2026年大学受験「荒れ」の真相 共テ物理45.55点「過去最低」の衝撃と3つの構造的要因を徹底解説

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2026年の大学受験が「荒れた」と言われる理由【実態まとめ】

2026年の大学受験は、多くの受験生や保護者から「荒れた」という声が上がっています。実際に、Yahoo!知恵袋に投稿された「今年大学受験荒れてませんか?」という質問は、わずか5日間で13万回以上閲覧されるなど、その関心の高さがうかがえます。一体、何が起きているのでしょうか。ここでは数字とデータで、その実態を掘り下げていきます。

共通テスト2026の科目別平均点【前年比較表】

まず、今年の「荒れ」を象徴するのが、大学入学共通テストの平均点の大きな変動です。大学入試センターが2026年2月5日に発表した最終結果を基に、主要科目の平均点を前年と比較してみましょう。

科目満点2026年2025年前年差評価
国語200116.37126.67-10.30大幅難化
英語R10062.8157.69+5.12易化
英語L10054.6561.31-6.66難化
数学ⅠA10047.2053.51-6.31難化
数学ⅡBC10054.5251.56+2.96やや易化
物理10045.5558.96-13.41過去最低
化学10056.8645.34+11.52大幅易化
生物10055.0152.21+2.80やや易化
情報Ⅰ10056.5969.26-12.67大幅難化

※大学入試センター 2026年2月5日最終集計より作成

6教科総合(1000点満点換算)の平均点で見ると、予備校各社の推計では文系型が前年比で20〜30点前後、理系型が約30点のダウンとされています。特に衝撃的だったのが物理で、平均点45.55点は、前身の大学入試センター試験時代を含めても過去最低の記録です。これは、これまでの最低記録だった1993年の53.84点を8.3点も下回る異例の事態です。

今年の共通テストは、科目による平均点の差が極端に大きく、思考力や計算力を重視する問題が増えたことで、高得点層が激減するという特徴が見られました。なお、得点調整は実施されていません。

私立大学の「厳冬」—MARCH・日東駒専の異常事態

共通テストの難化は、私立大学の入試にも大きな影響を及ぼしました。「MARCH」や「関関同立」といった難関私立大学では、共通テスト利用入試や一般選抜の志願者が軒並み増加(立教大学で前年比+12%、成蹊大学では+38%など)。これは、共通テストで思うように得点できなかった上位層が、滑り止めとして出願を増やした結果と考えられます。これにより、合格のボーダーラインが急騰しました。

「日東駒専」クラスの大学でも志願者が10%以上増加し、厳しい戦いとなっています。特に、問題が比較的易しいものの高得点での争いとなる大学・学部では、一つのミスが合否を分ける状況が生まれ、合格最低点が前年より10点以上も上昇するケースが多数報告されています。

一方で、旧帝大などの国公立難関大学では、前期日程の志願者が前年比98%と微減。共通テストの難化を受けて、より合格可能性の高い中堅国公立大学や私立大学へと志望を変更する「安全志向」が強まったことが背景にあります。

また、多くの私立大学で「正規合格者を絞り込み、補欠合格を多めに出して、後から追加合格で調整する」というパターンが顕著になりました。その結果、高得点を取っていても補欠合格や不合格となる受験生が続出し、MARCHクラスの大学でも3次、4次と追加合格が回るケースが増加しています。

なぜ2026年入試は荒れたのか?3つの構造的要因

では、なぜ2026年の大学入試はこれほどまでに「荒れた」のでしょうか。その背景には、大きく分けて3つの構造的な要因が複雑に絡み合っています。

要因①「新課程2年目の難化」は過去にも繰り返された法則

学習指導要領が改訂された「新課程」の入試では、「初年度は易しめ、2年目に難化する」という傾向が過去にも繰り返されてきました。

課程変更初年度2年目2年目の下落幅
1997年新課程1997年度1998年度理系で大幅下落 ※詳細数値非公開
2006年新課程2006年度2007年度理系型-48点(900点満点)
共通テスト導入2021年度2022年度数ⅠA -19.7点(史上最低級)
2025年新課程2025年度2026年度理系型-30点(1000点満点)

新課程の初年度は、受験生への配慮から平均点が高めに出る傾向があります。しかし、2年目になると、作問側が本来の難易度で出題するようになるため、受験生にとっては「想定外の難化」に感じられるのです。2026年入試では、このパターンが物理、情報Ⅰ、国語で顕著に現れました。特に「情報Ⅰ」は、マーク数が前年の51から60に増えるなど、問題量そのものも増加しています。

要因②「浪人生6,000人増」の衝撃——2浪生は1.45倍に

今年の入試のもう一つの大きな特徴は、浪人生、特に「既卒生」の受験者が大幅に増加したことです。大学入試センターによると、共通テストの既卒受験者数は前年から6,000人以上増加(109.8%)しました。特に、2浪以上の受験生は前年比1.45倍となる3,883人増と急増しています。

この背景には、2025年度入試での安全志向が挙げられます。前年に志望校のランクを下げて「不本意入学」した学生が、再度希望の大学を目指して再挑戦するケースが相次いだのです。首都圏を中心に浪人生が増加したことは、上位大学を目指す受験生にとって、競争が直接的に激化する要因となりました。

要因③「私大定員管理の新局面」——一般枠がさらに縮小

2016年度から段階的に進められてきた、私立大学の「入学定員厳格化」も、今年の「荒れ」に拍車をかけました。この政策は、都市部の大規模大学に学生が集中するのを防ぐ目的で導入され、入学定員を大幅に超えて入学者を受け入れた大学には、補助金を交付しないなどのペナルティが課されるものです。

2026年度入試では、前年に総合型選抜などで早期に合格者を出した大学が、その分、在籍学生数が定員を超過してしまい、一般選抜の合格者枠を絞り込まざるを得ない状況が生まれました。実際に60校以上の大学が定員を減らしています。

さらに、近年は総合型選抜や学校推薦型選抜の枠が拡大しており、多くの私立大学で一般選抜の入学枠は全体の4割未満にまで圧縮されています。この狭き門に、国公立大学との併願者や、共通テストで高得点を取った受験生が殺到するため、合格のボーダーラインが異常に高騰する「玉突き現象」(上位層が滑り止めに流れ込む連鎖)が起きているのです。具体的には、難関大学に不合格だった層がMARCHレベルの大学に流れ込み、そこではじかれた層が日東駒専レベルの大学に出願する、という連鎖が各大学群で発生しています。

過去の「荒れた年」との比較——2026年はどのレベル?

大学入試が「荒れた」と言われたのは、今年が初めてではありません。過去にも、様々な要因で入試が大きく揺れ動いた年がありました。2026年の状況を、過去の「荒れた年」と比較してみましょう。

何が荒れたか主因影響の具体例2026年との類似点
2016私立一般が急難化定員厳格化の開始MARCHボーダー+5〜10点定員管理の強化
2020コロナによる混乱試験延期・方式変更志願者減、追加合格を多用補欠調整の多発
2021共通テスト初年度の大混乱制度変更平均点の変動大、ボーダー乱高下試験制度の変更
2022数学ⅠA平均37.96点の衝撃出題傾向の急変理系ボーダー大幅下落特定科目の極端な難化
2025新課程初年度の「易化」逆荒れ配慮による平均点上昇ボーダー上昇新課程の影響
2026共テ科目格差+私立厳冬2年目難化+定員管理+浪人増物理-13pt、MARCH志願+4-12%

過去の「荒れた年」は、定員厳格化や共通テスト導入といった「制度要因」、コロナ禍のような「外的要因」、特定科目の極端な難化といった「試験要因」など、単一の要因が引き金となるケースが多く見られました。

しかし、2026年の特徴は、「新課程2年目の難化」という試験要因「浪人生の増加」という人的要因、そして「私大定員管理」という制度要因という、性質の異なる3つの要因が同時に発生した「複合型の荒れ」であるという点です。この複数の要因が重なり合ったことが、これまでにない規模での混乱と競争の激化を生み出したと言えるでしょう。

受験生のリアルな声と予備校の分析

今回の入試の厳しさは、SNS上にも数多くの悲鳴として表出しています。また、大手予備校も様々な角度からこの状況を分析しています。

X(旧Twitter)に溢れる悲鳴

X(旧Twitter)では、「#大学受験2026」や「#共テ2026」といったハッシュタグと共に、受験生の悲痛な叫びが数多く投稿されました。

  • 「MARCH全落ちした…」
  • 「共テの物理と情報で完全に壊滅した」
  • 「高得点取れたと思ったのに補欠落ち。意味がわからない」
  • 「上位層の玉突きで、安全校のはずの中堅大学も全滅した」
  • 「2浪生が増えてるって聞いてたけど、ここまで競争が激しいとは思わなかった」
  • 「安全志向で志望校を下げたのに、その下げた先も厳しかった」

これらの声からは、多くの受験生が予想を超える厳しい現実に直面し、混乱している様子が伝わってきます。

予備校はこう見ている

大手予備校も、今回の入試について速報や分析を発表しています。

  • 河合塾は、2月20日に発表した国公立大学の志願状況分析で、「理系の平均点が前年比で-30点前後と大きく下落した。これにより安全志向が強まり、難関国公立の志願者が減少して中堅私立に流入している」と指摘しています。
  • 駿台とベネッセが共同で提供する「データネット」では、共通テストの総合平均点がダウンしたことを確認し、合格のボーダーラインは文系で-2.5%、理系で-3%程度になると予測しています。
  • 東進は、「科目によって難易度の差が大きく出た難化の年」と総括しています。
  • 旺文社は、ウェブサイトで定員を減らした大学のリストや、各大学の志願倍率の速報を公開し、受験生への情報提供を行っています。

各予備校の分析を総合すると、共通テストの科目間での極端な難易度差と、それに伴う受験生の安全志向の強まりが、私立大学の志願者増とボーダーラインの上昇につながった、という見方が大勢を占めているようです。

18歳人口減少時代——「荒れ」は今後どうなるのか

少子化が進む中、「18歳人口が減るのだから、大学入試は楽になるのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、現実はそう単純ではありません。

2026年の18歳人口は、約109.3万人。実は、2024年の約106.2万人を谷として、一時的に回復しています。しかし、長期的に見れば、2027年の108.5万人を皮切りに再び減少に転じ、2035年には97万人台まで落ち込むと予測されています。

受験生の総数が大学の総定員を下回る「大学全入時代」が本格的に到来するのは、2035年頃と見られています。しかし、これはあくまで全体の話です。難関大学や人気のある大学には、浪人生の流入や、より良い環境を求める受験生の安全志向によって、依然として多くの志願者が集まり、高い競争率が維持されると考えられます。一方で、中堅以下の大学では定員割れがさらに拡大し、大学間の二極化がますます加速していくでしょう。

つまり、「人口が減るから楽になる」という単純な図式は、少なくとも上位大学を目指す受験生には当てはまらない、と心得る必要があります。

来年以降の大学受験が「荒れるか」を判断する5つのチェックリスト

今年の受験生が直面したような「荒れた」入試は、来年以降も起こりうるのでしょうか。もちろん、未来を正確に予測することはできません。しかし、いくつかの指標をチェックすることで、その年の入試が「荒れる」可能性が高いかどうかを、ある程度事前に判断することができます。ここでは、毎年使える汎用的なフレームワークとして、5つのチェックリストをご紹介します。

  1. 共通テスト平均点の前年比
    主要科目(特に英語、数学、国語)の平均点が、前年から10点以上下落した場合は「難化年」として警戒が必要です。科目ごとの難易度のばらつきも重要な判断材料になります。
  2. 浪人生の増減率
    共通テストの既卒受験者数が、前年比で10%以上増加している場合、上位層の競争が激化するサインです。特に、2浪以上の受験生の増加率には注意が必要です。
  3. 私大の定員増減数
    文部科学省が発表する私立大学の入学定員について、定員を減らす大学が60校を超えるような年は、一般選抜の枠が圧縮され、競争が厳しくなる傾向があります。
  4. 早期選抜(推薦・AO)比率
    大学全体で、一般選抜による入学者の比率が50%を割り込んでいる場合、残りの少ない枠に受験生が殺到し、「玉突き現象」が起きやすくなります。
  5. 18歳人口の前年差+経済指標
    18歳人口が前年より増加する年は、単純に競争相手が増えることになります。また、インフレなどで家計が圧迫される時期は、学費の安い国公立志向が強まり、結果として私立大学の併願者が増え、競争が激化することがあります。

これらの5つのポイントを毎年チェックすることで、ご自身の受験年がどの程度の”荒れ度”になりそうかを事前に予測し、対策を立てることが可能になります。

まとめ

2026年の大学入試が「荒れた」最大の理由は、「新課程2年目の難化」「浪人生の6,000人増」「私大定員管理の新局面」という3つの要因が同時に発生したことです。過去の「荒れた年」と比較しても、これほど複合的な要因が重なったケースは珍しく、その異質さが際立ちました。

18歳人口の減少により、長期的には大学入試「全体」の競争は緩和に向かうと予測されます。しかし、その中でも上位大学をめぐる競争は、今後も様々な要因で激化する可能性があります。

来年以降に受験を控える皆さんは、本記事で紹介した5つのチェックリストを活用して、入試の大きなトレンドを把握し、冷静に、そして戦略的に受験準備を進めていくことが、志望校合格への鍵となるでしょう。


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橙咲 華のアバター 橙咲 華 トウサキ ハナ

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日韓ハーフ15歳
Kカルチャー&謎を解説
所属:Loveforever
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