ポケモンFRLG Switch版|現代プレイヤーが驚く第三世代の仕様と楽しみ方

2026年2月27日、ポケモン30周年を記念してNintendo Switchに配信されたポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン(FRLG)。GBA版の忠実移植ということで、2004年当時の第三世代の仕様がそのまま残っています。

スカーレット・バイオレット(SV)やアルセウスから入った現代プレイヤーにとって、このゲームは驚きの連続です。Xでは配信直後から戸惑いの声と懐かしさの声が入り混じり、大きな盛り上がりを見せています。

この記事では、現代のポケモンとFRLGで何が違うのか、なぜそうなっているのか、そしてどう楽しめばいいのかをまとめました。

目次

Switch版FRLGは「あの頃のまま」— 現代との違いを知ろう

Switch版FRLGは、リメイクではなく GBA版の忠実移植 です。グラフィック、システム、バトル仕様のすべてが2004年当時のまま。SVやダイパリメイクの感覚でプレイすると、あらゆる場面で違いに気づくことになります。

特に大きな違いを先にまとめると、こうなります。

  • 物理技・特殊技の分類が、技ごとではなく タイプごとに固定
  • フェアリータイプが存在しない
  • がくしゅうそうちはパーティ全体ではなく 1匹だけ
  • わざマシンは使い捨て(1回使ったら消える)
  • 毒状態で歩くとHPが減り続けて 瀕死になる
  • ひでんマシンを覚えたポケモンを手持ちに入れる必要がある
  • 伝説ポケモンを倒したら復活しない

ひとつひとつ見ていきましょう。

最大の衝撃:物理/特殊がタイプで決まる世界

現代プレイヤーが最も戸惑うのがこの仕様です。Xでも仕様関連の投稿の半数以上がこの話題に集中しています。

SVでは、たとえば「かえんほうしゃ」は特殊技、「フレアドライブ」は物理技というように、技ごとに物理か特殊かが決まっています。しかし第三世代では違います。 タイプそのもので一律に決まる のです。

物理タイプ(こうげき・ぼうぎょで計算)

ノーマル、かくとう、どく、じめん、いわ、むし、ひこう、ゴースト、はがね

特殊タイプ(とくこう・とくぼうで計算)

ほのお、みず、くさ、でんき、こおり、エスパー、ドラゴン、あく

この仕様のせいで、現代では強力なポケモンがFRLGでは思うように活躍できないケースがあります。

タイプ固定で損するポケモン

ゲンガー はとくこう130と非常に高いのですが、ゴーストタイプは物理扱い。シャドーボールがこうげき65で計算されるため、一致タイプのゴースト技がまったく火力になりません。FRLGでは10まんボルトやサイコキネシスなど、特殊タイプの技で戦うのが基本です。

ギャラドス はこうげき125の物理アタッカーですが、みず技もひこう技も特殊扱い。とくこう60で計算されるため、一致技のダメージが驚くほど低くなります。Xでも配信直後から「ギャラが活かし辛い」という声が上がっていました。りゅうのまいからのじしんなど、物理タイプの技で運用するのがコツです。

ニューラ はあく・こおりの両タイプが特殊扱い。こうげき95に対してとくこうがわずか35しかなく、一致技がほぼ機能しません。第四世代で物理/特殊が技ごとに分離されるまで、もっとも割を食ったポケモンのひとりです。

タイプ固定で得するポケモン

逆に、タイプと種族値がかみ合っているポケモンは強力です。 フーディン はエスパー=特殊でとくこう135が完全に活き、サイドン はじめん・いわ=両方物理でこうげき130がフル活用できます。 カイリキー もかくとう=物理でこうげき130と相性抜群です。

FRLGでのチーム構築のコツ

この仕様を踏まえると、パーティ構築で意識すべきポイントが見えてきます。

とくこうが高いポケモンには、ほのお・みず・くさ・でんき・こおり・エスパーなどの特殊タイプの技を覚えさせる。こうげきが高いポケモンには、じめん・いわ・かくとう・ノーマルなどの物理タイプの技を中心に据える。SVの感覚で「一致タイプの技をメインに」と考えると罠にはまることがあるので、まずそのポケモンのこうげきととくこうのどちらが高いかを確認する癖をつけましょう。

なぜこんな仕様だったのか

この分類は初代の赤・緑(1996年)から続くもので、第三世代まで約10年間変わりませんでした。初代のゲームボーイはROM容量がわずか128KB。技ごとに物理/特殊のフラグを持たせるよりも、タイプで一括管理する方がデータ効率がよかったと考えられています。

ちなみに初代では「とくしゅ」という1つのステータスが攻撃と防御の両方を兼ねていました。第二世代(金・銀)で「とくこう」と「とくぼう」に分離されましたが、タイプ固定の分類ルール自体はそのまま。第三世代のGBAでは容量に余裕があったものの、既存の仕組みとの互換性もあり引き継がれました。

2006年の第四世代(ダイヤモンド・パール)でようやく技ごとの分類に変更され、ゲンガーやギャラドスをはじめ多くのポケモンの使い勝手が劇的に変わりました。ポケモンの歴史の中でも屈指の大改革といわれています。

フェアリータイプは存在しない — ドラゴンの天敵不在

第三世代にフェアリータイプはありません。2013年の第六世代(X・Y)で追加されたタイプなので、当然FRLGには存在しないのです。

これが意味するのは、まずピクシーやプリン系、トゲピー系がすべて ノーマルタイプ扱い だということ。マリルリもみず・ノーマルではなく、みず単タイプです。

そしてもうひとつ大きいのが、 ドラゴンタイプの天敵がいない こと。現代ではフェアリー技で簡単に倒せるカイリューも、FRLGではこおり技で対抗するしかありません。四天王のワタルが強敵として立ちはだかる理由がここにあります。こおり技を覚えられるポケモン(ラプラス、ルージュラなど)を手持ちに入れておくと、ワタル戦がぐっと楽になります。

また、どくタイプがフェアリーに抜群を取れるという現代の相性も当然ありません。どくタイプは第三世代では攻撃面でやや不遇なタイプでした。

がくしゅうそうちは1匹だけ&その他の仕様差

がくしゅうそうちは「もちもの」

SVではパーティ全員に自動で経験値が入りますが、FRLGのがくしゅうそうちは特定の1匹に持たせる「もちもの」です。戦闘で得た経験値の50%が戦闘参加ポケモンに、残り50%ががくしゅうそうち保持ポケモンに分配されます。

入手条件はポケモンを 50匹以上捕まえる こと(見た数ではなく捕獲数)。セキチクシティ東の15番道路ゲート2Fでオーキド博士の助手からもらえます。

ちなみにがくしゅうそうちの仕様は世代ごとにまったく違います。初代ではバッグに入れるだけで常時発動、第三世代では1匹に持たせる形式、そして第六世代以降はパーティ全体に効果が及ぶキーアイテムへ。ゲームデザインの変遷がよくわかるアイテムです。

毒で歩くと瀕死になる

現代ではHP1で毒が治りますが、FRLGでは容赦なくHPが0になります。5歩ごとにHP1ずつ減少し、そのまま瀕死に。手持ち全員が倒れると目の前が真っ暗になるので、どくけしは多めに持っておきましょう。

わざマシンは使い捨て

10まんボルトもじしんもれいとうビームも、1回使ったら消えます。「誰に覚えさせるか」の選択が非常に重い。これは第五世代(ブラック・ホワイト)で無制限使用になるまで続いた仕様です。

ひでんマシンは忘れられない

いあいぎり、なみのり、かいりき、フラッシュなどのひでん技は、覚えさせると通常の方法では忘れさせることができません。フチシティの忘れオヤジに頼む必要があります。冒険の進行にひでん技が必須なので、いわゆる「ひでん要員」をパーティに入れる必要も出てきます。

その他の主な違い

伝説ポケモンを倒すか逃げると復活しないため、厳選は事前セーブが必須です。個体値ジャッジ機能もありません。ニックネームは日本語版で5文字まで。シンボルエンカウントではなく草むらのランダムエンカウント。昼夜の概念がないため、エーフィとブラッキーはFRLG内では進化できません。

努力値の仕様も現代と異なり、1ステータスの上限が255(現代は252)で、ゲーム内で確認する手段がありません。ただしポケルスは存在します。FRLGでは内部時計がないため感染が治らず他のポケモンにも広がらないという特殊な挙動ですが、努力値2倍の効果はしっかり発揮されます。

「不便さ」こそが第三世代の味わい — 楽しむコツ

ここまで読むと「不便すぎない?」と思うかもしれません。しかしXでの反応を見ると、全体のトーンは 75〜85%がポジティブ 。「不便さが楽しい」「これが本来のポケモン」という声が圧倒的に多いのです。

わざマシンが使い捨てだからこそ、誰に覚えさせるかを真剣に考える。がくしゅうそうちが1匹だけだからこそ、誰を優先して育てるかに戦略性が生まれる。伝説ポケモンが復活しないからこそ、捕獲の瞬間に本物の緊張感がある。

ひでん要員をパーティに入れる煩わしさも、見方を変えればパーティ構成パズルの醍醐味です。なみのり・かいりき・そらをとぶ・フラッシュをどう割り振るか、戦力を落とさずにフィールドを移動できる構成を考えるのは、現代のポケモンにはない頭の使い方です。

現代のポケモンが「遊びやすさ」を追求してきた結果として効率化された部分に、第三世代ではまだ手触りのある不便さが残っています。それは選択の重みであり、一匹一匹への愛着の源でもあります。

効率よりも体験を楽しむつもりでプレイするのが、FRLGを最大限に味わうコツです。物理/特殊のタイプ固定も、慣れてくるとパズルを解くような面白さがありますよ。

Switch版ならではの神調整ポイント

忠実移植とはいえ、Switch版には嬉しい変更点もあります。

最大の目玉は オーロラチケットとしんぴのチケットの自動入手 。GBA版では期間限定のイベント配布でしか手に入らなかったこれらのチケットが、Switch版では殿堂入り後に自動でバッグに追加されます。これにより、デオキシス(たんじょうのしま)、ルギアとホウオウ(へそのいわ)が全プレイヤーに開放されました。Xでも「激アツ」「神調整」と絶賛の声が溢れています。

通信はローカル無線で可能。Nintendo Switch Online加入は不要ですが、オンライン通信には対応していません。2台のSwitchとそれぞれのソフトが必要です。

Pokémon HOMEとの連携も今後対応予定と発表されています。ただしFRLGからHOMEへの一方通行で、一度送ったポケモンは戻せません。対応時期は現時点では未定です。

画面はGBAの3:2比率がそのまま維持されており、Switchの16:9画面では左右に黒帯が表示されます。ソフトリセットはA+B+X+Y同時押しで可能ですが、誤って押すとデータが消えるリスクがあるので注意してください。

20年前のゲームが、現代のハードで、当時手に入らなかった伝説ポケモンまで含めて遊べる。2,000円という価格も含めて、ポケモン30周年にふさわしいプレゼントではないでしょうか。

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橙咲 華のアバター 橙咲 華 トウサキ ハナ

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