元Apex Legends開発チームが結集して生み出した新作PvPレイドシューター『Highguard(ハイガード)』。2026年1月27日にPC/PS5/Xbox向けに基本無料でリリースされ、初日にSteam同時接続約10万人を記録しながらも、Steam評価は「やや不評」という賛否両論の状態が続いている。本記事では、ゲームの基本システムから全キャラクター解説、低評価の理由分析、そして初心者向け攻略まで、Highguardのすべてを徹底的に掘り下げていく。
話題沸騰の新作FPS『Highguard』とは
2025年12月のThe Game Awardsで突如発表され、わずか47日後に全プラットフォーム同時リリースという「シャドードロップ」戦略で登場した『Highguard』。開発元のWildlight Entertainmentは、Apex LegendsやTitanfallを手がけたRespawn Entertainmentの元中核メンバーが2022年に設立したスタジオであり、約100名の従業員のうち60名以上がRespawn出身という異例の布陣を誇る。
リリース直後からSteamでは同時接続プレイヤー数が急増し、初日のピークは97,249人を記録。基本無料の新作FPSとしては非常に好調なスタートを切った。しかし同時に、Steamレビューは「圧倒的に不評」からスタートし、現在は「やや不評」(肯定率約35%)という厳しい評価を受けている。この賛否両論の背景には、「元Apex開発者」という看板から高速アクションシューターを期待したプレイヤーと、実際のゲーム内容である戦略重視のレイドシューターとの間にある大きなギャップが存在する。
本記事では、Highguardがどのようなゲームなのか、なぜ評価が分かれているのか、そしてこのゲームの本質的な魅力は何なのかを、あらゆる角度から分析していく。Apex Legendsとの比較を随所に交えながら、初心者が知りたい基本情報から上級者向けの戦略まで幅広くカバーする。
ゲーム概要と基本情報
PvPレイドシューターとは何か
Highguardは「PvPレイドシューター」という新しいジャンルを標榜している。従来のバトルロイヤルやチームデスマッチとは異なり、プレイヤーは敵チームの拠点を攻撃・破壊することを目的としながら、同時に自分たちの拠点を防衛するという攻防一体のゲームプレイが特徴だ。
開発陣はこのゲームを「Apex Legendsの操作感」「Rustのレイド要素」「MOBAの戦略性」が融合した作品と表現している。Rainbow Six Siegeの攻防戦をベースに、ファンタジー世界観と独自の経済システムを組み合わせた意欲作と言える。
基本スペック
対応プラットフォーム
- PC(Steam)
- PlayStation 5
- Xbox Series X|S
料金モデル
- 基本プレイ無料(Free to Play)
- 課金要素はコスメティックアイテムのみ
- バトルパスは無期限(購入後いつでも進行可能)
- ガチャ要素なし、Pay to Winなし
マッチ形式
- 3チーム × 3人 = 計9人
- 1マッチの所要時間:約8〜30分(展開により変動)
クロスプレイ・クロスプログレッション
- 全プラットフォーム間でのクロスプレイ対応
- アカウント連携によるクロスプログレッション対応
開発チームの豪華な経歴
Wildlight Entertainmentの主要メンバーは、FPS業界のレジェンド級人物で構成されている。
CEOのDusty WelchはApex LegendsのGM兼COOを務めた人物であり、Call of Dutyフランチャイズの立ち上げにも携わった経験を持つ。ゲームディレクターのChad GrenierはApex Legendsの初代ゲームディレクターであり、クリエイティブディレクターのJason McCordもApex・Titanfallシリーズのデザインリードを歴任している。
さらに注目すべきは、Call of Duty: Modern Warfare 2の物議を醸した伝説的ミッション「No Russian」を手がけたMohammad Alaviがリードデザイナーとして参加していることだ。これだけの経歴を持つ開発陣が4年の開発期間を経て送り出した作品がHighguardである。
ゲームルールの詳細解説
Highguardのゲームプレイは、明確に区切られた複数のフェーズで構成されている。このフェーズ制こそが、本作をApex Legendsのような常時戦闘型シューターと決定的に異なるものにしている要素だ。
準備フェーズ(約1分)
マッチ開始直後、各チームは自分たちの拠点内でスタートする。この短い準備時間中に行うべきことは明確だ。
まず、使用する武器とレイドツールを選択する。初期装備は限られているが、マッチを通じてより強力な装備を入手していくことになる。次に、自チームの拠点に「壁補強材」を配置する。各チームには5枚の補強材が与えられ、これを拠点内の壁に設置することで、敵の侵入経路を制限できる。
Rainbow Six Siegeをプレイしたことがある人なら、この防衛準備の感覚は馴染み深いだろう。ただしHighguardでは、壁だけでなくトラップや防衛設備の配置も重要な戦略要素となる。どの壁を補強するか、どこにトラップを仕掛けるかで、後のレイドフェーズでの防衛戦が大きく変わってくる。
探索・収集フェーズ
準備フェーズが終わると、3チームは広大なマップに解き放たれる。ここからがHighguard独自の「経済システム」が輝く場面だ。
マップ上には「Vesper」と呼ばれるクリスタル状の通貨が散らばっている。プレイヤーはこのVesperを採掘したり、チェストから回収したりして資金を蓄える。クリスタルノードからは20〜30 Vesper、チェストからは15〜25 Vesper程度を獲得できる。
集めたVesperはマップ上の商人NPCに使用し、より強力な武器やアーマー、回復アイテムなどを購入できる。この経済管理がHighguardの戦略性の核心部分であり、Apexの「物資をランダムに漁る」スタイルとは根本的に異なる。計画的にVesperを集め、適切なタイミングで適切な装備を購入することが勝利への鍵となる。
また、このフェーズではマップ上を効率的に移動するために「マウント」を活用する。馬、豹、熊といった動物に騎乗でき、それぞれ移動速度や特性が異なる。豹は最速だが体力が低く、熊は遅いが攻撃力が高いといった具合だ。マウント召喚時に高所から飛び降りると落下ダメージを無効化できるというテクニックも存在し、移動の自由度は見た目以上に高い。
シールドブレイカー争奪フェーズ
ゲーム中盤、マップの中央付近に「シールドブレイカー」と呼ばれる伝説の剣が出現する。この剣をめぐる3チームの争奪戦が、Highguardにおける最初の大規模な戦闘となることが多い。
シールドブレイカーを獲得したチームは、それを敵チームの拠点まで運ぶことで「レイド権」を得られる。シールドブレイカーを敵拠点に叩き込むと30ダメージを与え、そのチームの拠点に対するレイド(攻城戦)を開始できる。
ここで重要なのは、シールドブレイカーを持っている間はプレイヤーの移動速度が低下し、他のアクションが制限されることだ。つまり、剣を運ぶプレイヤーを護衛する味方との連携が不可欠になる。単独で敵陣に突っ込んでも、すぐに倒されて剣を奪われてしまうだろう。
レイドフェーズ(攻城戦)
シールドブレイカーが敵拠点に運び込まれると、いよいよレイドフェーズが始まる。これがHighguardのクライマックスであり、最も戦略性が問われる場面だ。
攻撃側チームは「シージタワー」を建設し、そこから拠点内部への侵入を試みる。攻撃側には限られた残機(リスポーン回数)が与えられ、これを使い切る前に敵拠点のジェネレーターを破壊しなければならない。
拠点内部には2つのジェネレーター(A・B)があり、それぞれ35HPを持つ。両方を破壊するか、あるいは中央にある「アンカーストーン」(C)を直接破壊すれば即座に勝利となる。ただしアンカーストーンは最も防御が堅い場所に設置されているため、通常はジェネレーターを順番に破壊していく戦略が基本となる。
防衛側は、準備フェーズで配置した壁補強やトラップを活用しながら、攻撃側の残機を削っていく。全員を排除すれば防衛成功となり、レイドは失敗に終わる。
壁の破壊方法は複数存在する。ロケットランチャーやブラストハンマーといった「レイドツール」を使用するのが基本だが、一部のWardenは能力で壁を突き破ることもできる。補強されていない壁と補強された壁では必要な攻撃回数が異なるため、防衛側の補強配置を読み、弱点を突くことが攻撃の鍵となる。
勝利条件
マッチの勝利条件は明確だ。敵チームの拠点を完全に破壊(アンカーストーンを破壊)すれば即座に勝利。時間切れの場合は、与えたダメージ量などに基づくポイント制で勝敗が決まる。
重要なのは、Highguardでは「キル数」が直接的な勝利条件ではないということだ。どれだけ敵を倒しても、拠点を破壊できなければ勝てない。逆に言えば、撃ち合いで劣っていても、戦略と連携で拠点破壊に成功すれば勝利できる。この点がApex Legendsの「最後の1チームまで生き残る」という勝利条件とは根本的に異なる。
全8体のWarden(キャラクター)完全ガイド
Highguardには「Warden」と呼ばれる8体のプレイアブルキャラクターが存在する。それぞれが固有のパッシブ能力、戦術スキル、アルティメット能力を持ち、攻撃・防衛・偵察・支援・破壊といったロールに分類される。Apex Legendsのレジェンドシステムに似ているが、Highguardではより攻防特化の設計となっている点が特徴だ。
Tier S(最強クラス)
Atticus(アティカス)- 突撃ロール
1000年の歴史を持つ雷魔法使いの血統を継ぐキャラクター。現在のメタにおいて最も強力なWardenと評価されている。
パッシブ能力:複数採掘 Vesperノードを採掘する際、複数のクリスタルを同時に獲得できる。これにより経済面で大きなアドバンテージを得られ、装備の充実が他のWardenより早い。
戦術スキル:電撃槍投擲 電気を纏った槍を投げつける。命中した敵にダメージを与えるだけでなく、周囲にも電気が拡散する。屋内戦で特に有効であり、複数の敵をまとめてダメージを与えられる。
アルティメット能力:雷撃 空中から広範囲に雷を降らせる。敵拠点への侵入時や、防衛時の範囲制圧に絶大な効果を発揮する。攻守両面で活躍できるため、どの構成にも入れて損がない万能キャラクターだ。
Kai(カイ)- 防御ロール
氷の精霊「ライム」を宿す僧侶。防衛において最も重要なWardenであり、唯一の壁修復能力を持つ。
パッシブ能力:壁修復 破壊された壁を修復できる。レイドフェーズにおいて攻撃側が開けた穴を塞ぐことができるため、防衛戦での価値は計り知れない。
戦術スキル:氷壁生成 任意の場所に氷の壁を生成する。射撃しながら展開できるため、即座にカバーを作り出せる。逃走時や角待ち対策にも有効。
アルティメット能力:氷の悪魔変身 巨大な氷の悪魔に変身し、近接攻撃の威力と耐久力が大幅に上昇する。拠点防衛の最後の砦として、あるいは攻撃時の突破役として活躍する。
Tier A(強力)
Condor(コンドル)- 偵察ロール
訓練された鳥を操るトラッカー。情報収集能力に長け、初心者に最もおすすめのWardenとされている。
パッシブ能力:敵接近警告 一定範囲内に敵が接近すると自動的に警告を受ける。不意打ちを防ぎやすく、生存率が上がる。
戦術スキル:位置共有 鳥を放って敵の位置を味方チーム全員に共有する。シールドブレイカー争奪時や、敵拠点の防衛配置を把握する際に非常に有用。
アルティメット能力:索敵スモーク 広範囲にスモークを展開し、その中にいる敵の位置を可視化する。攻撃時の情報優位を確立できる強力なアルティメットだ。
初心者がCondorをおすすめされる理由は、パッシブの警告機能により死亡リスクが低く、戦術スキルでチームに貢献しやすいためだ。撃ち合いの腕に自信がなくても、情報提供でチームを支えられる。
Mara(マーラ)- 支援ロール
生と死を操る謎めいた存在。チームの生存力を大きく高める支援キャラクター。
パッシブ能力:回復効率上昇 回復アイテムの効果が上昇する。長期戦での継戦能力が高い。
戦術スキル:オーバーシールド付与 味方にシールドを追加で付与する。撃ち合い前に使用することで、チーム全体の耐久力を底上げできる。
アルティメット能力:追加リスポーンポイント設置 レイドフェーズにおいて、攻撃側のリスポーンポイントを追加で設置できる。限られた残機を効率的に使えるようになるため、攻撃時には必須級の能力。シージタワーより前線に近い位置にリスポーンできるため、攻撃の勢いを維持しやすい。
Redmane(レッドメイン)- 破壊ロール
獣の霊を纏う野性的な戦士。攻撃的なプレイスタイルに最適なキャラクター。
パッシブ能力:キルでスピードバフ 敵を倒すたびに移動速度が一時的に上昇する。連続キルを狙う立ち回りがより有利になる。
戦術スキル:チャージ跳躍 力を溜めて跳躍し、補強されていない壁を突き破ることができる。レイドツールを使わずに侵入経路を作れるため、奇襲性が高い。
アルティメット能力:破壊の咆哮 前方に強力な咆哮を放ち、範囲内の壁を破壊する。補強された壁にも有効であり、レイド時の突破口を一気に開ける。攻撃特化構成の要となるWarden。
Tier B(状況次第で有効)
Scarlet(スカーレット)- 突撃ロール
影と砂を操る暗殺者タイプのキャラクター。高いスキルキャップを持つフランカー向けWarden。
パッシブ能力:長距離でステルス 一定距離以上離れた敵からは姿が見えにくくなる。狙撃や裏取りに有利。
戦術スキル:壁を砂に変化 壁を一時的に砂に変え、すり抜けることができる。予想外の角度からの侵入が可能。
アルティメット能力:6本ダガー投擲 6本のダガーを連続で投げる。キルを取るとダガーがリセットされ、連続キルを狙える。ただし外すとクールダウンが長いため、エイム力が問われる。
Una(ウナ)- 防御ロール
自然の精霊を召喚する神秘的なキャラクター。防衛構成向け。
パッシブ能力:自然との親和 マップ上の特定オブジェクトとインタラクトでボーナスを得られる。
戦術スキル:精霊グレネード 精霊を召喚し、グレネードのように投げつける。爆発ダメージと短時間の足止め効果。
アルティメット能力:巨大森の精霊召喚 巨大な森の精霊を呼び出し、広範囲を制圧する。防衛時のチョークポイント封鎖に有効だが、屋内では効果が限定的。
Slade(スレイド)- 突撃ロール
炎を操る専門家。爆発とマグマで敵を焼き尽くす攻撃的キャラクター。
パッシブ能力:連続キルでクールダウン短縮 キルを取るとスキルのクールダウンが短くなる。攻撃的なプレイを続けるほど強くなる。
戦術スキル:爆発+マグマ残留 爆発を起こし、その場にマグマを残す。エリア拒否に有効だが、味方にも影響するため注意が必要。
アルティメット能力:炎の嵐 広範囲に炎を降らせる。ただし屋内では天井があるため効果が発揮しにくく、オープンエリアでの運用が主となる。
おすすめチーム構成
バランス型構成 Atticus + Kai + Condor 攻撃・防御・偵察のバランスが取れた万能構成。初心者チームにもおすすめ。
攻撃特化構成 Atticus + Redmane + Mara 壁破壊能力と追加リスポーンで攻撃力を最大化。レイドに全てを賭ける構成。
防衛特化構成 Atticus + Kai + Una 壁修復と精霊召喚で鉄壁の防御を構築。相手のレイドを完封して判定勝ちを狙う。
武器と装備システム
Highguardの武器システムは、Apexのような「落ちている武器を拾う」形式ではなく、「Vesperを使って購入する」事前購入型を採用している。この経済管理がゲームの戦略性を大きく高めている。
プライマリ武器カテゴリ
アサルトライフル
Vanguard 最もバランスの取れた万能AR。反動が素直で扱いやすく、中距離戦の主力武器。初心者から上級者まで幅広く使用されている。現在のメタでTier S評価。
Dynasty 高威力・高反動のAK-47系統。ヘッドショットダメージが高く、リコイル制御ができれば最強クラスのDPSを出せる。
ショットガン
Kraken ポンプアクション式ショットガン。近距離での瞬間火力は全武器中最高。屋内戦や角待ちで真価を発揮する。
Paladin オートマチック式ショットガン。Krakenより威力は劣るが、連射が効くため継続戦闘に向いている。
サブマシンガン
Viper 高レートで反動制御が容易なSMG。近〜中距離で安定した性能を発揮し、初心者にも扱いやすい。Tier A評価。
Corsair 3点バースト式SMG。精密射撃が得意なプレイヤー向け。バースト全弾当てればDPSは高いが、外すと隙が大きい。
マークスマン・スナイパー
Ranger 唯一のボルトアクションスナイパーライフル。ヘッドショットで148ダメージを叩き出し、一撃キルも狙える。Tier S評価だが、エイム力が必要。
Longhorn 高威力リボルバー。中距離でのハンドキャノンとして運用でき、ファニングモード(レジェンダリー限定)では連射も可能。
Saber Rifle バーストライフル。中〜長距離で安定したダメージを出せる。
特殊武器
Big Rig レジェンダリー固定のLMG。特定のドロップ地点でのみ入手可能で、圧倒的な制圧力を持つ。
レアリティシステム
武器には白(コモン)→ 青(レア)→ 紫(エピック)→ オレンジ(レジェンダリー)の4段階のレアリティが存在する。レアリティが上がるほど基本ステータスが向上し、紫以上では特殊パークが付与される。
例えば、レジェンダリーのRangerは「フルオート化」パークが付き、ボルトアクションがセミオート連射可能になる。Longhornは「ファニング」モードが追加され、高速連射ができるようになる。
レイドツール
レイドフェーズで壁を破壊するための専用ツール。
ロケットランチャー 遠距離から壁を破壊できる。紫レアリティでは「追尾ミサイル」または「3発同時発射」のパークが付く。
ブラストハンマー 近接攻撃で壁を破壊する。静音性が高く、奇襲向き。紫レアリティでは「岩壁生成」または「スモーク生成」パークが付く。
ジップラインガン 壁を破壊する代わりに、移動経路を作成する。高所への侵入や素早い移動に有効。紫レアリティでは「無敵ライン+速度UP」または「透明化」パークが付く。
経済管理の重要性
Highguardでは、Vesperをいかに効率的に集め、適切なタイミングで装備を購入するかが勝敗を分ける。探索フェーズで100〜180 Vesper程度を貯めてから本格的に行動するのが基本戦略とされている。
安い装備で済ませて手数で勝負するか、高額装備に投資して品質で勝負するか。チーム全体の経済状況を把握し、購入タイミングを合わせることが重要だ。
Steam低評価の理由と反論
現在の評価状況
2026年1月末時点でのSteam評価は以下の通り。
- 総合評価:やや不評(肯定率約35%)
- レビュー総数:約25,000件
- 日本語レビュー:賛否両論(約330件)
- 同時接続プレイヤー:7,000〜19,000人(ピーク時97,249人から減少)
低評価の主な理由
1. チュートリアル不足
最も多い批判は「ゲームの説明が不十分」というもの。Highguardは複雑なフェーズ制、経済システム、壁補強、シールドブレイカーの仕組みなど、理解すべき要素が多い。しかし、これらがゲーム内でほとんど説明されない。
「マウント召喚時に落下ダメージを無効化できる」「シールドブレイカーを運ぶ際の立ち回り」「効率的なVesper収集ルート」といった重要なテクニックも、プレイヤーが自力で発見するか、外部の攻略情報に頼るしかない状況だ。
2. 「Apexを期待した」ギャップ
「元Apex開発者」という宣伝から、高速でダイナミックなアクションシューターを期待したプレイヤーが多い。しかし実際のHighguardは、移動が重く、TTK(キルに必要な時間)が長く、探索フェーズでは戦闘がほとんど発生しない。
あるレビューでは「このゲームはApexではなく、互いに攻め合うRainbow Six Siegeと捉えるべき」と指摘されている。期待とのギャップが、最初の数分でゲームを見切ってしまうプレイヤーを生んでいる。
3. マッチ時間と中だるみ
探索フェーズが「退屈な採掘作業」と批判される声がある。3人チームに対してマップが広大すぎるという意見も多く、「走り回っているだけで数分経つ」という不満が見られる。
レイドフェーズに入れば緊張感のある攻防戦が展開されるが、そこに至るまでの時間が長いと感じるプレイヤーが多い。
4. 深刻な最適化問題
RTX 4080やRTX 5080といったハイエンドGPU環境でも、フレームレートの低下やスタッタリングが報告されている。「このグラフィックでこの動作の重さは理解できない」という辛辣なレビューも存在する。
開発チームは最適化改善を優先課題として挙げており、アップデートでの改善が期待される。
5. アンチチートの問題
Easy Anti-CheatがSecure Boot + TPM 2.0を要求するため、一部の環境で起動トラブルが発生している。正常に遊べないプレイヤーからの低評価も一定数存在する。
高評価の理由
一方で、ゲームを深く理解したプレイヤーからは高い評価も得ている。
戦略的深みの評価
「シールドブレイカーを取りに行くタイミング、敵を釣る判断、壁の補強位置…選択肢による戦略性がある」という声がある。単純な撃ち合いではなく、チームで戦略を練って勝利を掴む体験が評価されている。
課金システムの良心的さ
完全無料で全コンテンツにアクセス可能、課金はコスメティックのみ、ガチャなし、バトルパスは無期限という設計は「消費者をリスペクトしている」と好評だ。Pay to Winを嫌うプレイヤーにとっては理想的なモデルである。
噛めば噛むほど面白い
日本語レビューでは「噛めば噛むほど面白い硬派なゲーム」「理解すれば楽しい」という評価が見られる。学習コストは高いが、それを乗り越えた先には深い戦略性が待っている。
プレイ時間と評価の相関
興味深いデータがある。プレイ時間1時間未満のレビューが低評価の多数を占める一方、プレイ時間が長いユーザーの78%が好評を付けているという分析結果がある。
これは「最初の壁を乗り越えられるかどうか」が評価を分ける分水嶺であることを示唆している。チュートリアル不足という問題は確かに存在するが、システムを理解したプレイヤーの多くはゲームを楽しんでいる。
レビュー爆撃の可能性
The Game Awardsでの発表方法に対する不満から、ゲーム内容とは関係なく低評価を付けたユーザーが一定数いる可能性も指摘されている。発表時に「元Apex開発者の新作」と大々的に宣伝したことで、Apexファンの期待値が上がりすぎたという側面もある。
実際のプレイ感想と面白いポイント
20時間以上のプレイを通じて感じた、Highguardの魅力と課題を率直に述べる。
移動射撃の独特な手触り
Apexの滑らかなスライディングやウォールランに慣れた身からすると、Highguardの移動は確かに「重い」。スライディングで速度を維持できず、ストレイフも「カーペットの上で家具を引きずる」ような感覚がある。
しかし、これは意図的なデザインだと理解できた。高速移動を制限することで、マウントの価値が生まれ、ポジショニングの重要性が増す。Apexのような「動きながら撃つ」ゲームではなく、「撃つ位置を選ぶ」ゲームなのだ。
能力コンボの気持ちよさ
Wardenの能力を連携させたときの爽快感は確かに存在する。CondorのスキャンでMara敵位置を把握し、Atticusの電撃槍で制圧し、Redmaneの突進で壁を破って侵入する。この一連の流れが決まったときの達成感は、Apexのスクワッド連携に匹敵する。
ただし、野良マッチではこの連携が生まれにくい。ボイスチャットやピンで意思疎通できるフレンドとのプレイを強くおすすめする。
レイド成功時の達成感
敵の防御を突破し、ジェネレーターを破壊し、最後にアンカーストーンを叩き壊したときの達成感は格別だ。「攻城戦に勝った」という感覚は、バトルロイヤルの「最後の1チームになった」とはまた異なる充実感がある。
逆に、完璧な防御でレイドを阻止したときの「守り切った」感覚も素晴らしい。攻めるか守るか、その判断と実行のすべてが噛み合ったとき、Highguardは本当に面白い。
逆転要素の豊富さ
シールドブレイカーの争奪、レイドの成功失敗、残機管理など、ゲーム終盤まで逆転の可能性が残る設計は評価できる。「序盤で負けていても、レイドさえ成功すれば勝てる」という希望があるため、最後まで諦めずにプレイできる。
Apexとの比較:個人技vsチーム戦略
Apex Legendsが「個人のエイム力と判断力が勝敗を分ける」ゲームだとすれば、Highguardは「チーム全体の戦略と連携が勝敗を分ける」ゲームだ。どちらが優れているというわけではなく、求める体験が根本的に異なる。
ソロで強くなりたい人にはApexを、チームで戦略を練りたい人にはHighguardをおすすめする。両方を楽しむこともできるが、同じ感覚を期待すると失望するだろう。
初心者向け攻略ガイド
Highguardを始めたばかりのプレイヤーに向けて、最初に知っておくべき情報と実践的なTipsを紹介する。
チュートリアル後の進め方
ゲーム内チュートリアルは最低限の操作説明しかないため、以下の順序で学習を進めることをおすすめする。
まず、カジュアルマッチを何戦かプレイし、マップの構造とフェーズの流れを体感する。最初は勝敗を気にせず、「何が起きているのか」を理解することに集中しよう。
次に、訓練場(Firing Range)で武器の感触を確かめる。各武器のリコイルパターンや有効距離を把握しておくと、実戦での武器選択が楽になる。
その後、YouTube等で上級者のプレイ動画を視聴し、立ち回りの参考にする。特にレイドフェーズでの攻め方・守り方は、実際のプレイを見ないとイメージしにくい。
おすすめ初期Warden
Condor一択。パッシブの敵接近警告で生存率が上がり、戦術スキルの位置共有でチームに貢献できる。エイム力に自信がなくても、情報提供という形でチームを支えられる。
CondorでゲームシステムとMAPを理解したら、Atticusに移行するのが王道。Atticusは攻守両面で活躍でき、パッシブのVesper複数採掘で経済面でも有利。
準備フェーズでやるべきこと
- 拠点内の壁構造を確認する
- チームメイトと補強する壁を分担する(重複を避ける)
- 主要な侵入経路を塞ぐように補強を配置する
- トラップがあれば、補強した壁の近くに設置する
補強は「敵が来そうな場所」ではなく「敵が来たら困る場所」に配置する。複数の侵入経路をすべて塞ごうとせず、1〜2ルートに絞って防御を厚くする方が有効。
効率的なVesper収集
探索フェーズでは、以下のルートを意識する。
まず、シールドブレイカーの出現地点周辺から収集を始める。この地点は争奪戦の舞台になるため、周囲のVesperを先に回収しておくと、争奪戦後にすぐ戦闘に移行できる。
クリスタルノード(20〜30 Vesper)を優先し、チェスト(15〜25 Vesper)は余裕があれば回収。100〜180 Vesper貯まったら商人で装備を購入する。
マウントを積極的に活用し、移動時間を短縮する。特に豹は最速なので、広いマップを効率的に回れる。
基本的な攻め方
レイドフェーズで攻撃側になった場合の基本戦略。
- シージタワーを敵拠点の近くに建設する
- チームで同じ侵入ルートから攻める(分散しない)
- レイドツールで壁を破壊し、侵入口を作る
- 一人がクリアリングしながら進み、残りがカバーする
- ジェネレーターを見つけたら集中攻撃で破壊する
残機が限られているため、無理な突撃は避ける。壁を壊して侵入経路を確保してから、慎重に攻める。
基本的な守り方
レイドフェーズで防衛側になった場合の基本戦略。
- 補強した壁の近くで待機する
- 敵が壁を破壊しようとしたら、破壊中に攻撃する
- 侵入されたら、無理に押し返さず後退しながら削る
- ジェネレーター周辺に後退し、最終防衛ラインを張る
- Kaiがいれば、破壊された壁を修復して時間を稼ぐ
防衛側は「敵の残機を削る」ことが目的。無理に倒しに行かず、ダメージを与えて撤退させることを意識する。
よくあるミスと回避法
ミス1:単独行動 チームから離れて一人で行動すると、3対1の不利な戦闘になる。常にチームメイトの位置を意識し、カバーできる距離を保つ。
ミス2:シールドブレイカーを一人で運ぶ 剣を持つと移動速度が低下するため、護衛なしでは簡単に倒される。必ず味方と一緒に行動する。
ミス3:Vesperを貯めすぎる お金を貯めることに集中しすぎて、シールドブレイカー争奪に参加しない。装備が整っていなくても、チームと合流して戦うことが重要。
ミス4:補強を分散させる 5枚の補強を別々の壁に配置すると、どこも中途半端な防御になる。主要な侵入経路に集中させる。
ミス5:レイドツールを忘れる 攻撃時にレイドツールを持っていないと、壁を破壊できない。探索フェーズで必ず購入しておく。
上級者向けTipsとメタ考察
ある程度ゲームに慣れたプレイヤー向けに、現在のメタと高度な戦略を紹介する。
現在の強いWarden構成
最強構成:Atticus + Kai + Condor 攻撃力、防御力、情報力のバランスが取れた万能構成。どんな状況にも対応でき、弱点が少ない。
攻撃特化:Atticus + Redmane + Mara Redmaneの壁破壊能力とMaraの追加リスポーンで、ひたすら攻める構成。防御を捨てて攻撃に全振りするため、レイドの成功率が高い。ただし自拠点を守る力が弱いため、先にレイドを仕掛けることが前提。
防衛特化:Atticus + Kai + Una Kaiの壁修復とUnaの精霊召喚で鉄壁の防御を構築。相手のレイドを完封し、ポイント判定での勝利を狙う。消極的だが安定した戦略。
効果的なトラップ配置
トラップは「補強した壁の横」に設置するのが基本。敵が壁を破壊して侵入した瞬間にトラップが発動するため、侵入を大幅に遅らせられる。
また、「見えにくい角」や「敵が通りそうな通路」にも設置する。ただし、味方が誤って発動させないよう、設置場所はチーム内で共有しておく。
マップコントロールの考え方
Highguardのマップは広大だが、重要なポイントは限られている。
- シールドブレイカー出現地点
- 主要なVesperノード群
- 商人NPC周辺
- 各チームの拠点へのアプローチルート
これらのポイントを意識し、敵の動きを予測する。シールドブレイカー出現前に近くでポジションを取り、敵より先に剣を確保することを目指す。
カウンター戦略
敵がAtticus中心の構成の場合 電撃系の能力は屋外で強いため、屋内戦に持ち込む。狭い通路での撃ち合いでは電撃の範囲攻撃が活きにくい。
敵がRedmane中心の攻撃構成の場合 壁破壊能力が高いため、補強を二重にする(壁を破壊された後にKaiで修復する想定)。また、Redmaneは突進後に隙があるため、そこを狙い撃つ。
敵が防衛特化構成の場合 正面突破を避け、複数の侵入経路から同時に攻める。防衛側の人数が分散すれば、各個撃破しやすくなる。
コミュニティで話題の戦術
「フェイクレイド」戦術 シールドブレイカーを敵拠点Aに運ぶと見せかけ、途中で方向転換して拠点Bを攻撃する。敵チームの防御意識を分散させる高度な戦術。
「ジップライン奇襲」戦術 ジップラインガンで拠点の屋根や高所に直接侵入し、防御側の裏を取る。透明化パーク付きなら、気づかれずに内部に潜入できる。
「経済差攻め」戦術 序盤にVesper収集を徹底し、装備差でシールドブレイカー争奪を制する。レジェンダリー装備vs コモン装備では圧倒的な有利が取れる。
今後の展望とロードマップ
公式ロードマップ(2026年)
開発チームは2026年のコンテンツ計画を公開している。
2月(エピソード2前半) 新Warden追加、新マップ追加、新マウント追加、ランクモード実装
3月(エピソード2後半) 新基地追加、新レイドツール追加
4月(エピソード3前半) 新Warden追加、新武器追加、新モッド追加
5月(エピソード3後半) 新基地追加、新アミュレット追加、新ルートアイテム追加
6月〜7月(エピソード4) 同様のコンテンツ追加に加え、期間限定モードの実装
8月〜12月 「サプライズ」として、PvEモードの可能性が示唆されている
直近のアップデート予定
1月29日のアップデートで以下の改善が予定されている。
- コンソール版FoVスライダーの追加
- ADS(エイム)のトグル/ホールド切り替え設定
- しゃがみのトグル/ホールド切り替え設定
- PC版グラフィック設定の拡充
特にコンソール版のFoVスライダーは強い要望があった機能であり、実装により快適性が大きく向上するだろう。
人口維持の可能性
リリース直後のピーク97,249人から、現在は7,000〜19,000人程度で推移している。無料ゲームとしては急激な減少だが、コアなファンベースは形成されつつある。
開発チームは「巨大なプレイヤー数は必要ない、コアなファンに愛されたい」とコメントしており、大衆向けではなく熱心なファン向けの運営方針を示唆している。2月のランクモード実装が人口維持の鍵となるだろう。
改善が期待される点
- チュートリアルの充実:新規プレイヤーの定着率を上げるため必須
- 最適化の改善:パフォーマンス問題の解決
- マッチメイキングの調整:初心者と上級者のマッチング分離
- 探索フェーズのテンポ改善:中だるみの解消
- ソロプレイヤー向けの施策:野良でも楽しめる環境作り
これらの課題が解決されれば、Highguardの評価は大きく改善する可能性がある。開発チームは「12エピソード分のコンテンツを開発済み」と自信を見せており、長期的なサポートは期待できそうだ。
まとめ:低評価に惑わされるな
Highguardは「PvPレイドシューター」という新ジャンルを提唱する野心作だ。Apex Legendsの開発陣が集結しながら、あえて全く異なるゲーム体験を追求している点は高く評価できる。壊せる壁、マウント騎乗、フェーズ制の攻城戦という要素は、従来のシューターにはない戦略的深みを生み出している。
確かに、チュートリアル不足、最適化問題、「元Apex開発者」という看板と実際のゲーム性のギャップなど、批判されるべき点は存在する。Steam評価が「やや不評」なのは事実であり、すべての人におすすめできるゲームではない。
しかし、プレイ時間を重ねたユーザーの78%が好評を付けているというデータ、日本語レビューの「賛否両論」という中立的評価、そして「噛めば噛むほど面白い」という声は、このゲームに潜在的価値があることを示している。
結局のところ、Highguardは「人を選ぶゲーム」だ。
Apexのような瞬発力勝負の高速アクションを求めるなら、このゲームは合わない。しかし、チームで戦略を練り、時間をかけてシステムを理解することを厭わないプレイヤーにとっては、最高の選択肢になり得る。
基本無料であり、課金しなくても全コンテンツにアクセスできる。失うものは時間だけだ。低評価のレビューに惑わされず、まずは自分の目で確かめてほしい。このゲームの真価は、プレイしてみなければわからない。
2月のランクモード実装、継続的なコンテンツ更新により、Highguardはこれから成長していく可能性を秘めている。今のうちにシステムを理解し、腕を磨いておけば、ランクモード実装時にスタートダッシュを切れるだろう。
戦略FPSの新たな地平を切り開くHighguard。その挑戦を、ぜひ体験してみてほしい。

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