が応援したくなる要素の一つです。

野北駿太郎と宮内郁子：大人の複雑な恋愛模様

由宇の上司である野北と、彼が3年間想い続ける郁子の関係は、由宇と真央の純粋な恋とは対照的に、大人の複雑さを描いています。仕事もでき、人望も厚い野北ですが、郁子の前では翻弄されるばかり。郁子は「自分の好きなことをして生きる」をモットーに、特定の関係に縛られることを嫌います。野北の好意に気づきながらも、付かず離れずの態度をとり続けます。そんな中、野北は部下である由宇のひたむきさに惹かれていきます。しかし、それは郁子との不安定な関係からの逃避ではないのか。野北自身も自問自答を繰り返します。この二人の関係は、「好き」だけではうまくいかない大人の恋愛の難しさを描き出しています。

視聴者の声：SNSでの反響と考察

放送開始以来、SNSでは「#すべ恋」のハッシュタグとともに、多くの感想や考察が投稿され、大きな盛り上がりを見せています。

感動と共感の声

最も多く見られるのは、やはり由宇と真央の切ない恋に対する感動の声です。「毎週涙なしでは見られない」「二人の幸せを願わずにはいられない」といった投稿が溢れています。特に、真央が病を隠して別れを選んだ理由が明かされた第5話や、再び二人が結ばれる第6話は、大きな反響を呼びました。また、登場人物たちの心情に共感する声も多く、「由宇の気持ちが痛いほどわかる」「颯の優しさに泣ける」など、それぞれのキャラクターに感情移入しながら物語を楽しんでいる様子がうかがえます。

結末への考察

物語が終盤に近づくにつれて、その結末についての考察も活発になっています。「原作通りなら悲しい結末だけど、ドラマでは奇跡が起きてほしい」「真央には生きていてほしい」といったハッピーエンドを望む声が多数を占める一方で、「限りある時間だからこそ美しい、というテーマを描くのでは」といった、より現実的な結末を予想する声も見られます。また、真央が描くイラストコラムが、彼の死後も由宇や残された人々の心を支え続けるのではないか、といった伏線についての考察も行われています。

視聴率について

本作は、その感動的な内容で多くの固定ファンを獲得している一方で、視聴率の面では苦戦を強いられているという報道も見られます。しかし、TVerなどの見逃し配信では常に上位にランクインしており、リアルタイム視聴だけでなく、配信でじっくりと物語を味わう視聴スタイルが定着していることがわかります。数字だけでは測れない、人々の心に深く刻まれる作品であることの証と言えるでしょう。